生まれてきて喜んでいるのもつかの間、まだ名前がない。
ぼちぼち「はよ決めたらな?」と、周りが騒ぎだす。
それぞれが「え?と、○○がええんちゃうん?」と軽い感じでアドバイス。
で、そのほとんどが「なんでやねん!」の冗談まじりのアドバイス。
期限も迫っているので、全然笑えない。
ここ数日間はええ漢字がたくさん載っている本を
何度も何度も何度も…読み返している。
受験前の”シケタン””シケジュク”がよみがえってくる。
その熱心な試験勉強のおかげか、
ようやく妻も納得するええのんがひらめいた。
ふぅ???、である。
モヤモヤも吹き飛んで仕事に打ち込もうとメールチェックをすると
「エコバッグ」についてのコメントが寄せられていた。
名前についてのええかげんな友人のアドバイスとは異なり、
たいへん参考になる良いアドバイスだ。
ただ、地球が悲鳴をあげているのにも関わらず、
まだまだ日之出屋はエコショップにはほど遠い。
関心はあるのだが、情けないことに着手できずにいる。
二人目も誕生したことだし、
未来の子供達のためにもここはひとつ本格始動である。
エコバッグは今のところまだないが、
「かるがもクラブ」にぴったりのものをご用意させていただくつもりだ。
皆様のご指導よろしくお願い致します。
2007-09-25
9月18日午前8時、携帯電話が鳴った。
「分娩室に入りましたので…」と看護婦さんの声。
「うそっ、えらいこっちゃ。え?と、僕は何をしたらええのですか?」
急なお知らせに完全にパニック。
「いや…、立ち会われるんでしたか?」
「女性の聖域には入れません」と、きっぱり。
「じゃあ、特に…。お伝えしておきます」
予定日より何週間か早いし…、ず?と入院してたし…、
心配でならない。
すると、また9時に携帯電話が鳴った。
「生まれました!」と、今度はうちのおかんの声。
「うそっ、もう生まれたん?」
「すっと生まれたで?、すっと。どっちも元気やて!よかったな?」
おかんもえらいご機嫌で
妻が食べれなかった朝ごはんをしっかりたいらげたらしい。
なにをしにいってんねん、である。
おかんはともかく、元気でなによりだ。
急なもんで名前がまだない。
じっくり考えて縁起の良い名前を用意してやらねば…。
おにいちゃんよ、どんな名前がええ?と聞いたところ
「”花ちゃん”がええんちゃう?」
「花ちゃんはないやろ。男や、男」
悪いけど、却下や。
2007-09-20
五穀豊穣を祈願するお祭りが日本各地で開催される。
秋である。
我らが地元・堺では「ふとん太鼓」。
「よ?いやせぇ?!」とみこしをかいで足並み揃えて練り歩く。
大きな声で…、汗まみれに…、祭りは良いストレス解消法だ。
若い声だけでなく、あの「おっちゃん」らしい大きな声が祭りを締める。
特にええ声ではないが、祭りにぴったりの男の声だ。
私も剣道を長いことしていたので声は大きいのだが、
ええ声ではないことが中学のときにある事件で知った。
中学1年生の初めての国語の時間。
先生が名前を覚えるためなのか、
出席番号の順で声を出して本読みをすることに。
2番目の伊藤君が読み終えたあと、先生が
「伊藤君はいい声をしているね。じゃあ、次は岩橋君」と。
おっと!初日からえらいえこひいき的な発言である。
一番目(名前を忘れた)には悪いが、
私も「いい声だね」賞をいただこうと自分のもてる力を最大限に発揮し、
意識しまくって「いい声」で読み上げたつもりでいた。
「じゃあ、次は上野君」
なんもなしである。
これが世に言う3番目の悲劇だ。
3代目というのもそうだ。
うまくいけば「ご先祖様のおかげ」、
失敗すれば「やっぱり3代目か」と、世間の目が言う。
その3代目が私である。
つらい立場だ…。
とにかく、誰の功績であるとか関係なく、
来店されるかるがもおかあさん方に満足していただけるよう
ええ声ではないが、大きな声で接客させていただきます。
もうすぐ、彼岸。
もちろん、ご先祖様も大切に…。
2007-09-17
おかんより「なんや疲れたかして寝てもたで」との電話。
妻が入院してからは私が仕事を終えるまで起きているあの息子が、
毎晩飽きもせずウルトラマンごっこを要求してくるあの息子が、
私の夕食をこれでもかと徹底的に邪魔してくるあの息子が、
今日は寝ている。
仕事にもようやくゆとりができてきたので
今日は久しぶりにゆったりした夕食にありつける。
この素敵な最高の夕食を用意してくれたのは、
なにをかくそう近所のちびっ子達だ。
長いこと一緒に遊んでくれたいた。
ヒーロー役3名、悪もん役3名で対決する単純明快な遊び。
見るからにいやそうだったが、
会議の結果、そこへ息子を参加させていただけることに。
「じゃあ、こうちゃんは赤ちゃんの役やで」と。
「えっ、赤ちゃん役っちゅうのは何をさしたらええんや?」と私。
「見てるだけ!」
「え?、えげつないこと言わんと、なんかあるんちゃうん?」
「だって、むちゃくちゃやもん!」
「確かに…。まあ、しゃあないか。」
彼も言われた通り最初は赤ちゃん役を律儀に演じていたが、
もう我慢しきれず、「シェア!」とウルトラマン役で無理やり乱入。
案の定むちゃくちゃで誰がどう見ても完全に邪魔者扱い。
私にも経験はあるが、親の立場として見ると非常につらい。
まあ、ちびっ子の中でもまれるのが一番である。
息子よ、そんなもんや、社会っちゅうもんは。
おまえの思い通りばっかりになるもんやないぞ。
ほんで、近所のちびっ子達。
今日は、いろんな意味でありがとう!
