9歳。

先日、待ちに待った1年に1度の家族旅行に出かけた。

どこへ行こうかと迷った挙句、補助輪をめでたく卒業した次男の希望もあり、

風の向こう側へ連れてってあげようと、いざ鈴鹿へ。

鈴鹿じゃなくてもええやん!のプールもきっちり楽しんだ後、

爆音が響き渡る中、不安と期待を胸にミニバイクにまたがった。

「マリオカートや!」つってたけど、ヘルメットなんかかぶっちゃったら

もうね、見た感じキノピオなのね、マリオじゃなくて。

で、最初は恐る恐るのアクセルも、途中からは格好つけてのフルスロットル。

ハラハラして見てた私も、慣れれば「赤甲羅出したれ!」なんてのヤジを飛ばしつつ、

そんな彼らも、いつかは”♫盗んだバイクで走りだす~”の時期が訪れるのか・・・

みたいなことをね、ふと考えながら、何もかも忘れる楽しい時間を過ごせた。

そして、楽は苦の種、苦は楽の種!ってことで、翌日は剣道の稽古へ。

この炎暑の中、体育館の練習はまさに地獄だ。

あの~、日焼けした背中が燃えてるんですけど・・・とか

あの~、おっさんは立ってるだけが精一杯なんですけど・・・などの弱音は吐けず、

長男の目だけが私を奮い立たせているのにだ、そこへ

足の親指をちょっと負傷した長男が、「おとうさん、血が・・・血が・・・」

つって休む気満々で駆け寄ってくるもんだから

「そんなもん、いける、いける!かかってこんかい!」ってゲキを飛ばすと

「なっ・・・、くっ・・・、うおりゃあぁぁぁ・・・」なんて意外にも突っかかってきて

剣道が上達するしない別にして、たくましくなったな~・・・と、うれしく思う。

そう、そんな彼も18日で9歳になった。

君は「誕生日に剣道して指を怪我して最悪や~」なんて言ってたけど、

いやいや・・・、君の成長を目の当たりにできて私は最高でした、である。

いやね、私の9歳つったら、同じく剣道の練習を休むために

口に指を突っ込んでオエッってのを母親に聞こえるようにし、

「おかあさん、ゲー出たから休むわ・・・」

なんて悪知恵を働かすのに精いっぱいだったことを思い出す・・・。

それに比べれば、おまえはようやってるよ!

長男よ、お誕生日、おめでとう!

2013/08/19

赤いきつね。

いや~、「時間は作るもんだよ!」つって怒られちゃうのをわかってて言いたい!

なんかね・・・、はえ~よ、時間。もうちょいゆっくり!ねぇ、秒とか、分とか・・・である。

まあ、やっとパソコンの前に座れることになったので、カタカタ・・・してる次第だ。

そう、先日、3周年記念をさせていただき、心の奥底から感謝しています。

で、前回、お手紙をいただき、うれしい気持ちを活字にさせてもらったわけだが、

また新たに別の愛すべきお客様からお手紙をいただいたので残しておこうと思う。

え~っと、B4用紙ギッシリ一枚に込められた想い!

