shachoBlog
ワイン試飲会。
25日(土)に、はじめてワイン試飲会を開催した。
どうせ試飲するなら、ゆっくりと座っていただいて
お料理といっしょに楽しんだ方がいいのでは…
ってことで、御陵前のカフェを18時から貸し切る。
17時30分ぐらいから続々とご来店されて
18時ちょうどには、ほぼすべての方が着席。
グラスにはスペイン産のスパークリングワインが注がれる。
ソムリエから少し説明とか挨拶があって
私の「乾杯!」の合図ととも、グラスを掲げたお客様が
「かんぱーい!」って飲み干し、わーっとね、拍手が起こる。
おぉ、なんかパーティーっつうか、ぽいぽい!試飲会っぽいやん…
はじめての試みだけど、まずまずのスタートに安堵する。
ほっとするのもつかの間、んっ?全員、ワインが空っぽやん…
いや、そら、そうや!1+1=2や!当たり前やないかい!だ。
じゃあ、30名全員が「えーっと、次はどのワインを…」である。
なのに、私ってサーモンを切ろうとかしてて…
いや、あかんがな!サーモンやあるかい!ワインつがんかい!
めちゃくちゃあせった…。
2杯目のワインどれにしよ?波が一番あせった…。
ただ、そこはね、日之出屋のお客様ばかりで
甘えちゃいけないんだけど、「まぁまぁまぁ、はじめてだし…」的に
受け入れていただいて、ほんと「あざーっす!」である。
最終的には、なんとか楽しんでいただいたのではないだろうか。
お客様のいろいろなご意見を聞ける良い機会にもなったし、
また第2弾をお約束し、幕を閉じた。
※写真とか動画とか…なんて考えたりもしたが、
いや、ま、その、それどころじゃなくて…ま、こんな感じっす。
いやー、3500円も頂戴してはじめて開催した試飲会。
この価格設定もどうなんかな?と頭を悩まし、準備を進めてきたが、
結果、「安すぎるで!」なんてワイン好き声もたくさんいただき、
いやー、ほんまに、愛すべきお客様である。
そして、思ったのは「やってよかった~」ということ。
スーパーマーケットの仕事だけでは
なかなか思いつかないアイデアがたくさん生まれたように思う。
「また案内してやー」なんておっしゃられるお客様の笑顔を見ると
2回3回…回を重ねるごとに素晴らしい空間を作ったんねん…
そんな気持ちになって…きて…っていうか、なるほど!
プロの歌手がライブをする気持ちとどこかシンクロした感覚である。
えー、会場は武道館じゃなくて、カフェだから30名が限界か…
せやったら、何回目ぐらいからは2daysとかイキッた開催に…
何、歌おう?せや、ギターでも弾けるように練習せな…
あっ、ちゃうわ、歌手やないねや。
ワインわい!って怒られるわ。
2023/11/27
update: 2023/11/27
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シャチョーのひとりごと
フォークとナイフ。
今では随分と少なくなってしまった
「〇〇ちゃん」と名前のついたお好み焼き屋さん。
私が子供の頃なんて、そりゃあもう、山ほどあって
たこ焼き屋と足したら大阪だけで1億は下らんのちゃうか…ってほど。
で、御陵前店の向かいには「ひさちゃん」があるんだけど、
日之出屋の創業と同じぐらい続いてて、たいがい元気だ。
40年前とかに「おばちゃーん、豚玉3枚!」って買いに行ってた時と
まったく同じ顔のおばちゃんが、バリバリ現役で頑張っている。
うーん、なんでやろ…思い出せへんだけか…いや、あの顔やった…
しかも、この前の夏にお店のクーラーを取り換えたから
「せやな、あと10年はするで」と、引退する気配などまったくない。
先日も日之出屋へ来るなり、呼び止められ
「あー、えい君、土曜日にイカとエビを置いといてなぁ」と。
え・い・く・ん?
