たくさんのお客様より大好評のお声をいただいた。
「にいちゃん。あの”川上のうなぎ”っちゅうのん、うまかったで?!」と。
そう言っていただけると、日之出屋冥利につきますし
川上の社長もさそかし喜んでいるに違いない。
そして、朝早くから木津市場までビデオレターを撮影に行った甲斐があるというものだ。
ただ、ビデオ撮影は難しい…。
関西人らしくオチまで用意するべきだったとしきりに反省している。
次のビデオレターはもっといい作品を作ろう、と考えながら帰宅すると
息子がまだ起きている。
「なにをしてるんや?」と覗き込むと
「お?!」である。
無造作に置いたつもりであろう粘土が意味を持っている。
「バーバパパとその家族」である、たぶん。
研ぎ澄まされた感性がこの作品を作り上げたのであろう。
万博公園に行って「太陽の塔」を見せた甲斐があり、
そして岡本太郎さんの感性をいただけたのだと思う。
「うなぎ」の話から「親バカ」の話になってしまい、申し訳ございません。
長雨のあほんだれが終わったと思ったら、
今度は、晴れを通り越してのど晴れ続きである。
夏バテ防止に「川上のうなぎ」はいかがでしょうか?
2006-07-27
連日、長雨のあほんだれである。
そんな雨の中、毎日のように買物に来られるお客様がたくさんいらっしゃる。
店の入り口付近で、あるお客様に
「こんな雨の中、申し訳ないですわ。ありがとうございます」
とお声をかけさせていただいたら
「謝らんでええ。この雨は、あんたのせいやない」と…。
日之出屋に来店されるお客様は、やはり違う。
「かっこいい」で連想されるのは、トム・クルーズかそのお客様のどちらかだ。
そんな素敵ないいお客様ばかりのおかげであろう。
1週間ず?と降りっぱなしの雨が、土曜日の夜店大会の日だけ奇跡の晴れマーク。
この晴れは、日頃のお客様のご愛顧が引っ張り込んだに違いない。
感謝、感謝である。
その奇跡の夜店大会も大盛況に終わった。
息子もなんやかんやと楽しんだであろう。
明後日には、私が激写した夜店風景の子供達の写真が出来上がる。
毎年、ちゃんと写っているか心配で仕方が無い。
もしも、もしも、ピンボケの場合はお許しください。
プレゼントいたしますので、またご来店くださいませ。
しかし、ビンゴ大会でのお母さん方の熱意には天晴れである。
子供ほったらかしでしたよ。
とにかく、来年も心よりお待ちしてます。
2006-07-24
先日、「ゴーヤ」の試食を行った。
沖縄名物でもあり、夏の代表的な健康野菜である。
別名「にが瓜」を言われているように、どうやって食べても「苦い」。
慣れるとその苦味がたまらないのだが…。
来店したちびっ子に「食べれるか?」とチャレンジを促した。
予想通りの「にがっ!」の顔をしているのだが、感想が予想通りではない。
「からいな?」と。
「辛いとちゃうやろ。苦いやろ」と言っても、「ちゃうわ。からいや」と断固として譲らない。
素直にチャレンジするええ子なので、いずれわかるであろう。
「味をどうのように表現したらいいのかわからない子供が多い。
幼児期に食べられないにしてもどんな味なのか、慣れておく必要がありますよ」
と、私の食育の師匠がおっしゃっていたのを思い出した。
「苦い」がわからなかったら、「渋い」などもなんのこっちゃ解らないであろう。
それ以前に、渋い食べ物が今のこの世の中には無いのでは?と思う。
※渋柿をめちゃめちゃうまい柿やで、と子供の頃だまされた記憶がある。
恵まれすぎている環境にある以上、食の問題が多くなるのは当然の結果なのだ。
「自分の子供さえ良ければ…」ではなく、家庭の経験や疑問などを共有することによって
より多くの情報が集められ、良い気づきやきっかけが生まれるのでは、と思う。
そこで、アンケートを実施することに。→http://e-hinodeya.com/shokuiku.html
早速、送信していただいた方(涙がちょちょぎれました)がいらっしゃいましたので
慌ててブログに書かせていただきました。
かるがも会員である皆さんで食の問題を解決していきたいものです。
さて、22日は毎年恒例の夜店大会を行います。
毎年、元気に成長しているかるがもメンバーの写真を撮りまくるのが楽しみである。
お子さんの写っている写真はもちろんプレゼント!