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 もうね、ズシッときた、ズシッと。

それと同時に、小学校3年生の息子から

「なあ、なあ、お父さん、恐縮って何?」って聞かれた場合、

「こういうことや!」って、このお手紙を見せようかな?なんて思うぐらいの恐縮。

あまりにものご厚意に、なんか、ただただ申し訳なくって・・・。

この感じは・・・、幼い頃、ジャンクフードマニアを公言してるにもかかわらず、

母親は一年に一回ぐらいしか大好きな「赤いきつね」を与えてくれなくて

そのワンチャンスを絶対モノにせなアカン!という強い想いから、さらに幼い妹に

「なあ、おまえ、揚げ好きやろ。うどんと交換したろか?」なんて交渉をスタートし、

「う~ん・・・、ええよ!やったー!!」って納得して成立したものの、

揚げが2枚だけ浮いている椀を前にした彼女の顔を見ることができず、

ズズズッ・・・って慌ててすすった記憶がよみがえり、

妹の結婚式で「あの時、うどん2.3本はサービスするべきやったな・・・」

なんて、ただただ申し訳なくて大泣きした感じに似ている。

つまり、まだまだ行き届いていないことが多く、

ご要望にも応えれてなくて、ご迷惑をおかけしてるにもかかわらずにだ、

こうやって感謝の言葉をいただくと、胸がジーン・・・とね、く~!である。

日之出屋の自慢は何?と聞かれれば、迷わずこう答える。

お客様がええねん!と。

宣伝販売に来られた業者さんからも、よくこんな言葉をもらえる。

「あれですね。ええお客さん、多いですね」と。

「せやねん!店はたいしたことないけど、お客さんはええやろ!」である。

ええお客様が多いからと甘えることなく、より良い売場づくりを心掛け、

さらにご満足いただけるように、スタッフ一同頑張ってまいりますので

これからもどうぞよろしくお願い申し上げます!である。

新たな気持ちで、またブログも更新していきます。

 2013/08/07

駅の下にも3年。

毎日暑い日が続いてますが、いかがお過ごしでしょうか?

いやね、こう暑くなると、思いだすのがお店をオープンした時のこと。

それは、「2010年の猛暑」つって観測史上最も暑い夏らしく、

えげつなくいうと113年間で最も暑い夏ってことになるらしいんだけど、

みんな「これだけ暑かったら何も食べる気せえへんわ!」ってのが口癖で

そうめんと冷し中華だけをヘビーローテーションするこのタイミングでだ、

そう、食料品を販売する堺駅南口店をオープンさせていただいたのだ。

今だから言えるんだけど、もうね、死ぬかと思った・・・。

暑くてとかじゃなくって、お客様がホントいらっしゃらなくて・・・。

ただ、まさか誰ひとりとして来店されなかったわけではなく、

猛暑の中、毎日のように来店されるお客様は確かにいらっしゃって

妻に「ひとりでも来られてるんやったら、頑張りや!」なんて

応援してくれてたことなんかも思い出す・・・、く~!だ。

で、先日、当初からず~っと来店されているお客様から手紙をいただいた。

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簡単にいうと、こんな文面。

「ワシは魚とか野菜とか惣菜は買うんやけど、歯が悪いので肉をあまり買わない。

それやのに、肉屋さんみんなが笑顔で挨拶してくれるもんやから、悪くて・・・」と。

いやね、おとうさん!「こんなメモ紙ですまんな~」なんておっしゃられてましたけど、

わざわざ筆をとられたそのお気持ちに我々はどんだけ感動していることか・・・。

金銭の問題ではなく、毎日のように来店されるだけでどんだけ救われてたか・・・。

いや、おとうさんだけではありません、もちろん。

たくさんのお客様のご愛顧で3周年を迎えられることを心より感謝しています。

また、挨拶なんて指示されてするもんやなくって、お手紙をいただけるほどの

心からの挨拶をしてくれている・・・、いや、自然としているスタッフに、

そして、様々なご縁でお付き合いが始まったお取引様に、あっ・・・、もちろん、

オープン当初から「あの~、メールでお願いできませんか?」って言われてるのに

邪魔くさがりの私に合わせて電話で対応してくれているお取引様に

なんちゅうの、たくさんの方々に支えられ、心より御礼申し上げます!である。

石の上にも3年なんて言葉があるように、3年ってのはひとつの節目だと思う。

3周年か~・・・、なんて天を仰いだりして、なんか感慨深いものだ。

来週より3周年記念セールを感謝の気持ちを込めてさせていただきます。

これからもどうぞよろしくお願い申し上げます。

2013/07/25

堺平和。

なんかのきっかけで長男とこんな話になった。

「おまえ、将来、何すんねん?」

「おばあちゃんから言われてんけど、堺一周してから決めるわ」

「堺一周って・・・、ちっちゃ!なんでやねん、堺なわけないやろ!