もう、ええやろ、まだ言うか…である。
これも随分と少なくなったが、私をそう呼ぶ数少ない女性のひとりだ。
「おっ、えらい繁盛してるやん!」
「もうな、忙しても暇でもどっちでもええねん…」
おぉ…、なんやろう、達観してるっていうか、境地にいてはる。
売上とかを気にする私の器が、なんだか小さく感じた。
「あのな、みんな、話しに来んねん…ほんでな、タダで話してたら悪いやろ
だから、気ぃつこてな、お好み焼き注文してくれてんねん…」と言うのだ。
ええがな、それで!である。
今や、4人に1人は高齢者、そのうち単身世帯は…の時代。
これから、その単身世帯の数が尋常じゃないほど増えていくなかで
ひとり飯ってのは、流行りのウェルビーイングには程遠いように思う。
社会の課題をビジネスの手法で解決する…せや、まさにソーシャルビジネス。
だいたいね、ぺちゃくちゃお話しながら食べるお好み焼きの旨さといったら…。
来店されるお客様にしたら、その空間を作り出す「ひさちゃん」って
もう、なくてはならないお店になっているのだ。
なるほど…、私が目指す道でもある。
ひさちゃん、勉強させていただきました。
んっ?目の前に日之出屋があることで、
余計な在庫を持たずに…フードロスの取り組みにも…SDGsやん!
おばちゃん、いっしょにまだまだ頑張ろな…である。
さて、「ひさちゃん」はさておき、私はたこ焼きが大の大の大好物で
その双璧をなすお好み焼きってのにも目がない。
で、どうせならね、ベストな食べ方をしたいから
家でお好み焼きを食べる時、我が家はフォークとナイフでいただく。
というのも、家の場合、だいたいは箸で食べることになるやないですか、
それだとね、一口サイズに切るにも豚肉が邪魔して上手にカットできず
上にかかっているソースまで豚肉が一緒に連れて行くでしょ…、つまり、
片方に豚130いって、片方が豚0ソース0、これが我慢ならんのだ。
千里中央とかね、上品なアップタウンに住んでるわけでもなく、
南大阪・堺っつうダウンタウンみたいなとこ住ん…でて…
んっ、似合わん?かまへんがな、フォークとナイフである。
そう、そう、これから私みたいなオコノミストにはたまらない
牡蠣である、牡蠣、間違いないやつ、カキオコの季節だ。
生でそのまま?フライ?どて鍋?いやいやいや…ま、みな旨いけど
牡蠣いうたら、お好み焼きやん!である。
出始めは小粒やったけど、だいぶええ感じになってきた。
妻よ、月2は頼む。
2023/11/20
update: 2023/11/20
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シャチョーのひとりごと
最後は自分。
何かのテストでいつもよりまあまあ良い結果だったと息子がいう。
何の努力もなしに良い結果ってのはあり得ないので
原因と結果の法則からすると、ま、間違いなく努力したのだろう。
ただ、称賛をおくるが、勘違いしたらアカンで…と釘を刺す。
自分ひとりが頑張ったから…っていうと、ちょっと、ちゃうぞ!だ。
勉強する教科書とかノートとか誰が買うてくれたんや?
勉強してて腹へった時に誰が飯を用意してくれたんや?
わからんところは先生とか誰かに教えてもらえへんかったか?
がんばろう!って刺激を受けた友達とかおらへんか?
なっ、よくよく考えたら、まわりの「おかげ」が凄いねん、ほんまは。
せやけど…そんなん忘れてな、俺がやったんや!ってなりがちやねん。
っていう風に 息子へ言ってるみたいだけど、実は自分に言い聞かせてて
この機会に「自分」ってのを見つめ直し、そう、肝に銘じたい。
このブログで何度も綴らせていただいているんだけど、
ホント思うのだ!「自分」の定義とは?である。
以前、ある先生に教えてもらい、ストンと落ちたのがこれ。
「自」は、私・我・己・個人・個性…といった意味で
「分」は、家族や会社、友人…また、地域、日本、地球…
そう、何かの一部分の「分」。それがくっついて「自分」なんだと。
だから、「分」のルールやマナーのもとで個性を発揮しなきゃいけなくて
自分勝手にすることは個性なんて言わず、「我まま」ってことで…
ほおぉぉ、なるほど!と。
ちっちゃい頃からそんな考え方なん?だけど、違うに決まっている。
どっちかっつうと、まさしく「俺が…俺が…」な自分だったように思う。
それが、家族ができるとどうだ、家族の一部分として…妻が…
いや、ま、その、息子が、「なぁ、心臓ちょうだいや!」って言えば
余裕で差し出すぐらい己より大切な存在なわけだから「自」なんて…
また、会社の社長だって同じことがいえよう…
会社の一部分として…「自」なんて後回し、後回しだし…
んっ、そういえば、世界で唯一?「自分」のない人がいらっしゃって
そう、天皇陛下は私がなく、いつでも我々国民の幸せをお祈りいただき、
日本の象徴…あっ、そうか、だから、日本人は「分」の意識が強い…
おっとっと、勝手な解釈で進めちゃって…話を戻すが、
さまざまな出来事や気づきによって「自分」について考え方が変わった。
いや、もうね、こんなことは言葉で説明されて理解できるもんではない。
考え方が変わることで、はじめて理解できたと言えよう。
「わかる」とは「かわる」って誰かの言い回しで、ほんま言い得て妙…
例えば、スポーツの金メダリストなんかは決まってこう言う。
「皆様の応援のおかげ…サポートの方々のおかげ…」と。
いやね、我々からしたら、あなたが血のにじむ努力をしたからやん!
