58周年。

堺駅南口店、羽衣店の周年祭を終えて

最終章・御陵前店の58周年記念セールを開催。

午前中だけなんだけど、おひとりおひとり

店頭にてご挨拶をさせていただいた。

開店前にもかかわらず、数人の愛すべきおかあさんが

入口で腰を掛けて待ってくれているのだ。

開店時間を確認するため、ポケットのスマホへ目をやる。

「にいちゃん、何を見てんねや?」と。

いや、なんで気になるん?なんでもええやん!である。

「スマホよ、スマホ。今、何時かな思てね」

「あー、それか。みな、そのスマホってやつやな」

「あれっ、スマホ、持ってへんの?」

「うちのは、フタ付いてるやつや」

あれ、フタとちゃいまっせ、ガラケーやで…である。

そんなこと言いながら、談笑していると

向かいのお好み焼き屋さん“ひさちゃん”の女将がご来店。

「あらっ、珍しい…、にいちゃん、何してんねや?」

いや、なんで聞くん?なんでもええやん!である。

「58周年やからね、皆さんへ ご挨拶、ご挨拶」

「そうか、58年か…。ほな、うちは59年や」と女将。

ははは…さ、さらっと凄いなぁ。

うーん、小さい頃、よく買いに行ったのを思い出す。

お持ち帰りをお願いすると、長方形の白い舟に入れるため

お好み焼きを真ん中で切り、二つ折りにするのね。

ソースがかかっている面を合わせて輪ゴムでパチンっと。

いや、もうね、ヤマザキのイチゴスペシャルか!である。

オカンが仕事で忙しい時なんか

「ひさちゃんのお好み、テーブルに置いてあるから…」

学校帰りにそう伝えられ、あたため直すことなく

冷めたまま食べる、これがまた美味しいねん!だった。

そうか、ひさちゃんと共に歩んだ58年…か…

いや、違う、違う!全然、違う!

私自身なんて、言うても25年ほどしか働いていない。

ひさちゃんは、ガチの59年ってことや?ヤバいね…。

「おばちゃん!あれやな、まだまだ頑張らな、なっ」

そう声をかけたが、ただ頑張れば59年も続くのだろうか。

いやいや…、やはり、お客様へ愛されての59年である。

うちの58周年も、同じようにただ頑張ったからではない。

すべては、お客様のご愛顧の賜物と

心から、それはもう、ホント心から感謝申し上げます。

とはいえ、頑張ってくれているお取引様に

頑張ってくれているスタッフがいないと成立はしない。

皆々様、誠に誠にありがとうございます!である。

さて、追記。

11月30日土曜日にその御陵前店近くにある

カフェにて「ワイン試飲会」を開催いたします。

日之出屋発祥の地「Hinodeya カフェ+」にて

限定30名様となっていますので、お早めに…。

詳しくは、店頭のポスターをご確認ください。

2024/11/06

当たり前。

夕方、急に雨なんか降ると、「うわっ、最悪や…」なんて

そないに最悪ではないんだけど、ガクッと肩を落とす。

そういえば、カバンに折りたたみ傘があるのを思い出す。

「あ、あった、あった!助かった~」

小さな傘に大きな感謝を捧げる。

日常では、こんなことがよくあることだ。

さて、よく考えていただきたい。

家の屋根とかに感謝しているだろうか。

屋根があるから雨を凌げているのに…さらには

暑い時、かなりの日差しからも守ってくれているのに

これっぽっちも感謝をしていない。

たまたま降った雨の時には、あれだけ傘に感謝するくせに。

なぜ?

