おちゃめ。

なんやかんやと本格的に蒸し暑くなってきましたから、

少しでも涼しくなれば・・・と、ここらでゾッとする話をひとつ。

それは、先日、あるアルバイトが辞める日に起こった出来事である。

閉店後、その彼と軽く談笑をしていた私。

「じゃあ、勉強頑張ってな」「はい、頑張ります」とかって話から始まって、

「えっ、なに?え~っと、なんちゅうんやったかな・・・

ボイスパーカッション?やったっけ・・・、うそっ!それ、できるん?」

「はい、ボイパっす、ボイパ。出来ますよ」

なんて趣味の話題に移り、話が大いに盛り上がる。

「閉店してるし、ちょっと、やってみてや!」「いいっすよ」

店内放送用のレジのマイクを口にあて、

ボボッ、プシュー、キュキュキュ、ドンドン・・・なんて、なかなかの腕前だ。

そこへたまたま出掛けていた社長が帰ってきて、えらく感心している。

「賑やかな音楽がかかってる思たら、なんや、それ、口でやってんかいな・・・。

へえ~、凄いやないか。たいしたもんやな!」

まあ、なんのこっちゃわかってないおじいちゃんを交えてする話やないので、

場所を休憩室に移し、彼と二人でもうしばらく話をしていた。

「どこでやってん?」「ミナミのクラブとかで・・・」「じゃあ、その道で頑張れ・・・ば・・・」

んっ?である。

ふたりっきりで話しているんだけど、

何かちょいちょい別の声が聞こえるようなそんな気がする。

「ちょっと待って・・。なんか聞こえへん?」「ほんまや・・・、な、なんでしょうね?」

声にもならない声というか、ボッ・・・ボッ・・・って、はっ・・・、まさか・・・である。

その音というは、休憩室の天井のスピーカーから聞こえている。

間違いであってくれ・・・、そう祈りながら薄暗い店内へ無我夢中で走っていった。

予感は的中した。

店内のレジのマイクを持ち出し、奥の方でひとり社長が練習しているのだ。

「アカンわ!うまいことでけへんもんやな・・・ははは」と一言。

ははは・・・やあるかい!である。

当たり前や!だ。

その歳にして、何事にも挑戦するその姿勢は見習うべきかもしれない。

しかしだ、なんやろう、まさか、どこぞのラウンジで披露するのでは・・・

なんてことを考えると、ゾッとしたそんな夜の話である。

2014/07/15

願いごと。

玄関に笹が飾られていた。

そうか、7月7日やん、七夕か・・・である。

三男が幼稚園からもらってきたものらしく、そこには・・・

「からあげやさんになれますように」と先生の字なのだろうか

まさか本人ではない誰かの字ではっきりと書かれた短冊が揺れている。

ははは・・・、別にからあげが大好物!とか聞いたことはないので

無限にある願い事の中から、彼はなぜ「からあげやさん」を選んだんやろ?だ。

まあ、しかし、もし本当になりたいのであれば、

黒いメガネをかけて白い服着てヒゲを生やすまで頑張っていただきたい。

で、次男もだ、学校で書いてきた短冊を私に見せてくれる。

「どれどれ・・・、え~っと、”すーぱーまーけっとになれますように”って、お~・・・」

「そやで、だって、日之出屋ってスーパーマーケットなんやろ?」

「せやけど、えっ、なんや、日之出屋すんのか?」

「やるで~!だって、簡単やん!いらっしゃい、いらっしゃい!ほら、なっ」

いや・・・、ほらっ、なっ!って。

別にさ、いらっしゃい、いらっしゃい!ってただ言うてるだけとちゃうねんで・・・である。

スーパーマーケットがなんなのか、もひとつ理解もしていないくせに、

なりたいと書くのは「私が喜ぶから」とか、そんな理由からなのだろうか?

ま、まあね、テヘ・・・、彼の人生だからね、

好きに選べばいいんだけどね、テヘヘ・・・なんや、嬉しいやん・・・である。

そういえば、長男も、今の次男の歳ぐらいの頃、よくそんなことを言ってくれてたもんだ。

「30まで待ってや!いろいろしたいことある思うから、30になったら帰るわ・・・」とかね。

なので、”もしかしたら、いまだに・・・”なんて気になったもんで長男に電話して聞いてみた。

「おいっ、今日は七夕やぞ。何か願いごと書いたんか?」

「えっ、あ~、別に書いてへんよ」

「なにしてんねん、書かんかい!まあ、ええわ。なんや言うてみ?」

「え~、願い事・・・?う~ん、そやな、ゲームの専門家かな」

なんじゃそれ、しょうもな・・・である。

期待に応えるわけでもなく、ボケて笑かそうともせえへん、

そのうえ、ホンマっぽい・・・って、全然アカンやん!だ。

まあ、なんちゅうんやろ、彼ら3人ともに言えるんだけど、

とにかくゲームより夢中になれるもんをどうか見つけて欲しい!