ちっちゃすぎること言うなよ。頼むから世界言うてくれや・・・」

「だって、外国はあれやろ。戦争とかやってるやろ?怖いやん!」とのこと。

まあな、最近も、まあまあえげつないニュースが報道されてるなぁ・・・である。

それに比べ、なんちゅうの、確かに堺は非常に平和である。

いやね、日之出屋に28歳の男性スタッフがいるんだけど、

ある愛すべきおかあさんは、なぜか高校生と間違えていたらしいのだが、

そのスタッフの休みの日に、彼が赤ちゃんを抱いてる場面に出くわし、

「えっ?あれっ?なんや?あんた、こんな子がおるんかいな?

私にも孫がおるんやけど、かわいらしいの~・・・。たまらんな~・・・」

なんて話が盛り上がったみたいで、

その結果、こんなプレゼントをいただいたと報告を受けた。

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”PAPA love ME”と小粋にプリントされたシャツを

わざわざ西松屋さんまで足を運び、

まあ、お孫さんの服を買いにいったついでではあるだろうが、

いつも世話になってるから・・・なんてだ、

誰がこんなことをしてくれるだろうか?

お孫さんへの愛情だけでは物足りず、

赤の他人の幸せまで祈るこの浪速女の心意気には頭が下がる。

いや~・・・、ほんまに「愛すべきおかあさん」である。

こんなおかあさんばかりなんで、そりゃあね、堺は平和やわ!だ。

この先、人の立場にたって、人を想いやれる方々で溢れていれば、

何の心配もなく世界一周もできるのに・・・、な~、息子よ。

早い段階での、堺平和・・・いや、世界平和を祈る!である。

2013/07/16

斉藤さん。

携帯電話の充電がほとんどない。

すぐに電話しなきゃいけなかったので、慌ててアドレスの番号を確認し、

固定電話の受話器をあげ、番号を押した。

相手が出なかったので受話器を置くんだけど、

すぐさまその番号から電話がなる。

「お~、まいど、まいど!!いやな、携帯電話の充電がやな、

いっこも根性あれへんねん。

もうアカン、もうアカンってなってるからやな、固定電話で・・・」

「ちょちょちょっ・・・」

「なんやねん!!ちょちょちょっ・・・ってええから!で、発注やねんけど・・・」

「あの~、すいません。私、斉藤ですが・・・」

聞き覚えのない声に、全く準備できてない名字。

「あれっ?〇〇さんじゃあ・・・」

「いえ、違います。斉藤です」

もうね、ほんと、申し訳ない・・・。

私が悪いのに、「すいません・・・」って、ほんと、いい人、斉藤さんって。

いや~、なんちゅうのかな、このせっかちは直さなアカン・・・。

昨日も、配達先でB1があるマンションへ行き、帰る際「1」を押すつもりが

何も見ずに一番下が「1」だと思いこんじゃってるから

「B1」を押してしまい、1階でエレベーターを待ってる方がいらっしゃって

「あっ、すいません。慌ててB1押しちゃって、下へ行っちゃいます・・・テヘヘ」

ってなやりとりをやったばっかり・・・。

そう、私の自宅もマンションの最上階なんで

一番上が私の階だと思い込んで、よく「電話のマーク」を押しちゃって

「どうかされましたか?」「いえ、間違いです、すいません・・・テヘヘ」

ってなやりとりをビー!ビー!ビー!ってうるさいなか、やってしまうし・・・。

家族で外に出かけようとして「おいっ、行くぞ!」って玄関に立った時に

3人のジャリが「靴下どこ~?」なんて妻の後ろをウロウロしてると

妻も含めて全員張り倒したろか!ってイライラがハンパやないし・・・。

お好み焼きなんかも待ち切れず、チラチラって見てまうし・・・。

どないしたら、治るんやろか?