とか思っちゃうし、実際に死ぬほど努力したからこその金メダルではないか。
ところが、金メダルを手にした瞬間、さまざまな気づきから景色が変わるのか
「分」であるたくさんの方々のおかげということが、わかるみたいな…
うーん…盛大なネタフリはこれぐらいにしておこう。
こんなしょうもないブログに、天皇陛下まで…「分」をわきまえろ!って
怒られる…申し訳ございません。日本人として生まれ、心から誇りに思う。
いやー、あのですね、1000話っす、1000話、記念すべきね、ええ。
振り返れば、自分ひとりの力ではとてもとても…と実感する。
ブログのきっかけをくれた師匠にシステム設定してくれた友人。
ネタにさせていただいた家族や愛すべきおかあさんなどたくさんの方々。
そもそも、お買物に来店されるお客様がいらっしゃるからできるし、
それに伴い、スタッフやお取引様ががんばってくれているからこそ。
そして、たったひとりでも読んでくださる方がいらっしゃるから…
じゃなかったら、こんな1000話までね、ようせんわ!である。
ほんと、皆様のおかげしかない…ありがとうございます。
最後に、さまざまな一部分でしかないちっぽけな私ではあるが、
何にしても最終的に決めるのはすべて「自分」だということ。
周りのせいにしないとかね、一方で、この感覚は大切にしたい。
なんやかんやいうても最後は自分である。
さて、皆様において「自分」とは?
えーっと、あれっ、なんか終わるみたいだけど、まだ続けまっせ!
次回から一気に日常へ戻りますので、はい。
2023/11/14
update: 2023/11/14
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シャチョーのひとりごと
銀河鉄道(999話)。
プロ野球とかで完全試合を達成するかも…ってなれば、
7回ぐらいに、そりゃね、ピッチャーは間違いなく意識するだろう。
それに比べりゃあ、ハナクソみたいなレベルの話になるが、
私もね、960話ぐらいからアホほど意識してて、まさに今
♪さあ行くんだぁ その顔をあーげてー なんて ご機嫌で歌ってる。
いや、ギャラクシーエクスプレス言うてる場合か!
意識することなく、ただ目の前の仕事をコツコツ続けるだけ。
そしたら、あれっ、知らん間に、ここまで来たんや…それでええねん。
999話か…えーっと、んっ、きゅ、999?いや、意識すなって無理や
あかん、我慢でけへん、パーティーや、パーティー!である。
…ってことでもないんだけど、今度、カフェHINODEYA+にて
ワインの大試飲会を11月25日(土)18時より開催する。
※詳しくは、こちらのポスターにて 店頭でもご確認を…
えーっと、人間は、得するより損したくない気持ちが強いと言われている。
「プロスペクト理論」つうの、損することを全力で回避しようとする。
確かに、ギャンブラーだった私には痛いほどわかる…。
で、食に関してその理論がめっちゃ当てはまるのがワインと思っている。
ドレッシングもそうかな…自分の口に合わなかった時の残念感たるや。
10円20円ならね、まだ許せても、まあまあするやないですか。
しかも、人にオススメされても、「好み」ってのが邪魔するし…。
また、値段の高いワインを「美味しい!」って言わなきゃ
なんか、わかってない人間だと思われたくない衝動まで…。
だいたいね、値段とか金賞とか前情報抜きで単純に楽しめばいいのに
「これは〇〇産?」「値段の高いのは?」「評価誌で〇〇点?」
情報を集めて自分の判断は間違ってる間違ってないが重要っていうか…
ま、とにかく、ワインってのは飲みたくても選ぶのが困難な代物である。
そう、選ぶのに失敗したら1本丸々損してまう、それだけは嫌や…
じゃあ、安いのでええか…いや、もう、ビールにしとこ!みたいな。
これをどないしたら解消できるのかって考える。
店頭でも試飲会をさせていただいたことはあるが、
どうせなら、座って楽しくおしゃべりでもしながらね
旨いもんとペアリングしつつ、最高の状態で試してほしい!