それが私の願いごとである。

2014/07/07

かるがも倶楽部2。

で、まあ、かるがも倶楽部なんだけど、これを機会にすっかり忘れてたものを

思いだせてホントよかった。ヤオシチさん、おおきに!である。

いやね、脳みそってのはやっかいで、普通に忘れちゃうのね、スゲー大事なことでも。

長男が生まれた時なんてのは、食べ物のことだけにとどまらず、

例えば、風呂の時なんかも耳に水が入ったらえらいことになるんやないか?って

握力フルスロットルで耳を塞いで慎重に慎重にしてたのにだ、

三男坊になってくると、そんなこと完全に忘却の彼方でね

ちょっとくらい平気や、平気!って、ザバ~ってやっちゃってる、とかね。

そう、なので、あのかるがも倶楽部のマークなんかを店内のあちらこちらに設置して

それを目にしたお客様が「あっ、そういえば、最近、野菜食べんの忘れてるわ」なんてね

食のバランスを考えるきっかけにしてもらえれば・・・ってなことを想うわけだ。

なるほど、「食育」ってのは食に関してなんかを学ぶだったり、いろんな解釈があるけど、

すっかり忘れていた当たり前のことを思いだして実践しましょう!ってのもいえるはず。

「いただきます!」の意味は?・・・っていうか、毎回、ちゃんと言うてる?とかね。

で、それは、できる限りたくさんの人数で食卓を囲むってだけで解決できたりする。

誰かが気づいたりするし、なにより楽しい。

おばあとかおじいとかうるさいのがいれば、なお善しだ。

まあ、孫だったり当人はうっとおしいであろうが、

ボディーブローのようにじわじわね、後になって心に効いてくる。

そういえば、愛すべきおかあさんから手紙をいただいた。

いやね、最近、目が悪くなったような気がするのでメガネをしてるんだけど、

それに気づいたおかあさんが、なぜかメガネの理由を仕事の疲れからきてると捉え、

「あんた、これ、読んどき!ちゃんと休まなアカンで」って書いてきてくれた。

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いや、休んどるし、疲れてへん・・・やけどもね、ホント有難い。

このね、治し方がいいとか悪いとか関係なく、気持ちが嬉しいわけだ。

私には、おじいはもういないけど、おばあはまだまだ元気やし、

なにかを思い出させてもらうってわけやないけど、

出来る限りいっしょに飯を食べよう・・・なんてね、思った。

息子たちよ、ひいばあちゃんから甘いもんばっかりもろてんと

いろいろ教えても・・・、あっ、せや、渡り蟹の食べ方教えてもらっとけ!上手やぞ。

入れ歯ゼロで歯は丈夫やから、バリバリいきよるからな・・・。

かるがも倶楽部のマークで、いろいろと考えさせられた夜のことである。

2014/07/02

かるがも倶楽部。

先日、ある女性が私を訪ねてきた。

「久しぶり~、元気してる?いいお店じゃん。ねえ、ちょっと、このさぁ・・・」

東京でスーパーマーケットを経営されてる方なんだけど、6・7年ぶりの再会にもかかわらず

挨拶なんてのはちゃちゃちゃっと適当に済まし、すぐ本題のスーパーマーケットの話へ。

私もまあまあ忙しないが、完璧に上を行く、そう、チャキチャキの江戸っ子!である。

で、話していく中で彼女の訪問目的を知り、「く~!」ってなった。

”かるがも倶楽部のマークを使わせて欲しい”とのこと。

え~っと・・・、それがこれね。

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う~ん・・・、いやね、このブログも8年目に突入しているわけなんで

これを機会にちょいと振り返ってみようかな・・・だ。

それは、長男が誕生した時にまでさかのぼる。

もうね、待望し過ぎてて、うれし過ぎてて、俺、何したらええねん?なのね。

初めての子育てでしょ、まあ、私はこれといって何かをしたわけじゃないんだけど、

食料品を取り扱う仕事をしているせいか、

子供に何を食べさせたらええねん!ちゅうか、何を食べさせたらアカンねん!