ガサツなとこも含め、意識して治してまいります。

改めまして 斉藤さん ごめんなさい。

2013/07/09

白くま。

子供の時と比べ、今現在の方が「もっと勉強せな!」感がハンパやない。

この感覚は、歳を重なれば重ねるほど想うことなのであろうか?

いや、ホント、つくづく何にも知らんな・・・と反省することが多いのだ。

なので、外に出て勉強する機会が増えているんだけど、

「企業の理念」ってのについてスゲー違和感を感じることがある、最近。

いろいろな会社にいろいろな「理念」ってのがあるけど、

まあ、見事にどれをとっても素晴らしいことを掲げられている。

なのに、業績がスゲーいいのもあれば、悪いのもある。

あれっ?じゃあ、意味ないじゃん!なんて、標準語にもなっちゃうってもんだ。

で、例えば、皆さんご存じ感動のオンパレードの夢の国にも、

もちろん素晴らしい理念があるんだけど、

それを説明するのに感動の逸話とかエピソードの量が凄いのね。

つまり、うちの理念はコレッ!って掲げるよりも

「この前さあ~、こんなことがあったんだけど、

別に意識したわけやなく普通に対応したらさあ、お客さんが感動しちゃって

なんでそんなに喜んでくれるのかな~って思ったんだけど、

あっ、そういえば、それがうちの理念だったね・・・って思った」ってな感じの

ストーリーとかエピソードの方がわかりやすいし、伝わってくるんじゃ・・・

なんてことを、勉強会の休憩時間に

「え~っと、え~っと、うちのエピソードって・・・」って考えてたら

ピピピッ・・・つって携帯電話が鳴った。

なんかのタイミングで私の名刺をお渡ししたことのある

愛すべきおかあさんのうちのひとりからだ。

「にいちゃん、今からあんたとこへアイスを買いに行くけど、”白くま”あるか?」と。

「えっと、ちょっと、すんません、今、外やから確認とって・・・」

「えっ、なんや、店おらんのか?すまんな~、堪忍やで~」

「いや、かまへんよ。すぐかけ直しまっさ」と私。

あっ、あったわ、うちのエピソード・・・である。

そうなんです、愛すべきおかあさんとお呼びさせていただいてる所以でして

このお客様とのえげつない距離感がうちの理念である。

おかあさん、白くまもそうやけど、スイカバーもやろ。

ちゃんと伝えておきましたから・・・。

2013/07/02

シャバシャバカレー。

「あとは〇〇だけで出来上がり!」的な簡単便利商品が増えてきた。

しかも、なんやろう、普通に旨い!である。

まあ、なんちゅうの、結婚されてもお互い働いてるご夫婦がいらっしゃって

「えっ、あんたの当番やん!」「いや、代わって・・・」「なんでやねん!」「お願い!」

なんて小競り合いがあった場合、どちらが作るにしても非常に助かる一品だと思う。

で、旨いもんだから、リピートされることもあろうかと・・・。

しかしだ、毎回誰が作ろうと旨いヤツってのは飽きる、たぶん。

じゃあ、飽きないのは、どんな料理かっつうと、母親の味に行きつく。

なぜなら、失敗があるから。

「あれっ、前食べた時旨かったのに、まずっ・・・」とか「うわ、しょっぱっ!」とか。

上記のことは口にはしても聞こえないようにとか、心の中の声でね。

いやね、唯一オカンなら言うけど、それ以外の作り手には申し訳なくて言えない。

昔、妹が作ったドリアを「なんか、すっぱいな~」と首をかしげながら食ってて

「ちょっと!それ、腐ってんで!」と妹がすっ飛んでくるまで黙って食い続けたり、

中華料理屋のオヤジに「ごめん、中華丼ひとつ!」って言ったのに