そりゃあもう、当たり前と思っているからだろう。

車に乗って「便利やわ~、助かるわ~」とか言っても

整備されている道路にまで感謝してないのもそう。

もっといえば、太陽や自然、空気に水などなど…

挙げれば暇がないほどの当たり前に守られてるのだ。

うーん、この「当たり前」ってヤツに

我々はもっと向き合わなければならない。

なのにだ、台風や地震など大きな天災が無い限り

この当たり前の日常がどれほど有難いことか気づかない…。

急に、長々と哲学的なことを綴るのには理由がある。

いやね、「爪」ってあるでしょ、当たり前のようにあるやつ。

普段、ま、何にも思わないのね、爪って、ええ、無だ、無。

何なら勝手に伸びてくるから、面倒くさいのぉなんて思ったり、

ネイルをするわけではないから、あることすら忘れてるぐらい。

そんな爪に、今、めちゃくちゃ感謝している。

先日、人手不足で魚切るのを手伝っていたんだけど、

慌てちゃってザクっと指をいきそうになったのを

私の爪が犠牲になって、ガシッと包丁を受け止めてくれた。

もうね、有難すぎて「弁慶」って名前までつけたもん。

いつぶりだろう、爪に感謝するなんて…。

もしもね、もしも、爪が無かったら、体重は支えられないし、

バランスを保てない、踏ん張れない、モノもつかめない

そして、無防備な指先を誰が守ってくれんねん!なのだ。

それなのに、俺ってやつは…申し訳ない。

弁慶よ、本当に助かりました、ほんまにありがとう!である。

うーん、この「当たり前」とちゃんと向き合っていかなければ…

そうそう、前に綴ったんだけど、今、ギターを習ってて

スピッツさんの「空も飛べるはず」を練習しているが、

当たり前のように動いてくれるはずの指が全然動いてくれなくて

空も飛べるはずなのに飛べてないし、飛べる気もまったくしない。

先生に私のギターで1回弾いてみて!とお願いする。

ほんまに同じギターか?ってぐらいクソ上手いのね…。

「えぇぇ?めっちゃ上手いな。全然ちゃうやん、俺と」

「いや、あ、当たり前でしょ!」

ほらね、やっぱり、向き合っていない…。

当たり前に感謝である。

2024/10/22

嫉妬。

「あっ、忘れてた…今日、誕生日やったわ」

こんなことって、あり得るのだろうか?

何かに夢中になって…例えば、仕事がほんまに忙し過ぎてとか

もしかしたら、そんなことがあるのかもしれない。

うーん、いや、どうやろう?さすがに、ねっ、ないやん、たぶん。

そう、この記憶ってのは、不思議なもんである。

これは忘れたらどえらいことになるで…マジでヤバい…

のような案件でも、メモかなんかしないと平気で忘れるし、

そのくせ、どーでもええことをいつまでも覚えていたり。

記憶のメカニズムって、どないなってるのだろうか。

さて、唐突にこんなことを綴るのは他でもない。

最近、めっちゃ忘れる。

っていうか、私の脳みそがキャパオーバーになっているのを

わかってるので、忘れないようにとメモせなアカンのに

そのメモすることをどうやら忘れているっぽい。

そう、直近で2回ほど「うおっ、ヤバい…」を繰り返した。

関係者さま、誠に申し訳ございません。

な、情けない。

あれもこれもと抱え込み過ぎるのが良くないのか…

いやいやいや、言い訳してどないすんねん!

メモを欠かさず、しっかり管理せんかい!である。

年齢とともに忘れやすくなる?いや、そうなのか…

それならそうで、なおさらメモせなアカンやん!

と、まあ、あれこれ綴ったわけだけど、ちょっと置いといて

ええ、何があっても絶対に忘れられない日がやってきた。

10月11日。

ええ、うちのかわいい娘(猫)の1歳の誕生日である。

もうね、まだかな?まだかな?と待ちわびた誕生日。

「1歳、おめでとう!よかったなぁ、なんか食べるか?」

抱きついてはアホほどしゃべりかける、気持ち悪いぐらい。

「アホちゃうん、やめたりや、嫌がってるやろ!」と妻。

じゃかましわい、誰がやめたるかい!

なんや、あれか、嫉妬か?である。

でね、こんなにも想っているのに愛想もクソもなくて

寄ってくることもなく、何かをしてくれるわけでもなく

そこにいるだけで癒しがハンパないプリンセス。

あー、もー、なんやろう、このかわいらしさは。

ただね、ひとつだけ気に入らないことが…

なぜか三男坊と仲が良くて、鬼のように嫉妬している。

そういえば、そのプリンスも1日違いで誕生日である。

誕生日が近いから波長が合う?嫌なことをしない?

性格が良いから?私じゃなく、なぜ三男坊なのだー(泣)

他の誰かなら強く抱いて壊してしまうけど、ま、プリンスなら。

三男坊よ、どうか大切にしてやってくれ。

私の分身でもある君なら、くー、よ、良しとしよう。

とにかく、どっちも誕生日おめでとう!

