猫になりたい。

ここ数か月、家に帰ってリビングのドアを開けると

ほぼ間違いなく彼女が待ってくれている。

ただ、私のためにしてるわけではなさそうで

「おかえり!」ともとれるニャーもなく

ドアの前にたたずみ、ジーっと私を見ているだけ。

ま、理由なんて何だっていい!癒しやわぁぁ…

「ただいまー」である。

もう、あれだ、猫がいない日常は考えられない。

なのに、飼い始めてまだ半年も経っていないという。

うそやろ、まだ4か月?存在感が凄いなぁ…

「そもそも、こいつの誕生日ってい…つ…」

そう言いだして、どえらいことに気づく。

妻の誕生日だ!

「あっ、そうや!た、誕生日、おめでとう!」

「あのなぁ、猫きっかけってなんやねん」

ぐうの音も出ない…。

次の日、反省の意味も込めてプレゼントを買ってくる。

彼女が大好きなチュール。

「なんでやねん!猫のやん」

「あのな、プレゼントってのは難しいやん。

なんで、難しいんかっていえば、多様性や、多様性。

これがええ!思ても、貰った方はいらんもんやったり。

だからって、お金を渡して好きなもんでも買い…つうのは

合理的やけど、なんか嫌やん、倫理観が働くというか…

で、俺とおまえが共通して大切にしてるもんは何や?」

「はぁ、家族とかちゃうん?」

「違う、猫や」

「アホか!」

「いや、家族って漠然として…、どっちも猫やん、大切なん。

で、俺の立場は会社の代表やし、“仕事”もめっちゃ大切。

その大切な仕事よりも、おまえの大切な猫を優先してやな」

「いや、あんたがチュールあげたいだけやろ!」

「なるほど、俺が大切にしてるもんのために

おまえの大切なもんを利用したら…確かに、それは偽善や。

さっきも言うたけど、俺がじゃなくて共に大切にしてんねん。

おまえの大切な猫の喜ぶ顔を見て喜ぶやろなに導かれて…

ほら、見てみぃ、この顔。アホほど喜んでるで」

「いやいや…、あんたがあげたいだけやって」

「うーん、ま、そうかもしれん。けどや、チュールを

与え過ぎたらアカンというルールをおまえが決めたなかで

ルールを破ってまでも与えてええんか…という葛藤もあり

家族のルール?いや、誕生日のお祝いやろ?が衝突し…て…

って、おいっ、ど、どこ行くねん!聞けやー」

屁理屈に耐え切れず、妻は二階へと姿を消した。

チュールひとつで反省、後悔、倫理、偽善、葛藤…など

人間にはさまざまな感情が生まれることを猫は知る由もない。

だって、食べ終わると遠慮なく容赦もなく私の前から姿を消す。

「ええなぁ、自由気ままで。おまえになりたいわ」

こんなにも生きづらい世の中にしたんは誰や?の問いに

他でもない 我々、人間やねんなぁ…なんて思い知らされる。

うーん、ま、なにわともあれ、妻よ、誕生日おめでとう。

2023/05/06

ハンプティダンプティ。

長男が大学生とか、息子達も随分と大きくなり、

あんまり小言を言うこともなくなったが、

たまには、あーだこーだ言ったりすることがあって

ま、だいたいはこんな答えが返ってくる。

「あー…もう、わかった!って」と。

んっ、わかった…?である。

哲学者ソクラテスが言う“無知の知”がよぎる。

“知らないことを知っている”を認識するとね

学ばなきゃってなるから、いいんだけど、

「わかった、わかった」っていうのは

“知っていることを知っている”域にいるわけで

学びが停滞してまうからアカンぞ!って話だ。

そう、おまえ達に何がわかってんねん!である。

「僕は知らない」をちゃんと認識しないと…