これが今回の大試飲会開催の経緯である。
旨いもんにおいては、当店自慢のローストビーフに
サーモンカルパッチョ(私がレシピ通り作った旨ソースで)
いぶりがっことクリームチーズ入りポテトサラダやパンをご用意。
サラダは、ワインと同様に「プロスペクト理論」が働く
当店バイヤーおすすめのこだわりドレッシングを試し放題。
そして、そして、ブログ1000話達成祝いを盛り込むわけだから
私もスタッフとして参加させて…、ってか、ま、その、飲もうかなと。
ワインサークル会長を兼任のため、選別会に参加し、私好みも含めて
星の数ほどあるワインの中から選び…に…選…んっ、星の数?
なるほど、ええ、11月25日土曜日は銀河鉄道の夜である。
夕方6時から先着30名で出発進行いたします。
おひとり様3500円税込みでワインお試し放題!
すでに12名ほどのご予約がございますので
どうぞお早めにお申し込みください。
2023/11/06
update: 2023/11/06
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シャチョーのひとりごと
差積化2。
前回に続いて「差積化」についてなんだけど…
いや、まあ、その、ね、このブログも然りだ!
いつからスタートしたのかっつうと、2006年。
当時、長男が生まれたことで「食」について考えることが多くなる。
そのタイミングで食育の師匠・石原奈津子さんとご縁をいただき
「インターネットで発信したら…」なんてアドバイスを頂戴する。
ゴリゴリの「食」に関わる仕事だからとはいえ
「何を発信すれば…?」なんて手探りのままはじめた。
自社のオススメのアイテムを紹介しては?つっても
読む人は「そりゃあ、あんたはそう言うわな…」な気がするし、
そもそも通信簿「国語」が2とか3の私が文章を書くって…である。
さらに、そんな時間に余裕があるわけもなく、
仕事中に綴るのは、なんかね、サボってるような気がするし、
閉店後に誰もいないシーンってなった店でひとりカチャカチャと
パソコンとにらめっこ…眠たくなってくるし…
「カサッ」とか音すると、オバケいそうでなんか怖いし…
「もう、ぼちぼち辞めようかな」を何度も何度も繰り返す。
そんなええ加減な気持ちだから、次の日に読み返すと
何が言いたいねん!「てにをは」ひどいな!って反省しつつ
しんどい目して恥かくってなんやねん!って枕を濡らす。
それでも辞めなかったのは、店舗でリアルに声をいただくから。
「読んでるよ」「はよ更新してや」「うちを登場させぇ」などなど。
一番驚いたのは、意外にもめっちゃ楽しみにされている年配の女性が
車椅子に乗って娘さんに押してもらい、結構遠くからご来店されて
私と対面した瞬間、指をさして一言「あ、あんたか…」と。
娘さんから話を聞けば、どんな顔してんのか見たい言うから…って。
ご期待に添えた顔面だったのか明らかではないが、嬉しい限りである。
また、顧客密着型マルシェを目指すなかでお客様の顔と名前を覚える…
そんなことは当然ながら進めているんだけど、
んっ、あれっ、待てよ…私のことをどれだけ知ってもらっているのかな?
相手を知るだけの一方通行だけでは関係性なんて…と思えてきたからだ。
私がどんな人間なのかを知ってもらうのに、ちょうどええわ…
そんなことを胸にコツコツ積み上げてきて
そう、今回のブログで998話目になる。
これだけの量になってくると、私もすっかり丸裸だろう。
うーん、「日之出屋ってどんなお店?」という問いには
つまり、あれだ、簡単な話、「私を見てください!」なわけだから
えーっと、こんな感じのお店である、はい。
さて、17年ほど続けてきたとはいえ…途中、出店などで
会社そのものの運営が厳かったりするとブログどころではなく、
月に一度とか、更新がまったくできなかった時期もあったりで
続けたとは言えないかもしれないが…これだけは言いたい。
昔々、英彰小学校5・6年の担任をしてくれた奥〇先生へ。
修学旅行で行った鳥羽水族館にいるジュゴンが先生と同じ
「順子」って名前にいつまでも腑に落ちてなかったあの奥〇先生!