2024/10/16

セコい。

学生の時によく食べていたせいか、

吉野家の牛丼が無性に食べたくなる、たまーに。

で、先日、久しぶりにひとりで食べに行った。

生卵に一味と醤油をちょっと垂らし、テーブルにつく。

ちょうどそのタイミングで、

目の前に座るサラリーマン風の片っぽが

上司であろう人に向かって、姿勢をただし、大きな声で

「あざっす!!ご馳走さまでしたっ!!」と頭を下げる。

なんや、ビックリするやないかい!だ。

いや、ええよ、ええんやで、大事なことや!

せやけど、おまえ、ちょっとやり過ぎや、そないに…

ここでそれやってたら、後、どないすんねん…

新地の驕りとか地べた這いつくばらなアカンようになるで…

なんて、半ニヤケになるのをグッと堪える。

じゃあ、その返礼に対して、今度は上司であろう人が、

ま、決してそうじゃないかもしれない…

ただ、私がね、私がそう感じただけなんだけど…、

それはもう、だいぶイキッた顔して

「うぃっ!」と。

いや、うぃっ!やあるかい。

その顔は、牛丼8か9杯いかんとできん顔や…である。

うーん、しかし、なんとも微笑ましい。

そういえば、私も随分と奢ってもらった。

忘れられないのが、堺駅南口店を出店して数年後

東京へ出張に行った時に食事をご馳走になったこと。

「どうっすか、飯でも?美味しい串カツがあるんですよ」

いや、ワシ、どっから来たか知ってんのか?大阪や…

なんてね、ちょっとだけ思ったけど、連れてってもらう。

「六本木なんですけどね…」「えっ、ろ、ろ、六本木?」である。

TVとかで何度も聞いてきた芸能人とかいるあの噂の六本木?

出店当初、大変過ぎて「いつまでこんなことせなアカンねや…」

そんなことを思いながら辛い辛い毎日を過ごしてきて

そんな俺が、えっ?あの有名な噂の六本木で飯?

おいおいおいっ、偉なったなぁって感動したのを覚えている。

私の知っている二度漬け禁止のソースやなくて

トリュフの塩やったり、なんか知らんええポン酢やったりで

あー、やっぱり六本木やわ、天王寺と比べて

食べ物も人も品があって全然ちゃうやん…って旨かった。

こんな感じで、たくさん奢ってもらってきた私だが、

今や50歳になって、段々と奢る立場になってきている。

輪廻だ、輪廻、受けたものは次の者へちゃんと送らな!

せやけど、私、根っこはめちゃくちゃセコい。

ピノとか6個のうち1個すら誰にもあげたくない、ほんまは。

で、自分で「セコい」いうのはええねんけど、

「セコっ」言われるのは嫌やから歯を食いしばってね、

「い、い、1個いる?」と言うようにはしている…。

アカン、アカン、そんなんじゃアカンぞ!

もっと「ういっ!」って顔を鏡みて練習せな…。

空っぽになった牛丼のお椀を見つめ、自分を見つめ直す。

吉野家さん、あざっす!ご馳走さまでした。

2024/10/07

DNA。

この前の休みに直島へ行ってきた。

アートの島である、ええ、かぼちゃとかの。

で、恥ずかしながらギターなんかの練習もはじめた。

月に1回ぐらいのペースで、長男ぐらいの歳の先生に

「あっ、全然違います!」って怒られ、ペコペコしている。

というのも、50歳になったのをきっかけに

「0」から「1」を生み出すアート思考ってヤツを

さらに磨こうかな…なんて、積極的に芸術に触れているのだ。

何がええって、えーっと、言葉で表現できないのがええ。

例えば、「鉱夫」ってタイトルの彫刻があったんだけど、

もうね、なんつうの、鉱夫の人なんか出会ったことなくて

なんとなく、こんなんかな?ぐらいのイメージしかないの

知らないし…、なんだけど、誰がどこをどう見ても

「うーん…こ、鉱・夫・や・ん!絶対、鉱夫やん」である。

説明も何もいらない、ただ感じるだけ。

そう、空や海がめっちゃキレイなぁ…ええ音色やわ…

そんなことに対して「どんな風に?」って聞かれても

「いや、言葉にでけへん…なんかや!なんか」のように。

だから、たぶん、脳やないところで感じているはず。

夜空を見上げれば「おぉ、綺麗なぁ」とか

海を見たら飛び込みたくなるとか、衝動っつうの?