「もうわかってるから」ってのは、学びがはじまらない。

自覚が足らんねん、自覚が。何も知らんやろ!なのだ。

そう、そう、この前も…

鏡に映るなんとなく出てきたお腹を眺めながら

「ちょっと、腹が出てきたわ。ヤバいかな?」

って妻へ投げかけると

「うん、ヤバいなぁ、出てんで」なんて言い放ち、続けて

「前から思てたけど、あんた、意外に足が細いから

ハンプティダンプティみたい…になっ…わはは」と。

「だ、誰がたまごや!」

…なんていう一連の会話を横で見ていた息子が

キョトン顔していたので聞いてみる。

「おまえ、ハンプティダンプティって知ってるか?」

「知らん」

ほらみぃ、勉強せえ!である。

あのな、あんまり冗談をいうことのないあのお母さんが

一年に一回言うか言わへんの珍しい渾身のギャグやったのに…

おまえが知らんことで…説明せなアカンやろ…可哀そうに…

これや!!だ。

「これか!ぎゃははは…ハゲとる、ほんまや!」と息子。

いやいや、ハゲてるのはたまたまその絵なだけであって

フォルムの話しとんねん…ま、なんにせよ、笑ってくれてよかった。

妻のせっかくのギャグが報われ、ほっと胸をなでおろす。

なっ、無知だと冗談のひとつも言われへんやろ…だ。

とはいえね、息子達に限らず、私も含め我々は

知らないことばかりという認識でいないといけない。

先日、ある会社でお話させていただくプレゼン資料を作ってて

いろいろ調べてたら、まあ調べれば調べるほど知らん事ばかり。

人生を何回繰り返しても、コンプリートは無理やな…。

だから、容易に「わかった」なんて言ってはいけない。

我々は「わかった」に対してもっと謙虚にならなアカン。

息子たちよ、わかったか?教えてください!の謙虚な姿勢や。

うーん、わかってへんやろな…

俺といっしょで、あれや、一生勉強やな。

2024/04/22

心機一転。

年度替わりの4月って桜のせいなのだろうか

学校がそうであったからなのだろうか

1月以上に「おっしゃ!やったろかい」なんて

心機一転感が凄まじいように感じる。

それもそのはず、私、50歳になってはじめての4月。

まさに今、後半戦がスタートするタイミングなわけで

なんつうの、サッカー選手がロッカールームで

ま、なんかしらの衝突がひとつふたつあったうえで

前半戦の反省から後半戦に向けてのミーティングを終え、

スタジアムへ向かうあの薄暗い廊下をね

スパイクのカチャカチャいう音鳴らしながら歩きつつ

「おっしゃ!やったろかい」

みたいなやつとまったく同じような感覚なのだ。

また同時に、再スタート!みたいなのもあって

いったい身体のどこにあんねん…背中か?と

一生懸命あっちゃこっちゃ探していて、

できれば教えていただきたいんだけど、

リセットするあの小さな穴ってどこ?…である。

いやね、針かなんかでちょっと突いて

ゼロリセットにしようかなとも思っている。

無の境地というか、まっさらの状態で

「さぁ、後半!これから何すんねん?」

なんて、自分に問いただしているわけだ。

スーパーマーケットの歴史とかってググると

1930年頃に誕生したとある。

100周年を迎えようとしているなかで

「スーパーマーケットってこれでいいのか?」と

どこか懐疑的な視点で見る必要があるのではないか。

私自身も、25年ほどこの世界でやってきて

「これから」を考えるためにも…うん、まさに今だ。

100年も前とは、そりゃね、環境は激変している。

この激しい流れに抗うようなことをしても前へは進まない。

ほな、大勢に順応してたらええねん!