しつこいほど「継続は力なり!やで」と私に言ってくれたのに
「もう、なにがやねん!」なんて、当時は耳を貸さなかったが…
ごめんなさい!先生、ほんまやわ…である。
私は盲目であったのに、今は見える。
これからも続けていこうと思う。
2023/10/30
update: 2023/10/31
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シャチョーのひとりごと
差積化(997話)。
スマホの登場ぐらいから世の中が変化するスピードが凄くって
「なんか、めっちゃ速ない?」って感じてたことも
次の年には、別に驚くようなことでもないほど…いや、はえぇよ!だ。
新しい商品・サービスが登場しても、あっちゅう間に陳腐化したり
もうね、知らなかった…とか、えらいこっちゃ!ってなる。
で、知らないことで私ひとり損をするのは別にかまわないんだが、
社長として知らなかったでは…会社スタッフ全員に迷惑がかかる。
「シャチョー…何してんねん、頼むわ…」と。
ってことで、なるべーくね、月に一冊は本読も…を心掛ける。
うーん、できる限り、できる限り、日々是勉強である。
ま、いろんな勉強をさせていただいてるんだけど、
えっ、そんな言葉、今まで聞いたことなかったわ…に出会った。
「差積化」。
んっ、なんやそれ?である。
どうやら「差別化」と対比した言い方らしく
「積み重ねることで他を寄せ付けない」のような意味だとか。
49歳になっても知らんことばっかりやわ…って肩を落とすのと同時に
なんやろう…めちゃめちゃしっくりくるやん!と心が躍る。
いやね、会議とかで「差別化せな!」みたいな話をよくしてたけど、
実は、知らず知らず「差積化」の方をしていたのかな…なんて、ええ。
どこにもないまったく別のもので差を…と開発してきたってよりも
コツコツコツコツ…地道にちょっとずつ…
振り返ってみれば、なんかね、そんな気がする。
そうなんです!
コツコツと積み上げてきましてですね
日之出屋御陵前店が57周年を迎えまして…
これもすべてはお客様のご愛顧の賜物と感謝申し上げます。
誠にありがとうございます。
57年ともなると、私の知らない世界があるわけで
「えっ?57年…そうか、あんたのおじいちゃん時からや」とか
「おばあちゃんに世話なってなぁ」とか
先代・先々代が積み上げてきた余徳によって
守られてるっつうか、いまだに恩恵を受けている。
お返しさせていただく気持ちで、記念セール初日午前中には
毎年、入り口でご来店の愛すべきお客様へご挨拶させていただく。
良い言い方が見当たらないので、怒られるかも…だが、
本店に関しては、ほんまに親戚のおばちゃん、おっちゃんみ…たい…
いや、親戚のねえちゃん、にいちゃんの関係性にも思えてくる。
だから、「私の好きなお店」ぐらいのもんではなくて
「私のお店」と言っていただけるような
高いレベルまで積み上げていきたい…うん、まだまだこれから。
このお客様とともに歩んできた歴史は、誇りそのものだ。
それは、お客様とだけではなく、お取引様とも
そして、スタッフとも歩んできた歴史で、ほんと、誇りに思う。
とにかく、感謝したい…ありがとうございます。
うーん、ほんまに差積化やなぁ。
ただ、積み上げていたものが崩れるのは一瞬。
気を引き締めて精進いたします。
これからも変わらぬご愛顧を賜りますよう
どうぞよろしくお願い申し上げます。
2023/10/24
update: 2023/10/24
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シャチョーのひとりごと
ブラック理論。
下ふたりの息子達が声をそろえて「終わったー!」と。
なんでもテスト期間だったらしい。
それは、期間なのか結果なのかわからないが、とにかく、終わったと。
まあ、昔にね、妻とふたりで海外旅行へ行った際、レストランにて
ウェイターがなんちゃらかんちゃらって英語で話かけてきて
“スモーキング”的なのが聞こえ、「煙草は吸わへんよ」なんて答えると
「あんた、ちゃうで!どうやってここまで来たん?って…」と妻が言い出し、
いや、ウォーキングやったんかいな!何を聞くねん…食事関連や思うやろが!