お友達を誘ってご来店ください。
自分の息子の写真ばかり撮らないように気をつけないと…。
2006-07-19
伊丹まで人形劇を見に出かけた。
絵本「はらぺこあおむし」(エリック・カール原作)を含む3本立ての人形劇である。
わざわざ遠路はるばるカナダから人形劇団が来日し、
声は「岸田 今日子さん」を迎えての徹底さに大人3000円も納得せざるを得ない。
損得勘定に忙しい私をよそに妻はえらいはしゃぎよう。
「めちゃめちゃでかいあおむしが来んねんで」と。
どれだけでかいあおむしが出てくるのかと思いきや、そうでかくない。
逆に小さいぐらいだ。
そんなもんか?と思っていたが、意外になかなか面白かった。
真っ暗の中でする人形劇だったので息子が泣いたり、うるさくするのではと心配していたが、
彼も夢中になって劇を楽しんでおり、いい休日になった。
劇が終り、通訳さんを通じて
「なにか質問はございませんか?」と時間が設けられた。
誰も手を挙げないのでは…と思ったが、何人ものちびっ子が手を挙げている。
「あおむしの名前はなんですか?」など微笑ましい質問が飛び交う。
その中でも、とびっきりの質問をした女の子がいた。
「なぜ、あおむしはそんな贅沢な食べ方をするのですか?」
りんごなどちょっと食べて蹴りだすシーンなどからなのだが、すばらしい質問である。
劇団の方も度肝をぬかれていた。
彼女はいずれ日本の食文化に欠かせない人物になるであろうとえらく感動した。
「もったいない」という世界に誇れる日本語の根源を彼女が言いきった。
「えらい子やな?」と横を見ると、息子が必死のぱっちでベビーボーロを食べている。
食べてる場合やないぞ。
2006-07-17
暑い。
堺が日本で一番暑いのでは?と思ってしまうほど、暑い。
ご来店されるお客様も、”夏のあいさつランキング大阪編”毎年上位にランクインする
「あっついな?」「たまらんな?」「むちゃくちゃやな?」
のいずれかをおっしゃられる。
それも「どないかならんか?」というニュアンスたっぷりのちょっとお怒りモードで…。
お暑い中ご来店されるお客様には感謝の気持ちでいっぱいである。
そんなお客様へ少しでも夏バテ解消にと、ビデオレターをお届けしたい。
それがこちら。→(http://www.e-hinodeya.com/store_img/unagi.WMV)
「川上のうなぎができるまで」を木津卸売市場まで行き、撮影してきた。
頑固に昔ながらの大阪風地焼きにこだわる店主の川上さん。
「なにわ男の心意気」である。
朝の早くから炭火でじっくりと丹精込めて焼いておられた。
汗をかきながら、タレかけて焼いて、タレかけて焼いて…を繰り返す後姿は
どこか「料理の鉄人」を彷彿させる。
撮影終了後、焼きたての「うな丼」をすぐに食べれるので食べたかったのだが、
店の開店に間に合わないと、泣きながら帰ることに…。
木津市場へ行かれることがあれば、是非ともお試しいただきたいと思う。
さて、7月23日は土用の丑の日である。
鰻を食べなあかんわけではないが、できれば食べるべき日である。
日本の食文化の伝統を守るためにも、今年は川上の鰻をどうぞ。
あっ、店主川上さんの顔を撮影するのん忘れてました。
大将、えらいすんまへん。
2006-07-14
本日の私の「愛すべきおかあさん」を紹介いたします。
今回は、私の祖母である。
小さい頃、両親が仕事で忙しかったのでよく面倒をみてくれていた。
俗に言う「おばあちゃん子」である。
ただ、息子の誕生と共にその間柄に亀裂が…。
私が一人で祖母の家に行ったところで
「なんや。あんた一人か?」とあからさまな残念ぶり。
ひ孫命!になってしまっている。
それはそれで構わないので、元気に長生きしていただきたい。
そんな祖母から日之出屋の閉店後に電話が鳴った。
番号が通知されるので、祖母からの電話とすぐにわかる。
「もしもし。なに?」と私。
「誰や?」
「おれや。おれ」
「おれって誰や!」
「おれっておれや。栄太郎や」
「なんや?。テレビとかで言うてるだますヤツかと思たやろ」
「それやったら、おれから電話せなあかんねん!」
息子がよく祖母の家に遊びに行ってるのだが、
着々とおもしろい人間へ成長している気がする。
息子よ、いろんなこと教えてもうとけよ。
※○○詐欺には注意しましょう。
2006-07-12
全然姿を見せなかった子つばめが、最後の別れにとあいさつに現れた。
高速講習みたいなものをパパつばめと出かけていたのであろう。