なんだけど、それだけでは…ねぇ?である。

そんなことを考える中、必然なのだろう

先日、「二宮金次郎」の映画を観る機会をいただいた。

えーっと、まず、め、めちゃくちゃ良かった。

二宮金次郎って名前は知ってるけど、

何した人なん?と、私を含め知らない人が多いような…。

いやね、やばかった。

親しみを込めて呼ばせていただくけど、

「金ちゃん、ヤバいね、マジでスゲー!」である。

なかでも、「一円融合」っつう思想には震えた。

聞いたことあったかな?っていうか、覚えとけよ!と恥じ、

めちゃくちゃ理解したわけじゃないんだけど、

なんかね、これや!みたいにゾクゾクッとする。

これからの令和の時代、

新しい資本主義とかって、どないすんねん?の今

いやー、一円融合には、真理があるんじゃないかな。

「おっしゃ!やったろかい」である。

2024/04/08

意味の追求。

桜の開花が例年に比べ、どうのこうのっていうニュースが多い。

咲いとったら「おっ、桜や…」程度の好きでも嫌いでもだから

そないに…とか思うんだけど、テレビで放映するということは

消費者の関心が高いから!と他ならない。

ま、桜は別にして、地球環境には関心を持たないと!である。

いやね、視点を広げると、問題はかなり深刻なのだ。

行き過ぎた資本主義が環境を破壊し、

富の二極化を生み、どんどんと進んでいる。

「売れ!売れ!売れ!売れぇい!」

桜がいつ咲こうが地球が熱なろうが関係あるかい!

売れたらええねん!自分さえ良かったらええんじゃい!

いやいや…、そんな考えじゃあ、人類は破滅へと向かってまう。

「このままやったら、えらいことになってまうで」

ま、人間もアホやないんで

若い世代なんか特に感じ取っているのではないだろうか。

笑い話でもなんでもなく、ここ堺で言うたら、切れる包丁よりも

二酸化炭素を排出せずに作る包丁の方が売れる時代になるんじゃ…

それぐらい意識が高くなってきてるように感じる。

まあね、合理性とか効率性とかスゲー大事なんだけど、

もっと、こう、なんつうの、人間性ってのに注目したい。

人への向き合い方に「市場規範」と「社会規範」の2つがある。

市場規範ってのは、人を損得を生みだす道具みたいに見るのだとか。

んなアホな…とはいえ、わからなくもない。

資本主義の成れの果てだろう。

例えば、PTAをしていたが、有償にしようなんて意見がある。

損得の感覚でお金を払えばいいんでしょ!にしてしまうと

そりゃあ、感謝とか無くなるだろうし、もう元に戻ることができない…。

いや、ちゃうやん、そういうのじゃないやん!である。

迷惑かけたらアカンで!っつう社会規範で動くPTAの方が

親も子もどちらも学ぶものが多いやん!と思えてならないのだ。

で、PTAは土俵際いっぱいながら、まだ社会規範の範囲だけど、

会社はすっかり市場規範でしか人と向き合っていないのでは…。

我社はどうだ?

そんなことあるかい!と信じたいのだが、

お金が動く以上、えーっと、ま、そら、無いとは言えんわな…。

そもそも、おまえわい?だ。

代表だから私の考え方ひとつで大きく変わる。

これからの時代、どないすんねん…。

いやね、桜の開花話からどえらい話に発展したのは

そう、人生の折り返し地点50歳を迎えたからだ。

これからの生き様ってのを考える。

すべての行動には「意味」があるわけだし、

なぜ仕事をしている?なぜ生きている?などなど

50年間学んできたことを咀嚼して

後半戦は「意味の追求」ってのを実践していきたい。

そういえば、猫を飼った。

これだけ効率よく合理的な仕事をしなきゃの毎日のなか、

手間ばっかりで何の役にも立たない猫なんて必要なのか?

いや、いるに決まってるやん!めっちゃ意味あるやん!

いかに人間が不合理な生き物だということを思い知らされ、

人間味あふれる毎日を提供するすばらしい存在である。

もはや、猫は地球を救う!ってぐらい…。

うーん、極度の猫好きな一面があることを知った誕生日である。

2024/03/27

第2回ワイン試飲会。

昨年、11月の土曜日にワイン試飲会を開催した。

ご参加の皆さんから嬉しい声をいただけたので

第2回はいつにしようかな?と計画しつつあったのだが、

なんかね、テロがあったりしたらしくって

イタリアワインなど思う様に発注ができず、

「でけへんがな…」なんてヤキモキしていた。

しかしだ、ま、前回、試飲会っつうか、

パーティーみたいな感じだったので、第2回も

言わずもがなパーティーっぽくなるであろう。

パーティーっつったら、そう、あれだ、誕生日。

えーっと、まあ、その、なんつうの

自分でいうのもなんだけど、

私、まもなく50回目の誕生日を迎える。

おいおいおいっ、間に合うんかい!である。

イタリアワインがあろうがなかろうが

んなもん、関係あるかい!