何もない草原でマンモスとかを追っかけていた

昔々の人のDNAが思い出したかのように騒ぐのだ、たぶん。

そんな時代から随分と時を経て、今や、そんな感じてる暇がない。

株価に投資がどう?損か得か?だいぶ考えなきゃいけないのだ。

全然、悪いことではないんだけど、なんか、こう、うーん…

もっと、なんつうの、私の好きな「キングダム」であったように

「人の本質は?」みたいな人間味のある話がしたい。

で、ま、その本質っていうかDNAに関して

私のやつをめちゃくちゃ引き継いでるのが次男である。

3兄弟でなぜか彼だけが、私とまったく同じように

身体のそこらをポリポリかく癖がある、かわいそうに…。

また、一番最初にケツを割るやろうと思ってた剣の道も

私と同じ小学1年生から高校生までずっと続けている。

そんな彼が誕生日を迎えた。

9月18日なんだけど…

んっ、9?18?

おいちょかぶにバカラで9いうたら…

ほんで、一か八か…

やばい…誕生日から博打好きの匂いがプンプンする。

おいおいおいっ、私のDNAよ、騒ぐなよ!である。

待てよ…、そういえば、彼のスマホをチラッと見た時

チーピンが…ゴルフ?いや、違う、あれだ、あれ。

アカギも夢中で読んでたし、アカン…騒ぎだしている。

次男よ、まだ17や、もうちょい待て。

一か八かの世界は、18から…あっ、馬とか20やで。

うーん、ま、はじめるのは簡単や。

何が一番難しいって、覚えとけ!「やめどき」やぞ。

と、とりあえず、誕生日おめでとう!

2024/10/01

高石の上にも三年。

わからないことがあれば、今やAIっつうヤツが

何でもすぐに答えてくれる。

よく理解していないオカンに

「アレクサ」をプレゼントしたんだけど、

訳のわからん質問にも面倒くさがらず、答えてくれてるし、

飲食店の予約だってね、「AIのSAYURIが承ります!」なんて

普通に電話で会話しながら滞りなく完了させるのだ。

ほんま凄いなぁ…ここ数年の進化のスピードはえげつない。

「現代人」ってのを上手に表現している言葉がある。

「石器時代からの感情 中世からの社会システム

神のごときテクノロジーを併せ持っている」と。

なるほど…、飼ってる猫を「かわいいな」って頭をなでながら

等価交換のシステムが徹底された「お金」によって手に入れた

「スマホ」片手に世界中と繋がっているんだから。

DNAレベルでオバケや虫を異常に怖がるそんな私がだ!

神のごときスピードで進化するテクノロジーに対応って…

いや、そりゃあ、順応しようとすれば、無我夢中でせな無理や!

おかげで「心」が置いてけぼりになっているような…である。

もうね、これだけ早いと「石の上にも三年」ってことわざは

この令和の時代、適応するのだろうか甚だ疑問である。

どんなに辛くても我慢強く耐えていれば、いつか必ず成功する、

好転の芽が出てくることを意味する有名なことわざなんだけど

「はぁ?石って…えっ、どんな石?ってか、三年って長ない?」

若い子にしたら、こんな感じだろう、たぶん。

うーん、ま、何でもかんでも我慢すりゃあいいってわけではない。

だって、三年だもん…三年って言やぁ、めっちゃ長…い…んっ?

いやいや、すぐだ、すぐ!思てる以上に、すぐでビックリする。

そうなんです!

「高石市の上にも三年」である。

そう、羽衣店が三周年を迎える。

コロナ禍の真っ最中にオープンし、

「三密」になるからって、あんまりチラシも打ち出せず、

来店して欲しいのか して欲しくないのか どないやねん!

っていう変な感じだった苦いオープンを思い出す。

三年って、やっぱ節目なのかな?「三年か…」と感慨深い。

これもすべてはお客様のご愛顧の賜物と深く感謝申し上げます。

テクノロジーがどれだけ進もうが、人は人からしかモノは買えない。

物質的に豊かになればいいのではなく、「心」も繋がるっつうか

お客様との関係性をこれからも築き上げていきたいと思う。

また、お取引先様にも感謝申し上げます。

まあぁぁ、応援してくれる企業ばかりで本当に有難く思っている。

そして、スタッフにも感謝申し上げます。

それこそ三年にもなるスタッフも在籍していて

お客様からもうれしい声をいただくし…ええ、言葉にならない。

おいっ、AIよ、わかるか?「感謝」って言葉はわかるやろうけど、

ちゃうねんな…、なんちゅうの、なんやろ、言葉にでけへん!