ママつばめと言えば、おそらくつばめだけに「若いつばめ」のハントに忙しいのか
2羽の姿しか見えない。
「いろいろお世話になりました。おかげで立派に育つことができました。
ほら、おまえもあいさつせんか!」
「おっちゃん、ありがとう」
と、2羽のつばめがピピピと別れを惜しんで鳴いている。
なかなか律儀で礼節を重んじるつばめ達だ。
少し気になるのは、子つばめが若干肥え過ぎの感がある。
人間の世界も子供の肥満が問題になりつつあることをパパつばめに伝え、
幼児期の食の大切さをお互いに再確認し、
いろいろな取り組みをしていこうと約束する。
また来年の春が楽しみだ。
素敵な伴侶を見つけて、帰ってきてほしいものである。
ほな、気をつけてな。
2006-07-09
息子に熱があると言う。
おでこを触ってみると、医者ではない私でもわかるぐらいの熱さだ。
いい大人であれば、「もうあかん。立たれへん」
とか言って、人のやさしさに触れたくなるしんどさであろう。
しかし、彼はいつも以上のフルテンション。
酔っ払ってえらく陽気になる人みたいになっている。
かわいそうにと、りんごを買って帰ることに。
子供の頃、普段では考えられないほど必要以上にやさしくなる母親を思い出す。
それもそのはず、すったりんごを食べたいばかりに
しんどさを必要以上に猛アピールしていたからであろう。
実際に作ってくれると、自分の名演技が認められたと心の中で「よっしゃ?」と思ったものだ。
だから、私から言わせていただくと彼のフルテンションはもったいない。
親孝行だから感謝しなければいけないが、
ここぞとばかりに母親に甘えればいいのにと思ってしまう。
夏は、西瓜・メロン・桃・さくらんぼ・巨峰・・・などなど
旬のおいしい果物ばかりが並ぶ絶好のチャンスだ。
息子よ、早くしないと魔法が解けるぞ。
「ほとんど直ってきた」とか言ってたから…。
2006-0706
明日のことを気にせず、ワールドカップサッカーの観戦を楽しんだ。
残念ながら我らが日本は敗退したが、ハイレベル同士の試合は見ていておもしろい。
「もしかしたら、将来息子が…?」と
典型的な親バカぶりな自分に一人でうすら笑いを浮かべて寝床に就く。
かなりいい夢が見れるはずだったが…。
「さっき目をつむったとこやぞ!」と怒りたくなるほどほとんど眠れず、
サムライブルーの彼が超早朝から起こしにきた。
早朝の彼のフルテンションレベルは、世界に通用するのではと思うほどだ。
そのテンションまでは付き合いきれないが、共に朝食をとることに。
「朝食は和食が良い」と聞いてから、ご飯とお味噌汁などもろもろが食卓に。
驚いた。
寝不足でまだ20%しか働いていない脳みそだが、和食だけあってか意識せずに
「いただきます」と。
本能と日本人であるDNAが口を動かした。
こんな自然に「いただきます」が言えたのは、
小学校低学年の遠足でのお弁当タイム以来ではないだろうか。
「やっぱり和食やな?」と横を見ると
息子は何も言わず、すました顔して食べようとしてる。
「なんでやねん!」である。
「言わんかい!」である。
なかなか手強い相手だ。
2006-07-03
店に来るちびっ子達にも最近、声をよくかけられる。
「まいどのにいちゃん、まいど」と。
関西の代表的なあいさつで、誰もが知っている「まいど」。
しっくりくるのは、なぜなのか?考えてみた。
たぶんではあるが、関西人はこのイントネーションが落ち着くのであろう。
関東ではマクドナルドを「マック」と省略するが、
関西は「まいど」の流れからであろう「マクド」である。
寸分たがわず同じイントネーションでなんとなくしっくりくる。
もっと深く掘り下げると、3文字の単語の半分以上がこの発音なのでは?と思う。
「たまご」・「かしわ」・「歯科医」などなど・・・。
「こじつけにも程がある」と思われるだろうが、そう考えている。
さて、「まいど」のあいさつでショッキングな事件が起きた。
おつかいに来店したちびっ子が「まいど、おっちゃん。青ネギってどこ?」と。
おっちゃんって…。
横で聞かれていたお客様が気を使われてか、
「おっちゃんちゃうやろ。兄ちゃんやで」と…。なんかよけいに…。
がっくり肩を落として帰宅し、その話をすると
「そんなん、まだましや」と妻。
息子が友達のお母さんに向かって「ばあば」と言うらしい。
それは、ひどい。
ちびっ子達、言動には気をつけるように。
お願いします。
2006-06-30