ワシの誕生日パーティー、どないしてくれんねん…

とかいったりして、慌てて段取りしたものの

ワインや人の手配等々で思う通りに進まず、

結局、4月13日土曜日に開催することになった。

テーマは「新世界」。

チリやら南アフリカ、オーストラリアなど

いろんな国のワインを10種類ほど飲み放題。

前回、好評だったローストビーフや

アヒージョなんかも開発中で軽食付き。

で、効果的なエイジングケアの新常識として

「抗糖化」が提唱されてきてるんだけど、

赤ワインなんてのは、まさにそれで

ワイン好きのワインサークル会長である私が

健康で肌艶いいのは、だぶん、それだ。

もうね、50歳の肌艶ではない…きっと…。

そりゃね、2本も3本も空けちゃうと飲みすぎで

健康にいいわけがなく、適度にね…うーん

もう一度綴っておこう、適度にならば

ワインを楽しむのは効果的なエイジングケアなのだ。

しかーし、楽しむったって自分の好みがわからず、

星の数ほどあるワインをどうやって選べば…?

そう、それが「ワイン試飲会」である。

私の誕生日パーティーを兼ねて開催するわけだから

「ど、どこがやねん!」ってなるのもアレなんで

私から「これ、めっちゃ旨いやん!」的なね

プレゼントともいえるワインも準備している。

さて、愛すべきおかあさん方々全員とお祝いしたいのだが、

キャパの関係上、30名限定とさせていただきます。

どうぞお早めにお申し込みくださいませ。

それにしても、もうすぐ50歳か…。

人間50年、下天の内をくらぶれば、夢幻の如くなり

なんて、昔、織田さんが言ってたみたいだけど、

いやいや、今や、人間100年。

後半戦の門出をワインで祝いたいと思います。

2024/03/21

お母さん。

妻が子宮頸がんの検査に行くという。

以前から定期的に行っているらしい。

平静を装いながら

「お、おぉ…」なんて言ったりしたんだけど、

えっ、なに?癌の検査なん?って気持ち動揺する。

いや、黙って行けよ!である。

予兆があるからとかいう理由でもないし、

ただの定期的な検査ってのは聞いたんだけど、

なんちゅうんか、ソワソワしてまうやないかい!である。

午前中に出て行くっつってたから

ま、昼過ぎぐらいには帰ってるやろうとね

「どないやったん?」なんてラインする。

で、14時ぐらいに確認すると、まだ既読になってない…。

えっ、こわっ、まだ、やってんの?である。

な、長ない?

眼鏡をかけた白髪の先生が

レントゲンの写真を見た瞬間に

老眼がきついのか、ちょっと眼鏡をあげながら

「んっ?なんや、これは…」とか言い出して

看護師さんにコソコソ耳打ちしてたらどうしよう…

癖というか、私特有のアホみたいな妄想がはじまる。

っていうか、猫のエサわい!

私のお昼休憩もかねて

15時頃、慌てて家に帰るも車がない。

おいおいおいっ、まだ帰ってへんやんけ…だ。

とりあえず、猫にエサでも…ってなったのはいいが、

エサって、どこにあんねん!である。

私になつかせるためわざわざ買ってきたのに

「アホか!まだ、早いわ…。やったらアカンで」などと

塩分が…カロリーが…とか口うるさい妻が

なかなか与えさせてくれない「ちゅーる」の

隠し場所だけは知っていて

「おいっ、言うなよ。特別やで」とあげる。

興奮しながら必死のパッチで食べている猫相手に

「自分のもやし、子供の飯も作られへんうえに

おまえの飯すら用意でけへんって、ヤバいなぁ」

普通に話かけているきっしょいアラフィフ親父。

うーん…何でもない日常は

妻がおって、はじめて成立するのを痛感する。

そこへ、ガチャっと玄関の開く音が。

「おぉ、ど、どっか行ってたん?」

「えっ、銀行やけど。なに?」

なに?やあるかい、心配するやろが!ライン見ぃよ、ライン。

とか、怒鳴り散らすのをグッと堪え、平静を装う。

ま、お互いええ歳やし、健康には気をつけんとな…である。

特に お母さん方々は、定期的な検診を!