なんてことで頭がいっぱいになり、情報収集に明け暮れ、

添加物なんてもんには異常なまで神経質になってたり、していた。

そして、必然ですね、そのタイミングで食育の師匠「石原奈津子」さんと出会い、

「せっかくだから、お店で想いを形にして発信しなきゃ!」なんて言葉を頂戴し、

「せやな、会の名前とか作らなアカンな・・・。え~、親と子供で連想する動物ってなんや?

う~ん・・・、あっ、”かるがも”がええんちゃうん!」ってなことで

”かるがも倶楽部”とマークが誕生したわけである。

同時にこのブログを開設。

「名前どないしよか?」で”かるがも倶楽部”の会長を務めさせていただくんやし、

「カイチョ―のブログ。」と命名されたのである。

余談だが、ブログを読まれてる方からの質問で一番多いのが

「聞きたかってんけど、カイチョ―って誰?」ってやつ、もうね、ダントツ。

おじいちゃんのこと?えっ、お父さん?みたいなね、だって、会長だから。

かるがも倶楽部の活動がほぼ休止状態なのに

ブログだけ生きてるもんだから

ちょっとややこしくなってしまったのである・・・。

っていうか、ふあ~あ~!眠っ!!W杯で早起きしたからな・・・。

次回、「復活!かるがも倶楽部」へ続きます。

2014/06/25

名前。

最近、”ようやくお外に出かけられるようになりまちた”