だいたい歩いてくる以外に何あんねん?四つん這いか?ケンケンか?言うてみぃ!
なんてことを英語で言えるはずもなく、隣で死ぬほど笑てる妻を横目に
ただただ恥ずかしかった私みたいになりたくなかったら、勉強せえよ!である。
で、学校のテストってのは答えがあるからいい。
点数をつけるわけだから、ま、答えが絶対に必要なわけで
正解不正解の世界を十分に楽しんでほしい。
っていうのも、社会に出れば、ベタに何が正解なのかわからないのだ。
ビジネスの世界でも、MBAの資格があれば正解がわかるのかな…
なんて思ったりもするが、そうでもないらしい。
じゃあ、そんな教育をしてきても意味がないのでは…とも。
いや、答えがあるのにそれを求めようとせえへん奴が
正解のない世界でどないやって生きていくねん!とか思う。
しかも、真理ってのはあるような…モラルとか。
哲学的な話をするガラでもないので、ま、この辺で…
思うのは、息子たちに正解不正解の思考だけで生きてほしくない!
好きとか嫌いとか、なんやったら抑えられへん衝動とか、
そんな思考も一方ではめっちゃ大事にしてほしい。
えーっとね、コーヒーとかあるやないですか。
ブラックで飲む人がいると、「んっ?イ、イキってへん…」ってなる。
いや、ほんまに心からブラックが好きな人は全然問題ない!
どうぞどうぞ、ガンガンいっちゃってください!である。
ただ、なんちゅうの、素材を楽しまなきゃ…的な考えだけで
飲みたくもないのに、それが正解だからって飲んでへん?
格好つけたいだけちゃうん?って思ってしまう。
ってのも、私は甘党だからか、砂糖入れた方が絶対旨いやん!派で
あんなもん、ブラックの何が旨いねん…と思えてならないのだ。
やきとりも高級店なら銘柄鶏を使用してる場合もあっていいんだけど、
大衆のやきとり屋さんなのに「大将、塩で」とか言うのがいると
はあ?なんでやねん、タレやろ!ってなる。
まずは、素材を楽しまなきゃ…的なことをすな!ってなる。
蕎麦だってそうだ!
まずは、何もつけずにそのままで…とかね。
いや、つけぃ、つけぃ、遠慮せんとつゆにドバっとつけぃ!ってなる。
通の食べ方は…とか、この食べ方が正解!みたいなね、
本当はそうじゃないのに、正解を選ぶ自分に酔ってるみたいな…。
はあ、はあ、はあ…誤解を招くようなので言っておきたいが
心から思ってる人を否定しているわけでは一切ございません。
うーん、たまに強要される時があるので、
いや、まあ、別にそれが正解では…とか思っちゃったり、すんません。
あと、息子達よ、おまえらは、理屈っぽいこと、いらんぞ!
1+1=2や!
勉強せえ!である。
2023/10/17
update: 2023/10/17
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シャチョーのひとりごと
アレ(995話)。
男が指輪やネックレスなんか…せんでええ!とか思っている。
そんなことを言うと、長男が決まってこう言う。
「いや、もう、ええって…いつの時代や」と。
確かに、時代はジェンダーレス。
こんなことをブログで綴るのは良くないと思う。
しかしだ、こんな感じで49年も生きてきて
今さら「何とも思うな!」言われたかて無理やで…なのだ。
身内だから、どうか許していただきたいのだが…
もうね、長男のほっそいほっそいネックレスが
見たくなくても、チラッとね、目に入るたびに
「ワレ、ボケ、こらっ、どんだけイキっとんねん!」
引きちぎったろか!衝動を抑えるのが大変なぐらい。
いや、アカン、アカン…受け入れていかな!である。
料理なんてのもそうだ。
いまだに「男子厨房に入らず」を決め込んでいる。
ただ、これもね、妻が受け入れてくれているからこそ