「心」から沸き起こる、えー、ほんま皆々様のおかげである…。

それでは、これからも変わらぬご愛顧を賜りますよう

どうぞよろしくお願い申し上げます。

2024/09/24

祈りのなかで。

先日、地域の小学校から3年生全員がお店へ探検にやってきた。

「値段ってどうやって決めているのですか?」

「売れるためにどんな工夫をしているのですか?」

などなど 矢継ぎ早に質問が飛んでくる。

か、か、かわいい…。

なかには、質問そっちのけで、とっておき情報を教えてくれる子も。

「この子とあの子は彼氏持ちで…あっ、その子は彼女持ちやで」

わはは…誰やねん、芸能リポーターか!である。

「もうええ、もうええ!」と、私の甘噛みの制止なんて振り切って

ガンガン話が止まらないところに愛すべきおかあさんが乱入。

「かわいらしいな~、えっ?なになに、彼氏もち?どんな餅や?」と。

「ちがうで!カ・レ・シ・モ・チ!!」

いや、ち、ちゃう…聞こえてへんのとちゃうねん、わかってへんねん。

ま、しかし、私はもちろん、来店されるお客様にとっても

かわいらしい子供たちと接すれば、自然と笑みがこぼれるってもんだ。

さて、この探検とか校外学習っていうのかな?

コロナで一時中断したが、毎年、受けさせてもらっている。

なのに、前もってお願いに来はる先生方は

「えっ、いいんですか!助かります!ありがとうございます!!」

なんてね、何度も何度も深々と頭を下げるから気ぃ使うわ…なのだ。

聞けば、断られるケースも少なくないらしい。

そりゃね、事情もあるだろうから仕方がないんだけど…。

じゃあ、うちはなぜにそこまでウェルカムなのか?