ぐらいの赤ちゃんと一緒に来店する知り合いや友達が多くて、

なんやろう、赤ちゃんってのはず~っと見てても飽きへんし、単純にかわいらしいし、

「名前は?」「〇〇」「へ~、ええやん」なんてね、平和まるだしの会話に癒される。

そういえば、俺も3人の息子の名前を決めるのにホンマ難儀したわ~・・・特に3番目・・・

なんてね、名前の話で華が咲き乱れちゃったのはいいんだけど、

実は、人の名前ってのをすぐに忘れるっつうか、覚えられへんっつうか困っている。

ええかげんなやっちゃで!と自覚してるのにもかかわらず、なかなか直らない・・・。

で、それと同じぐらいにヤバいのが商品の名前だ。

本日もスゲー行列ができているチーズケーキを販売させていただくことになって

「なあ、にいちゃん、頼まれてんけど、ドロ・・・キ・・・アオ・・・のケーキどこや?」

なんて、メモ用紙を見ながらでも道半ばで諦める愛すべきおかあさんに対し、

私自身も「あ~、あれな、ドロキアオラシイ・・・タ・・・やったかな?」と自信なく答え、

なんやろう、名前ってのが、なんかこうすっと出てこなくて悩まされる。

歳ってわけでもないやろうし、なんか、アカンわ~・・・だ。

まあ、でもね、愛すべきおかあさんの思い切りの良さに

私の悩みなんてちっぽけなもんやな・・・と、ちょっとだけ勇気をいただく。

いやね、活字ではなかなか伝わらないかも知れないが、

「ヘレ一口カツ弁当」ってのがあるんだけど、「-ロ」ってところを漢字じゃなく

カタカナで認識しちゃてて、まあ、わかりやすく綴らせていただくとだ

「にいちゃん、へれーろかつ弁当ってなんや?」って聞いてくるもんだから

「ちゃちゃちゃう、ちゃう!一口っていう意味やねん。ややこしくてゴメンやで」である。

確かに・・・、読もうと思えばそう読めるけどや・・・、思い切りがええわ!だ。

また、別のおかあさんからは

「にいちゃん、歯が無い人でも食べられる美味しいおかきが売ってるで!って、

友達から聞いてきたんやけど、どれや?」ってね、もうね、名前すら出てこないのね。

ニュアンスだけで判断しろ!と。

か~、気持ちええわ!である。

っていうか、木村のあられでしょ!ふわふわの、海老せんね、はい、はい

確かに歯がなくてもイケるかもしれん・・・。

まあ、商品に関しては、なんとかかんとかどないでもなるが、

結局、人の名前は覚える他ない。

く~、なんかええ方法がないかな~・・・である。

2014/06/17

俺のナポリタン。

月に1度は、「俺の料理」をすることに決めて、まだ今回2回目なんだけど、

何も知らんのに何を料理したらええねん?って手詰まり感がハンパなく、すでに万事休す。

いやね、思った。世の中の若奥さんとかおかあさんとか全員、スゲーな・・・って。

う~ん、いきなり中止ってわけにもいかないし、とにかく自分の好きなのを作ろう・・・って、

「ケチャップマニア」が考えることといえば、そう、「オムライス」か「ナポリタン」のどっちか。

で、オムライスは初心者にはちょっと無理やろ・・・ってことで「ナポリタン」を作ることに。

「ナポリタン」の思い出はだくさんあるけど・・・、そう、そう・・・

高校の時、東京の友達んとこで泊まるってなって「なんか喰う?」からの「ナポリタン」。

「えっ、旨っ!!むっちゃ旨いやん!なんや、おばちゃんが作ったんか?」

「あ~、うちのかあちゃん、料理は全然で、これしか作れねえからさぁ・・・」

高校時にツレがオカンの料理を食べるってなると、

ドンッと突き離したコメントは仕方がなくて

まあ、確かに彼のおかあさんはオカンって感じは微塵もないスラッとしてる系だから

生活感があんまなくて、本当にこれしか作れねえ・・・にしてもだ、旨すぎるやないかい!

って、何がどう美味しかったのか忘れたが、旨かったな~・・・って今でも覚えている。

よしっ、うちの息子が大きなって、ツレとかが「おじゃましま~す」なんて家に遊びに来て、

たまたま妻が同窓会とかで出かけてんのに「なんか喰う?」ってなった場合の為にもだ、

「なんやこれ・・・、めっちゃ旨いやん!」ってザワザワするぐらいに極めておく必要がある。

そして、「あ~、うちの親父、なんや、これだけは作れるみたいや・・・」って言わさなアカン。

・・・なんて、ナポリタンについていろいろ綴ったけど、

すんません、こいつを使うだけでホント旨いナポリタンが簡単に出来るから!

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何度かご紹介させていただいているが、マジでオススメっす。

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ほらっ、ねっ、自分でいうのもなんだが、ホントどっから見ても旨そう・・・である。