成立するわけで、この考えは、古っ…とか言われても仕方がない。
しかもだ、作ってくれたものに対して「あっ、美味しい」とか
気の利いたことでも言ってるのかというと、言ってもいない。
そりゃね、絶対、言った方がええに決まっている。
せやけど…じゃあ、まあ、仮に言ってたとしよう。
それがね、最初は「あっ、美味しい!」ぐらいで良かったのが
もう、かれこれ20年ほど彼女の料理を食べてるわけでしょ
だんだん「美味しい」ぐらいでは何とも思わんようになってきて
最終的に「う、うま過ぎる。もう、どっかで店せぇよ」とか
なんや立ち上がって拍手のひとつでも贈らな…ってなるであろう。
それやったら、最初っから言わんをベースにしてた方が…なのだ。
とはいえね、ほんまに美味しかったら美味しいとちゃんと言う。
さすがにね、私もそこまで腐ってはいない。
先日も、エビフライが出てきて
”んっ、あれっ?めっちゃ旨いやん!”ってなった。
瞬間的に言えばいいんだけど、ここはひとまず深呼吸。
絶対いつもと違う…ってか、いつもより確実に旨いような…
これは言うてええもんなんか?気ぃ悪せえへんやろか…
ってか、いつもと違うって、よその店で買うてきたんちゃうん…
おいおいっ、それやったら旨いって言いたないっていうか…
調理方法を変えた?いや、素材やで、絶対、どないしよ?…
この間、約3秒ほど…で、ようやく、重い口を開く。
「なぁ、このエビフライ、どこで買うてきたん?」
「えっ、なんで?日之出屋やで」
おっしゃあ!なっ、なっ、やっぱりちゃうねん!せやろがい!
心の中では、もうね、立ち上がって拍手を贈っている。
そこではじめて、「うーん、めっちゃ旨いな!」を彼女へ伝える。
「アレか…パン粉がついてて揚げたらええだけのやつか?」
「うん、アレな、美味しいわ。エビフライ作るん、もう辞めた」と。
そうか、料理すんのを辞めたか…すまんなぁ、アレは美味しいからなぁ。
えっ、よその店のでも旨かったら言えばって?せやねんけど…うーん…
ジェンダーレスに関しては、時代の流れに合わせてめっちゃ対応するが、
お店の差を無くして表現する?…それは無理や、負けたない!である。
揚げたらええだけの「アレ」、是非お試しください。
ま、なにわともあれ、妻よ、美味しい料理をいつもありがとう。
2023/10/09
update: 2023/10/09
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シャチョーのひとりごと
おっちゃん。
小学校3年生が学校の行事でお店へ探検にやってきた。
まあ、なんとも可愛らしい限りだ。
私んとこは息子3人だからってのが原因なんだろうけど、
また、女の子がかわいいこと、かわいいこと…。
我の子やったら心配し過ぎて気ぃ狂てまうわ…である。
魚屋さんがバックヤードで子供たちに調理前の鮟鱇を見せる。
「うわっ、鮟鱇や!気持ち悪っ」と鼻をつまみだす女の子。
いや、なんで鼻や!気持ち悪いんやったら、目を隠せ、目を…。
ほんで、鮟鱇や!鮟鱇や!言うて皆でギャーギャー騒ぐ中
「もう、アレやん、カエルやん!」と真顔でツッコむ女の子。
いや、もうすでに”♪大阪で生まれた女やさかい~“になっている。
もっとこう、「カエルに見えるぅ」とかさぁ、女の子なんだから
カエルやん!って…でも、まあ、ほんま、女の子はかわいらしい。
で、ひと通り店内を見回った後、全員からの質問タイム。
かわいらしい質問ばかりかと思いきや、最後の方は
「なぜスーパーをしようと思ったんですか?」とか
「どんな気持ちで働いているんですか?」とか
いや、どんな気持ちって…
お店へ来る前に、映画“君たちはどう生きるか”でも見てきたん?