「焼きめし」とか間違えて出てきても、

「おっさん、ボケっとしてて間違えよったな・・・」と思いつつ、

黙って食い続けるぐらい、作り手にはリスペクトしてるので言ったことがない。

で、逆に会心の一撃っつうか、奇跡的に旨い場合。

これはもう、褒めちぎるしかない。

「店出したら、1000円・・・、いや、1200円はいけるで!」的なね。

だから、母親の味ってのは、旨いまずい関係なく飽きないのだ・・・

なんてことを、保険をかけてるのか、誰かの受け売りなんだけど、妻が力説してきた。

もちろん、愛情というスパイスが効いているのは言うまでもないんだけど、

わからなくもないし、納得できる。だって、昨日・・・

「あんた、カレーあるから食べてや!失敗してシャバシャバでなかなか減らんねん」

なんてオカンがうるさくて、何年かぶりにシャバシャバカレーを食べたんだけど

「ほんまにシャバシャバやな・・・」とか言いつつ、

そういえば、昔からたまに出てきたシャバシャバカレーを懐かしく思い、

だいたいシャバシャバってなんやねん・・・なんて、笑みがこぼれた次第だ。

うん、母親の味ってのは飽きへんな~である。

2013/06/27

自然はええわ。

なんかまた仕事に追われている毎日な感じである・・・。

私の立場ってのとお客様のことを考えると、まあ、普通っちゃあ普通だ。

しかし、食べたいぐらいかわいいジャリ3匹のことを想うと

たまには、こう、なんかせなアカン!みたいな衝動にかられる。

で、先日、時間が少しできたので「よっしゃあ!川へ行こう!」ってなった。

いやね、子供には「何かにひざまずく」ってのと「感性を磨く」っつう2つの事を

どうにか肌で感じて欲しいと思っているわけ、ザクッと偉そうにいえばね。

長男が習っている「剣道」は、「礼に始まり礼に終わる」ってのがあり、

まあ、なんせ水飲み鳥ばりにとにかく頭をさげまくるので

「お天道さんが見てるぞ!」的な話もスムーズに受け入れられるのでは・・・

なんてことを思って習ってもらっているわけだ、最終的には全員ね。

そして、後者の「感性を磨く」ってのは、人間が作りえないものを見て

「すげ~!」とか「綺麗やな~!」とか感じて欲しいと思っている。

まあ、山とか海とか、もっといえば、四季とかね。

で、川へ行こう!ってなって、ちょっとだけ旅行感を出したいし、

できるなら綺麗な川がええし、危なくない程度のまあまあの流れが欲しい・・・

を考慮して、車のナビに「紀ノ川 中流」ってのを放りこんでぶっ飛ばした。

長男が習い事を始めた為か、三男坊はあまりどこへも連れて行ってない・・・

なんてことも常々申し訳なく思っていたので、

彼の大好きな「キョウリュウジャー」の歌を大音量で何度も何度も流し、

「ガブリンチョ!」なんてマックシェイクの飲み放題は、

妻の制止を振り切って私からのプレゼント。

到着するや、さっそく素っ裸になっての川遊びの開始だ。

次男・三男が、想い思いの石を右から左へとせっせと移動させている。

何が面白いのかわからないが、私はそれを永遠と見ている。

その絵は、「裸で働く奴隷達と看守」といったところであろう。

しかし、大自然を見てると、こう、なんていうのか、原始時代とか

めっちゃ昔のDNAが「そう、そう、これこれ!」って記憶を呼び起こすのか

「やっぱりええな~!」なんて、

アチコチ痛てーけど、すげーリフレッシュができた。

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河童くんよ、いかがでしたか?