今回、勉強になったのは、太いスパゲティを茹でる時間は思ってたより長げー!ってこと。

ず~っとお湯の中でグツグツいってっから心配になって、チュルッと食べるんだけど、

恥ずかしいぐらい芯がくっきり残ってて、それ以降も、「過保護か!」ってぐらい

出来たかな?チュルッ、もうええやろ?チュルッ、ばっかりで腹いっぱいになるわ・・・だ。

あと、「あのな、ナポリタンってのはギトギトがええねん。懐かしい味になんねん」なんて、

自分色を出すためにケチャップを追加されるのは、さじ加減を知ってる方だけで。

いやね、ケチャップやり過ぎて、ギトギト過ぎて、ちょっと不完全燃焼・・・である。

2014/06/10

なんか言えない派。

私は、こう見えて「髪、切った?」が、なんか言えない派である。

なぜなら、人間は「全然言える派」と「なんか言えない派」の2種類しかいないのと同時に

「言われると嬉しい派」と「いや、できればスルーして派」の2種類しかいないわけで、

スゲー仲良くなったとしてもだ、どっち派を判断するのはなかなかの難問だし、

さらには、切った髪型がもしかして・・・

「はあ~、失敗したな~」なんて思ってる人に聞いたら気まずくなるんじゃ・・・とか

いろんなことを考えた結果

「じゃあ、最初っから言えない派でいよう・・・」というのが根っこにあるからだ。

しかしだ、「いや・・・、考え過ぎ!」って話だし、

うちの男性スタッフにグイグイ言える派いるんだけど、

コミュニケーションがえらい円滑に行われているのを横で見ていると、

あれやな、やっぱり気づいたらなるべく言うべきやな・・・

なんて、う~ん、どっち派がええんやろ?となかなか結論が出ない。

しかも、40歳になって気づいたのだが、

「そもそも論」という新たな問題に直面し、頭を抱えている。

いやね、もとから目があんまり良くなかったんだけど、

最近、さらに悪くなったような気がしてメガネをかけることが多くなった。

やっぱりね、何にもなかった顔に黒いメガネがかかるとなると、

「あれっ?誰か全然わかりませんでしたわ・・・」なんてね、雰囲気がガラッと変わるわけ。

でね、久しぶりに会う方に会うっていう機会が最近多くって・・・

「うわっ、すんません、誰か気づきませんでしたわ・・・。あれっ、目が悪かったんですか?」

「ちゃうねん、40歳になったからかな・・・、あっちゃこっちゃ悪なるっちゅうか・・・」

「あ~、40っすか。じゃあ、お腹なんかも・・・、肥えたんちゃいます?メタボっすか、メタボ」

「せやねん、代謝が悪なってるもんな~、気ぃつけなアカンわ・・・」

なんていうね、歳の話を交えて楽しく談笑してる中で、なぜか毎回、こんな言葉が・・・。

「ホント、雰囲気変わりましたよね。なんか、髪の毛も短くとサッパリされて」と。

「あっ、そ、そう。ハハハ・・・」って、まあ、一応ね、笑顔でね、言うよ。

なんていうの、髪の毛を切ったことに対して言われることに

嬉しい、いや、スルーして欲しい、とかね、以前の問題なの、そんなこと。

あの~、俺、そもそも切ってへんし・・・である。

どっちかっつうと、見た目とは裏腹に、ぼちぼち髪切ろうかなって思ってたぐらいで。

なんか、ゴメン・・・、切ってもないのに切ったみたいに見えて・・・である。

う~ん、やっぱ、「髪、切った?」に関しては「なんか言えない派」に落ち着きそうだ。

「口も頭も災いのもと」とはよくいったものである。

げに言葉は難しい・・・。

最近、髪の毛関連の事案が多くてついつい綴らせていただきました。

2014/06/04

そうかもしれんけど・・・。

「コンッ、コンッ、コンッ、コンッ・・・あっ、こんにちは~」

ある営業マンが事務所のドアをノックする。

私と目があった彼は、愛想笑い?なのかニコッといい笑顔でこっちを見ている。

「いや・・・まあ、こんにちは!やねんけど、ちょっとその前にや・・・」である。

「ちょっと待って・・・、ごめん、今、何回ノックした?」

「えっ、あっ、はいっ、ノックですか?えっと、4回ですけど・・・なにか・・・」

「いや、なにか・・・?やあれへん!なんで4回なん、多ない?」

「えっ、普通は4回かな・・・と」

「うそーー!!普通、相場は2回ちゃうん?だって、今・・・

なんか多ない・・・、なんか気持ち悪いな・・・って違和感が凄かったぞ」

「マナーとしては、4回と教わったもので・・・」

「えっ?うそっ?そうなん?」なんて、慌てて「ノック 回数」ってのを検索したら

なんていうの、就職活動のマナーとしてガガガッ・・・って出るわ出るわ!なのね。

2回はトイレの回数らしく、4回は国際基準とかぬかしてるヤツもあって、

まあ、総合的に3回が妥当なんじゃないですか?的なところに行き着いた。

いや、別にね、ええねん!3回でも4回でも全然ええねん!何回でもどうぞ!やねんけど、

なんつうの、たぶんね、日本人はほぼ2回やねんから、

その世界基準?かなんか知らんけど、

そんな無理せんでもや、2回でええやん!ってなるわけ。

一週間は日曜日からスタートでしょ!だって、カレンダーみてくださいよ!