お母さんがおらんとか…うーん、我が家は完璧に終わる。

銀行って言ってたけど、だいたい、なんぼあるかも知らんし…。

世のお母さん方々、よろしくお願いします!

2024/03/12

百聞は一見に如かず。

今度、700年も続く会社へ訪問させていただく。

な、な、700年…である。

永続する会社を目指すのならば、

実際に永続している企業から学ばせてもらわんと…だ。

で、まあ、700年とかえげつない年月にもなると、

お話を聞かせていただいて「なるほど…」なんてね

理解できるわけがないと思っている。

目の粗いコミュニケーションツールの言葉なんかでは

絶対に伝わらない「何か」があるはず。

というのも、昔、はっとさせられた経験がある。

いやね、大勢の知り合いが会社に集まる機会があって

どうせやから堺の和菓子でも食べてもらおうと

600年続く老舗和菓子屋さんの大将へお願いしにいった。

「ごめん…白玉とタレを別にして欲しいんやけど、いける?」

「おぉ、かまへんよ。せやな、ワシも見に行くわ」って

なんか知らんけど、自転車に乗って大将もついてきた。

数十人のお客さんへお出しするから、慌ただしくね

白玉をスプーンでいっぺんに5個ずつ小鉢へ入れていく。

その時だ。

「アカン!1個ずつ入れぇ。くっつく、くっつく」と大将。

いや、もう、ええやん!かまへんやん!である。

誰がそんなこと気にすんねん…なんだけど、思った。

あっ、これが600年かと。

凡事徹底というか、何でもないことに歴史があるんやな…と。

しかも、「あのな、お客様に提供する時は…」なんてね

あーだこーだと口うるさくイキって説明し倒すこともせずに

「最近、痛風がひどくてなぁ…」と訳のわからん話がはじまって

お客様へ提供する姿勢って、こんなん当たり前やで感っていうか…

さらっと流すあたりが粋っていうか…、おっちゃん、やるやん!だ。

このように肌で感じるためには、聞くだけやなくって

ちゃんと見に行かなアカンわ…ってのが背景にある。

「百聞は一見に如かず」

まさにこれ。

で、最近、知ったのだが、どうも続きがあるらしい。

日本人の好きな言葉遊びみたいなもんなんだけど、

「誰や?上手に考えて…」と感心する。

百聞は一見に如かず

百見は一考に如かず

百考は一行に如かず

百行は一効に如かず

百効は一幸に如かず

百幸は一皇に如かず

えーっと、「こう」括りで…見るだけやなく、考えな…

で、行動せなアカンし、効果(結果)がないと。

また、結果だしても、幸せにならな意味ないし、

自分だけやなく、みんな幸せにならな…というのだ。

しかし、この歳にもなっても知らんことばっかりで嫌になる。

死ぬまで勉強!って、よう言うたもんやで…。

今度、見学だけやなく、しっかり勉強させてもらいます。

2024/03/04

幸せ。

猫との生活をはじめて1か月になる。

空気みたいな存在にでもなるのかな…と思いきや

家に帰ってまず何をするかといえば、手を洗うよりも彼女を探す。

ただ、こんなに愛おしく思ってるのに全く伝わっていない。

見つけては抱っこしたい私の気持ちなど全然わかってくれないし、

虫の居所が悪ければ、少しも触らしてくれない。

強引に抱っこしようものなら…

あぶない、あぶない、今話題のアレになってしまう。

なので、100均で購入したネズミの出番だ。

狩猟の血が騒ぐのか、必死のパッチで追い回す。

私からしたら、「何がおもろいねん…」なんだけど、

彼女にしたら、たまらないのであろう。

で、たいがい遊んだら寝る。

うーん…、君はそれで本当に幸せか?