また行こうぜ!川とか山とか海へね。

2013/06/20

オカン。

47年前、日之出屋ってのは八百屋に毛がはえたようなお店でスタートした。

そこで働くのは、おじいとおばあとオトン、そして、オカンの4人。

今ではすっかりおばあになっちゃったが、当時は看板娘として

現場をあっちゃこっちゃ切り盛りしていたのは、

一番若手であったオカンであっただろうと思う。

というのも、当初からオカンとともに歴史を歩まれた

愛すべきおかあさん達が私の顔を見るなり、口を揃えておっしゃられるのが

「おかあちゃん、元気か?最近、顔見いひんで・・・」だからだ。

ホント、最近はたまに現場に顔を出すぐらいなので、

タイミングを逃したおかあさんなんかは

「まさか寝込んでんちゃうか?」とでも思っているのであろうか・・・。

で、昨日、オカンにそんな話をしたもんだから、現場に顔を出してたんだけど、

まあ、今日はえげつないほど、言われる、言われる。

「なあ、にいちゃん!昨日、おかあちゃん来てたで」って。

いや・・・、知ってる!知ってる!いちいち言うてくれんでも、知ってる!である。

しかし、なんちゅうの、彼女は現場に出ると、昔の血が騒ぐのか、しゃべるしゃべる。

新旧問わず、誰かれかまわず、気軽に声をかけるまさに大阪のアレだ。

そんな中、最近であろうか新しく愛すべきおかあさんになられた方がいらっしゃて

大阪のアレ寄りの方なもんだから、大阪のアレ×大阪のアレっちゅう

相乗効果で話す声がドンドンでかくなり、売場の端まで聞こえてくるほど・・・。

もうね、お気に入りの飴ちゃんの交換が行われるんじゃないか?ってほどだ。

「あんた、顔見せへんし、辞めたんかって思ったやろ」

「いや、奥さん、ゴメンやで。辞めるわけありませんやん」

「あのな、歳やねんさかい、今、辞めたら次雇てくれるとこないねんで」

「ほんまやな、頑張るわ!」

「そや、しがみついてでも頑張るんやで」

「よっしゃ、よっしゃ!おおきにです」と。

いやいや・・・、オカンよ、よっしゃ!やあらへん。言わんかい!

後で、そのおかあさんから

「あんた、あの人辞めさせたらアカンで!」

なんて釘を刺されたのは言うまでもない・・・。

2013/06/11

サプライズ。

どうやら女子っつうのは、「サプライズ」ってのがうれしいみたいだ。

つっても、私は、照れくさくて照れくさくてそんなことを一度もしたことがない。

これからは?ってことなんだけど、もうね、さすがに相手は妻ぐらいなもんで

プレゼントはすることがあっても、まあ、「サプライズ」までは・・・って感じである。

で、「サプライズ」してもらった経験なんだけど、まあ、39年も生きてるわけで・・・

ランドセルの中に「なめ猫の免許証」がプレゼントとして忍ばせてあったり、

バカでかいケーキとか一生懸命手作りされたものをもらったり、

懐かしい想い出がいくつかよみがえってくる。

しかしだ、そんな想い出が全部ぶっとんでしまうほどの「サプライズ」をだ、

まさに今日、愛すべきおかあさんからいただいた。

「にいちゃん、がんばってるか?」

「へぇ、まあ、ぼちぼち頑張らせてもらってます」

「ほうか、頑張りや!ほな、これ、やるわ!」

「なんですの?これ?」

「子供おるんやろ。子供へ持って帰ったり」と手渡された。

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 「んっ?なんや、なんや・・・」である。

なんか毛糸っていうのか、くちゃくちゃってなってる物体。

で、真ん中の茶色い部分をめくった瞬間、驚愕の事実を知った。

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 「はあ?なんでやねん・・・」である。

もうね、いっぱい言いたいことがあって綴りきれない。

どこで?いや、作った?何に?どうやって?そもそも、なんで?・・・

頭の中に「?」が凄い量になってきちゃって、

最終的には「わはは・・・」ってなるしかなかった。

おかあさん、ありがとうございます。

こんなサプライズは初めてです。

なんか辛いこととか悲しいこととかあったら、眺めたいと思います。

2013/06/04

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