のパターンと全くいっしょで、いや、そうかもしれんけど

もうええやん、普通は月曜日やん!ってなるわけ。

・・・ってなことがあったその日、なぜか、長男とお風呂に入ることになって

久しぶりすぎて、何を話したらええねん?と考えた結果

「おまえ、何の教科が好きなん?」

なんていうベッタベタの質問の問いにだ、なんと彼はこう言い放った。

「たいいく」と。

「えっ?なんて?」「た・い・い・く!」「いや、普通、たいくやろ?」「たいいくって書くやん」

「いや、そやけどや・・・、えっ、友達とか何て言うてんねん?」「たいく」

「せやろ!ほらっ、なっ!じゃあ、もっぺん言うてみ」「たいいく」「・・・もう、ええ」

俺が適当すぎるんかな・・・と、なんか逆に反省する今日この頃である。

2014/06/02

スイカサイダー。

人が物を買うってのには、それはもう、無限?ってぐらいいろんな理由がある。

スゲー突きつめれば、3つ4つぐらいになっちゃうかもしれないが、

う~ん、私の頭ではなかなかいい答えが見当たらない・・・、むずっ!だ。

で、私は食品を販売させていただいているので、まあ、だいたいね、

ベッタベタに「旨いもん」「安心して食べられるもん」なんてことが考えられる。

ただ、今回は「ほ~、なるほどね」ってことがあったので綴らせていただきたい。

ある愛すべきおかあさんが私に話しかけるわけ。

「にいちゃん、これ、ええで!」と、買い物籠へ3本4本と次々購入される。

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スイカサイダーってやつ。

お菓子でも「たこ焼き味」とか「ピザ味」とかね、よく見かけると思うんだけど、

「いや、それやったら本物いったら・・・」なんて思うこともしばしばあって

「スイカサイダー」も、もれなく「それやったら・・・」シリーズの仲間っていう認識だったが、

もうね、夏場なんてのは、手軽に「西瓜いっとく?」なのだろうか、大変、人気のサイダーだ。

「あっ、そう。おかあさんもスイカサイダー好きなんや?」

「ちゃう、ちゃう。飲んだことあれへんよ」

「えっ?なに?飲まへんのにどないすんの?」

「いやな、お父さんおらへんようになったやろ。お父さん、スイカ好きやったからな・・・」

「あ~、仏さんに!そら、お父さん、喜ぶわ」

「せやねん。ほんでな、これな、知ってる思うけど、腐れへんねん。

まあな、1本をずっと置いとくのも愛想ないし、ちょこちょこ替えんねんけどな・・・」

「か~、なるほどね。そやけど、替えたんは、みな近所とかに配らんと

どんなもんか、いっぺん飲んでみたらええねん」

「せやな・・・。あれか、やっぱりスイカの味がすんのか?」

「あ、当たり前や!メロンの味してどないすんねん。ビックリするがな」

「えっ?なんて?メロンの味すんの?」

「ちゃちゃちゃ・・・なんでやねん!

この柄で、スイカって書いてもうてて、メロンの味・・・アカンがな」

「いや、あんたがメロンとか言うからやな・・・」

「ちゃちゃちゃ・・・ちゃうやん・・・」

なんやろう、なんぼほど愛すべきやねん・・・である。

帰り際、「にいちゃん、ちょっと先やけど、初盆はええ西瓜頼むで」と。

せやな、さすがに初盆でスイカサイダーは、お父さん、ビックリするわ・・・。

それはもう、お父さんが喜びそうなやつ、ご用意させていただきます。

間のね、スイカサイダーのお買い上げ、ありがとうございます。

でもって、元気だしてや、である。

2014/05/27

おせっかい。

先日、剣道の市民大会みたいなのに出場させていただいた。

20年ほどのブランクから今回は3回目の試合で慣れてきたってのと

「5段以下40歳以上」って種目で出場するもんだから

「一番若手やし、マジで狙っちゃおうかな~?優勝ってやつ」

なんてね、自分に心地の良いプレッシャーを与えたつもりが

なんやろ、日の丸を背負ってオリンピックに出場する選手みたいにね、

まあ、スケールは全然違うんだけど、押しつぶされそうになった。

1回戦、2回戦、3回戦、なんとか勝利し続けて4回戦目。

これに勝てば3位入賞ってところでだ、もうね、疲労困憊、満身創痍。

アカン、竹刀どころか、つまようじも持たれへん・・・ってぐらい。

そんな私の事情など知らない審判から無情にも「はじめ!」の声。

最後の力を振り絞るってこのことやな!ってぐらいあがき倒し、

出しきって負けたのでこれっぽっちの悔しさもなかった。

そりゃね、2週間に1回ぐらいの稽古で勝てるほど剣の道は甘くない。

来年こそは・・・って一瞬は燃えたけど、まあ、出来る限り稽古しよ・・・である。

しかし、試合には負けたが、やっぱり、あ~ええもんやな・・・ってことがひとつ。

いやね、小学校、中学校の剣道の恩師がいまだに続けられていて

試合が終わるたびに声をかけてくれるのだ。

また、今まで剣道を通じて関係した先輩や後輩が集まってくる。

「次っすよ、次!」「やるやん!」「強いやんけ!」などなど・・・。

ある先生なんかは

「あのな、ええ感じで攻めてるやから、そのまま剣先を・・・どうのこうの・・・」

なんて、昔からの相変わらずの指導に力入っちゃってて、

こっちは疲れててそれどころじゃないから、「はぁ、はぁ、ほんまっすね・・・」

なんて、昔から?なのか右から左になっちゃってて

「おせっかいが、ハンパやないわ・・・」って試合中は思ってたけど、

終わってみると、スゲー有難いな・・・ってしみじみ思った。

剣道においてもだが、今までの人生のいろんな場面で

ちょっとした一言で、どれほど救われたきたことか・・・ってのがある。

「おまえに言われたないわ!」って、腹が立つ一言も含めね。

年齢のせいかもしれないが、いや~痛感した。

おせっかいって、案外、悪くない。

「ウザいねん!」のチョイ前ぐらいで人と関わっていければ・・・である。

2014/05/20

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