そんなことを考える。

毎日、飯食って寝て、飯食って寝て、夜中、走り回る…

それのどこが幸せなんや…と。

如何せん猫なんでね、聞いても答えてはくれないものの

まあぁ、なんとなくではあるが、見るからに、幸せっぽい、はず。

じゃあ、さっきから偉そうにしてるけど、人間様はどないやねん?

なんて、彼女はそんなこと気にもしてないだろうが、どうだろう…

「人はパンのみに生きるにあらず」ってイエスが言ってたし…

えーっと、各国の約1000人に

「最近の自分の生活にどれぐらい満足しているか」を尋ねて決める

世界幸福度ランキングってのがあって、日本はなんと47位!

んっ、あれ?よ、47?低っ…ほんまかいな?である。

いつでもどこでも誰とでもスマホでつながれるし、

腹が減ればすぐに美味しいものが手に入るし、

昔に比べ、物質的にはほぼ満たされた状態であるにも関わらず、

47位って?猫の心配してる場合か!なのだ。

しかし、現代人は何をもって心が満たされるのだろう…

単純にお金なのか?

間違いなく大きな要素ではあるが、それだけだとさすがに寂しい。

で、一時でなく、ずっと続く…流行りのサステナブルね

ほでまた、ウェルビーイングつうのを求めていくとだ

「身体」と「心」と「社会的なつながり」の3つがポイントになる。

なるほど、つまりだ

「健康」と「安心」と「コミュニティー」が充実す…る…

あれれっ、日之出屋が提供させてもらってるもんばっかりやん。

なるほど、うちの愛すべきおかあさん方々が

なんとなく心が満たされてるなぁ…とか思てたけど、道理で。

いや、まあ、冗談はさておき…

お店ってのは、ただ食材を購入するだけのスペースではなく、

「コミュニティー」として、間違いなく存在意義があるように思う。

思う存分、ぺちゃくちゃと雑談とか花を咲かせていただきたい。

とにかくだ、「良い人間関係」って「幸せ」には絶対である。

さて、ま、人間関係よりも人間と猫の関係の方が気になる今日この頃。

姫(猫の名前)よ、私との関係性は、どないよ?

もうすでに、君がいない毎日なんて考えられへんぐらい…。

私の幸せのためにも、長生きしてほしい…祈るばかりだ。

2024/02/19

歌。

2月がスタートして、やっと落ち着いた感じである。

何がって、ええ、新年会だ。

1月の間は、「何回、祝うねん…」などと妻もあきれ顔。

ま、お酒は嫌いな方じゃないし、

いろいろとご縁をいただけるわけだから

有難いぐらいに思ってるんだけど、

そう、♪はしごはしごで明日を忘れ~の昭和の飲み方は

もうね、代謝が悪くなってるせいか、残ったりしてきつい。

あと、躊躇するのが「歌、いきましょう!」ってやつ。

ま、カラオケは歌うのが嫌いなわけじゃないし

雰囲気も盛り上がって楽しいからいいんだけど、

順番がくると、下手くそだから、心臓がギューってなる。

そう、音痴だ。

別に気にせず歌えばええやん!なんだけど…

数々のトラウマがフラッシュバックするのだ。

それは、中学校の合唱コンクールにさかのぼる。

音楽の授業でコンクールのパートを決めるからと、

先生がピアノの鍵盤をたたき、ひとりずつ

何を言わされたか忘れたが、ま、「ドー」とかいって

「君はソプラノ」「あなたはアルト」とか振り分けられる。

順調に決まっていくなか、いよいよ私の番がきた。

私の「ドー」に対して、先生はどこか一点を見つめたまま

それは聴力検査をしてる時の顔といったらいいのか、もしくは

歯に挟まったネギがなかなか取れない時みたいに黙り込んでる。

「も、もう一回、いいかな?」

私より前の人でこんなケースがなかったのに、お、俺だけ?