ま、スーパーマーケットで探検しがいがあるってのがひとつ。

あと、「俺が小学校の時、誰かしてくれたんやろうな…」っとこと。

いやね、PTA会長をさせていただいて鬼の気づきがあったわけ。

PTAって、はっきりいって、めちゃくちゃ面倒くさかった…。

ただ、この面倒くさいことを誰かがしてくれてたんや…って知る。

そう、「楽しい学校生活を送ってくれたら…」っていう

無償の愛にも似た返礼しようのない「祈り」のなかで。

「祈り」って「そうなったらええなぁ」の未来形で、

「気づく」って後で知るから過去形なわけでしょ…

だから、交わんなくて、普通に生活していると気づかない。

つまり、PTAの活動っていうのは子供のためというより

時空を超えて恩恵を受け取れる親のためではないだろか。

台風とかが来ると、当たり前の日常がありがたく感じるように

体感することがないと、なかなか気づかんからやっかいだ。

そもそも、我々は「祈り」のなかで生きている。

乾杯のご発声を…とか「ご健勝を祈念いたしまして…」なんてね

なんぼほど祈られ倒してきたか…と計り知れない。

そやのに、もう、すっかり忘れてるし、まったく気づいていない…。

で、ま、私はPTAをさせてもらったから恩恵を受け取れたので

じゃあ、返さなアカン…いや、なんかちょっと違う…

「勉強になったらええな」と祈りのなかでさせていただいてる。

今回やってきた3年生は、もうすでに忘れているかもしれない。

ただ、大人になってね、何かのタイミングで気づいてくれたら…

うーん、そん時は買物に来てカゴいっぱいにアホほど買って…や…

なんでやねん!ちゃうやろ…また同じようなことを次の子供たちへ。

心からお祈り申し上げます!である。

2024/09/17

「思い込み」

整形手術をした。

といっても、目を二重にしたとかではなくって

なんかね、イボができちゃって、2つも…。

なんでやねん!である。

背中とかならまだしも顔面にできたもんだから

これはヤバい…と、お医者さんに診てもらった。

じゃあ、液体窒素っていうの?綿棒でコチョコチョって…。

こんなんで効くんかいな?と不信の念を抱きながらも

イボの治療ってそんなもんなんかな…と思い込む。

1か月ぐらいしても好転する気配がないので

「先生!もう、ドバッって思いっきりやってください」

そうお願いしたのだが、なぜか聞く耳を持ってくれない。

で、我慢できず、別のお医者さんに診てもらうことに。

じゃあ、液体窒素のハンドガンみたいなヤツが出てきて

「どうする?痛いけど、強めでいっとく?」と先生。

「アホみたいにやっちゃってください!」

「おっしゃ!」と、バチバチバチいわしたらすぐに完治した。

ほれ、みぃ!できるやないかい!である。

※いや、ま、綿棒派の先生にも、言い分があるんやろうけど…

失敗の三要素「情報不足 慢心 思い込み」って記憶にあるけど、

ほんまにそうやわ、気をつけよ…と痛感する。

だって、イボの治療って綿棒なんや…って思い込んでたもん。

人体実験のこんな話もあるぐらいだ。

死刑囚に「1/3の出血で人は死ぬ」と暗示をかけ

見えないようにして足の指をメスで切り、痛みを与える。

そして、ぴちょぴちょ水滴を垂らし続けると、

それを出血だと思い込んでそのまま死に至ったのだと。

こわっ…、思い込みで命を落とすことだってあるのだ。

日常では、ま、命を落とすとこまではいかないまでも

「食」ってやつは、思い込みでえらい目に合ったりする。

イカリングやと思い込み、喜び勇んで口に入れたら

オニオンリングだった時のガッカリ感なんて

「世界三大ガッカリ」にも入るんちゃうか…である。

最近では、さんまの丸干しだ。

いやね、うちのバイヤーが仕入れてきたからね

「今なんて生のさんまを塩焼きするだけでめっちゃ旨いのに

なんで干すねん!干さんかてええがな…誰や、干したん?

丸干ししたら固なってまうやん!せっかくの秋刀魚が…」

なんて、言うてたら「いや、旨いんですよ」とバイヤー。

丸干し=固いの思い込みが激しい私に焼いたのを用意してくれた。

「こんなもんな、旨いか知らんけど、固いのが嫌や!言うてんねん。

俺やったら、買えへんわ!生の…さん…ま…えっ?旨っ」である。

一口食べてビックリする。

ウルメの丸干しをイメージしてたからね、じゃあ、なに?

これは生のを干したヤツらしく、固ないし、旨味がちょうどええ。

丸干しの思い込みで人生を棒に振るところだった。

もちろん、固いのもあるんやけど、これは柔らかくて旨い。

思い込みってやつには気をつけましょう。

2024/09/10

「真善美」

先日は、ご迷惑をおかけしました…である。

いやね、数年前にあった大型台風による大阪の被害を思い出す。

ニュースでも当時の映像が流れ、「同じぐらいのやつやで…」と。

九州だけでなく、遠方でも被害があって、最強クラスを物語っている。

※皆様のご無事と一日でも早い復興をお祈り申し上げます

えーっと…大阪には、いつぐらいに来はるんや?

暇があったらスマホで台風情報を確認してるんだけど…

火・水?えっ、木曜?金曜は晴れってなんやねん…土・日がやばいん?

など 情報が錯そうし過ぎてて、誰のどれが正解なのかわからない。

お客様・お取引様・スタッフとも早い段階で判断した方がええやん!

っていうことで、先週の土曜日は臨時休業させていただいた。

で、まあ、結果としては、雨がパラパラ…いや、パラ言うたぐらい…

あれっ、どこいったん?ってなっちゃって、冒頭の言葉に至る。

土曜日、雨が止むと次第にモヤモヤが大きくなる。

うーん、何が原因だろう…

他のスーパーマーケットは営業して、うちだけ休業しているからか?

あー、判断をミスった…と下向いてるなら、それは違うやん!だ。

じゃあ、なんや?台風が来ることを望んでいたのか…である。

また、報道で「来るで!来るで!」と言うてたのに、来なかったからか?

気象予報士に騙された…と下向いてるなら、それも違うやん!だ。

じゃあ、なんや?自分で決断したのに、人のせいにするんか…である。

めっちゃダサいな…と自問自答する。

もしも、損か得かの判断基準なら、それは良くない羅針盤である。

何にもなかったんなら、それはそれでええやないか!なのだ。

過剰とも思える台風情報だって、過去の経験から

早い報道で救えた命があったから…なんて背景もあるだろう。

二度と悲劇を起こさないためっていうのなら

空振りをビビっててどないすんねん!である。

いや、ま、その、とはいえね…

お客様にご迷惑をおかけしたかな?とか考えると

ちょっと弁解したくなるっつうか…ええ、失礼しました。

しかし、今回は誰にも予想できない台風だったので

なんかね、めっちゃ考えさせられた。

何が正解だったんだろうか…と。

ただ、言えることは動機や目的は何や?ってこと。

「真善美」が頭をよぎる。

何が真か?