質問がシュッとしてるというか、シュールというか
なんかね、令和の小学校3年生は品がええように感じる。
だってね、誰ひとりとして「おっちゃん!」とか言ってこない。
めっちゃ「おっちゃん」って呼んでほしいのに…。
よくよく考えると、おっちゃんらしいおっちゃんを見なくなった。
私が小学校3年生の時なんて、おっちゃんしかおらんかったような…。
白のランニングシャツ一枚でウロウロしてるおっちゃん。
ラジオを自転車にひっかけて酒飲んでフラフラしてるおっちゃん。
お好み焼き屋の角っこにあるテレビで野球見ながら、ヘラ持って
「こらっ、なにしてんねん、掛布!どつきまわしたろか!」
って、一生懸命にヤジを飛ばすおっちゃ…いや、おっさん。
ゾンビみたいにいっぱいおったけどなぁ…
今でも忘れられないのが、学校帰りにおっちゃんが
「おいっ、ちゃんと勉強してきたか?」とか気軽に話しかけてきて
「あー、おっちゃん。してるに決まってるやん」
「勉強はせなアカンぞ。ワシみたいになるからな。なんか教えたろか?」
「今日は、あれや、漢字の勉強してきたで」
「漢字なぁ、漢字は覚えんでええ。前と後を読んだら、だいたいわかる」と。
なんでやねん、嘘つけ!である。
ワシみたいにならんように勉強せな…と、心に誓った夏の昼下がりのことだ。
そんなおっちゃんも、ある日を境に「最近、見ぃひんな」って事もしばしば。
学校帰り、あれだけうっとおしく感じてたのに…いつでも捜してしまう
どっかにおっちゃんの姿を 交差点でも 路地裏の窓
そんなとこにいるはずもないのに。
今思えば、そこにおるだけで安心感があったような気がする。
そう、地元のおっちゃんなんてね、仲良くしてて損はない…はず。
特に女の子は、なんかあったらすぐに店へ逃げ込んだらええぞ。
私はおっちゃん待ちやから、遠慮せんと「おっちゃん」って呼んだらええ。
ただ、知らんおっちゃんには絶対ついていかないように!
うーん、ええのと悪いのがおるからな…。
子供たちが安心できるええおっちゃんを目指さなアカン。
そういうものに 私はなりたい。
2023/10/02
update: 2023/10/02
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シャチョーのひとりごと
2周年(993話)。
神は細部に宿る。
細かなところまで気を配って作られたものこそ
良いもの、美しい作品になるという意味である。
わかりやすい例でよく耳にするのが、ディズニー。
例えば…
サンダーマウンテン?ジェットコースターでね
滑走している時にチラッとしか見えないものにまで
ディテールにこだわっているからこそ
今なお、あれだけえげつない人気を誇っているのだろう。
「確かに…なるほど!」って、2年前、羽衣店を出店するにあたり
こんな姿勢で営業させていただきます!的なポスターを作る際
細部にまでこだわる…っていうか、遊び心を入れておいた。
食べた後の感想で「美味しい」とか「旨い」とかがあるでしょ
うーん、なんつうの、「美味しい≒旨い」をずっと感じていて
じゃあ、お惣菜って「オイシイヲカガクスル」必要があるやん!
そんなね、ポスターを掲げさせていただいているのだ。
そこには、図形や化学反応式がいろいろ書かれている。
ただ、私は理系なわけがないので、式はすべてデタラメ
例えば…
H2+O2=H2O
H2O×100℃=OU(お湯)
OU+88(葉っぱ)=OTEA(お茶)
OTEA+5・1/2(ご・はん)=ZZZ…(お茶漬をすする音)
ってな具合である。
いや、まあ、その、えーっと、誰もね、興味がないっつうか
そんなところまで、誰がじっくり見んねん…知らん、知らん!だ。
誰にも気づかれずに2年が経過した結果、自分で言っている…
いや、ええねん、それで!細部にまでやからええねん!
そう、何を隠そう、このポスターのおかげで
羽衣店は2周年を迎えるわ…けだ…が…
アホか!んなわけないやろ!である。
申し訳ございません…独りよがりをお詫び申し上げます。
すべては愛すべきお客様方々のおかげである。
地域の方々のご要望がなかなかつかむことができず
ご迷惑をおかけしながらも、いろいろとご指導いただき
あったかい目で見守ってもらえたからこその今日である。
心からお礼申し上げます!
誠にありがとうございます。
また、お取引様においても物流問題とか物価高騰とか
なんとかね、いろいろと対応していただき、
誠にありがとうございます。
そして、新しいスタッフはお客様とコミュニケーションをとり
改良に改良を重ねてきたからこそ…とか思っちゃうと
誠にありがとうございます である。
うーん、2年か…はやいなぁ。
これからも変わらぬご愛顧を賜りますよう
どうぞよろしくお願い申し上げます。
東京オリンピックイヤーに出店させていただいたので
開会式で描かれた「へのへのもへじ」を引用した私直筆の
「へのへのウマシ」君ともどもご来店お待ちしています。
2023/09/24
update: 2023/09/25
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シャチョーのひとりごと
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