「ドー」

「うーん…」と。

えっ、そんなにネギがひっかかってんの?

いや、違う!口にはせずとも、その曇った顔を見ればわかる。

あっ、なるほど、もしかして音痴?

この時、90%ぐらいの自覚が芽生えた。

そして、高校1年生の時、確信に変わる。

寮生活で夕礼時に寮歌たるものを歌わされるのだが、

寮では3年生は神様で1年生は奴隷みたいな扱いだから

アホみたいにデカい声で歌わなきゃいけない。

で、夕礼終わりに友人が半笑いでこう言う。

「栄太郎につられて、わけわからんようになるわ」と。

あっ、ごめん、やっぱり…である。

そこからの音痴人生…こうも長くなると

何か歌った後に言われる言葉は簡単に想像できるようになった。

「声がええわ」と。

声?いや、歌わい…。

ま、ここまでヘタだとね、これは、社長であり、親でもある私へ

神様が与えてくれたプレゼントだと思うようにしている。

「なんでや?なんで何回言うても、でけへんのや!」

なんていうセリフが、子に対して頭をよぎったとしても…

「いや、おまえもやん!歌、歌」って抑止される。

人によって得手不得手ってあるもんな…。

うーん、ほんま、歌はうまならん…。

2024/02/05

顔。

道でばったり会ったお客様が声をかける。

「どないしたん、にいちゃん?えらい難しい顔して」と。

なんでも眉間にしわを寄せた顔なのだという。

ま、そりゃね、この荒波の中で経営させていただいてたら

その辺の道端やと難しい顔にもなるわいなって話だが、

そんなつもりはさらさらない。

いつもニコニコを、なんとか心掛けてるつもりだし、

道に迷ってて誰に聞こうか

キョロキョロしてる人がいたとしたら

迷わず私へ歩み寄ってくるやろな顔をしてるつもりだ。

ほんと、道を尋ねやすい顔。

ただ、私はそのつもりでも、他人からしたら

何を怒ってるんや…って見えたのだろう。

「男の顔は履歴書、女の顔は領収書」なんてね

ま、名言からすると、男は生き様が顔を作っていくわけだから

もひとつええ生き様ではないんちゃうか…と悩ます。

うーん、作り上げるのに、ええサンプルないか?思っ…たけ…

あー、おった!おった!ええのがおったわ!である。

いやね、我が家に新しい家族が増えたのだ。

息子3人に私っていうだいぶ男くさい我が家にね

どえらい女神が舞い降りた。

っつうのも、以前に綴らせていただいたのだが、

猫を飼いたい…って妻に相談すると

めっちゃ前向きに考えてくれてたみたいで

勝手にいろいろと探ってたところ

あるペットショップで彼女と目があったという。

で、一言、「ウニャ?」と。

そんなもんね、躊躇もなかったのだとか。

「アカン…もう、無理やわ」って連れてきたのだ。

カバンから顔を出してきた猫と「ニャ?」って初対面。

「ほんまや…そら、無理や」である。

か、かわい…。

他にどんな表現したらええか考えてるけど、あらへん。

か、かわい…。

ええおっさんがね、そんな言葉使ったら気持ち悪いか知らんけど、

んなもん、関係あるかい!だ。

か、かわい…。

アメショーやん…とか猫を知った人がそう言うけど、

いや、うちの姫を浜田省吾みたいに言うな!である。

アカン、なんせ、言葉がない。

か、かわいいなぁ…。

しかし、誰に教えてもらったら、その顔できんねん?

もうね、べっぴん過ぎて食べたろかってアホみたいに近寄せれば

「近い、近い、アホか!止めたりや、嫌がってるやろ!」と妻。

ほうぅ、嫉妬やな…である。

せやけど、姫の顔は誰もを笑顔にする顔やで。

姫よ、どないしたらその顔になんねん?教えてな…。

2024/01/23

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