何が善いことなのか?

何が美しいことなのか?

なるほど、邪な気持ちがあったからモヤモヤするのだ。

人命を最優先したのなら、シャンッとせぇ!である。

下を向いてたのだが、昼から晴れになった天を仰ぐ。

台風でかき回されたのか、め、めっちゃキレイやん!である。

空を見上げながら、何もなくてよかった…と感謝するとともに

被害にあわれた方々へは微力ながら支援させていただこうと誓う。

終わったことを考えていても仕方がない。

さて、これからも「真善美」を胸に

道を踏み外さないよう商売を続けていきたい。

2024/09/02

ハタチ。

パリオリンピックがさらっと終わってロスである。

一流アスリートの戦う姿に感動させられっぱなしだったからだ。

なかでも議論を巻き起こしたのは、柔道…いや、JUDOかなと。

「武道」なんだから、礼儀わい!みたいなね。

あと、オリンピック競技になぜ「剣道」はないのか?に対して

剣道連盟が拒否している理由が、渋い、渋すぎる。

「武道でなくなってまうからや」と。

※つっても、加入国の基準を満たさないとかもあるみたい

剣道は、剣の理法の修練により人間形成の道である!である。

もしも、オリンピック競技になれば、勝ち負けの判断において

フェンシングみたいに当たったらランプがついたり、

ビデオ判定だったりと考えられそうなんだけど、

当たりゃあ、「一本!」ってわけでもないのだ、剣道は。

残心ってのがあるの、残心ね、残心。

もうね、この「残心」を説明しようにも、うーん…

いや、その、残心って検索すればいろいろ書いてある。

っていうか、それ読んで「わかった!」となるんかいな。

だってね、心を残さないようにして残す…んっ、どっち?

えーっと、残したんねん!と思ってやった残心は残心ちゃうとか…

こんなもんね、どない説明すんねん!

言葉って、ホント目の粗いコミュニケ―ションツールである。

さて、柔道に話を戻すが、一部の選手が畳の上では

ガッツポーズせず一礼だけをする姿は、やはり美しかった。

それが武道でしょう!いや、わかる!わかるんだけど…

世界一になるかならへんかの張りつめた空気のなか

4年間、必死のパッチで頑張ってきた結果がでるその瞬間に

勝利したら、思わず「うおっしゃあ!」ってね、わからなくもない。

気持ち抑えられる気がまったくせえへんわ。

そう、体験したことがないから、わからないのである。

私も含め、「わかった、わかった」なんて簡単に言うけど

昔、オカンが「あんた、何してんや!はよ風呂入り」に対して

「うっさいのぉ、わかってるわ!」って言う時と同じぐらい

実際は、何にもわかっていないのである。

「わかる」とは「かわる」ということ。

考え方や行動が変わってはじめて「わかった」と言えるだろう。

それぐらい腹落ちするためには体験や体感がいる。

ってな理由で、息子3人には、子供の頃、剣道を習わせた。

子供の時にやっとかな、大人なってからでは無理やで…と

泣こうが喚こうが関係あらへん!日本男児はせぇ!である。

その人間形成の道を歩んだ長男が、なんと20歳を迎えた。

ハ、ハタチって…である。

剣道習っている時は、なんや言うたら一礼をして

そこらじゅうの神さんに頭さげる日本男児やったのに

今では、ちょっと前までド金髪にピアスまで空けたりして

「ワレ、コラ、日本男児どこ行ってん!」だった。

体験しとかな!とのことだったので、ま、い、いいだろう…。

とにかく、なんでもやってみないとわからないってことだ。

当時、博打にハマりまくってた私が言うのもなんだが、

今しかできないことに何でも挑戦してほしい。

心から武運を祈っている。

長男よ、誕生日おめでとう。

♬おまえが20歳になったら~

 酒場でふたりで飲みたいものだ~

2024/08/19

ブログトップへ

Recent Comments

  1. ヤッホー!もとちゃん…こんなのでも良いですか? より

Archives

Powered by WordPress, WP Theme designed by WSC Project. ログイン