2007-09-12
「もう、ええ!」と暑さがしつこい。
ほんで、暑さ以上にしつこいのが「蚊」。
ちょっとはらったぐらいでは「おっと危ない!」
と何度でも果敢に攻めてくる。
子孫を残すためなのか必死のパッチだ。
ほんで、そんな「蚊」以上に必死のパッチが私である。
というのも、妻が10月に2人目の出産を控えているのだが、
勢いあまって3週間ほど早く産まれてきそうになり、
「まだ、あかん!もうちょっとおれ!」と絶対安静で入院。
残された父ひとり息子ひとり。
家のことに関して息子はもちろん、私もからっきしだ。
飯、風呂、ウルトラマンごっこ…、で、やっと寝る時間。
ヘロヘロになった私に「お母さんは?」と小さい声ですすり泣き。
「頼むから早く寝てくれ!」と私も歯を食いしばっての男泣き。
まあ、私の必死のパッチも「出産」に比べれば…、である。
「蚊」や「出産する女性」などに笑われるであろう。
最近では、いくつかコメントをいただいているのにもかかわらず、
返信できずにいる。
申し訳ございません。
まだまだ私の必死のパッチが足りない。
おかあさん、泣きべそ言ってすんません。
洗濯とかしますんで、元気な赤ちゃんを産んでください。
無事に産まれることを願うばかりだ。
2007-09-10
本日の私の「愛すべきおとうさん(お客様)」をご紹介いたします。
残暑の厳しい中、一本の電話が鳴った。
「にいちゃん、すまんけど注文してた肉持ってきてくれへんか?」
お孫さんが来るらしく、
当店最高級のステーキ肉を5枚別注されていた。
「ちょっと気分悪くてな…、しんどいねん…」
電話の声からして本当に具合が悪そうだ。
「行かせてもらいますわ」と、車でご自宅まで。
「○○○円です。大丈夫でっか?」
「お?、すまんの?。ほな1万円で払うわ。」見るからにしんどそう。
「え?と、ほな、おつりが…」とお渡ししようとしたその時。
「こら?!そらアカンやろ!男と男の約束やろ?!」
なんや?なんや?である。何の約束もしていないはず…。
「釣りは持って帰れ!皆で冷たいもんでも飲め!」
男塾塾長である。断っても、断っても…だ。
以前もお寿司を大量に購入され、
「帰って寿司食うて晩飯食べてまた寿司食うねん。
寿司はおやつや、おやつ」と。
今が美味しい秋刀魚も頭からガリガリッと食べるタイプであろう。
塾長!体調は良くなりましたか?
いつも、男らしさに圧倒されてます。
またお顔見せてくださいね。
お買上、ありがとうございました。
2007-09-03
残暑が厳しいですが、いかがお過ごしでしょうか?
今年はペットボトルの動きがハンパではない。
いっぺんに5本6本…と購入される。
愛すべきおかあさんも身体を気遣い、
冷えてないものが良いとおっしゃられる。
「にいちゃん、冷えてないカラダを10本ちょうだい!」と。
暑さのせいなのか、
「ダカラ」が「カラダ」になってしまっているではないか…。
しかし、食欲もわかず、痩せてしまいそうだが…。
「痩せる」で思い出したが、うちの魚屋さんが
グレープフルーツでダイエットに成功する珍事件があった。
膝が悪く負担を減らすためにと始めたらしいが、なんと10kg。
私もちょっと関心があるのだが、「グレープフルーツ」が苦手だ。
くしゃみがでる。
余談だが、私は酸っぱいものを食べるか、
もしくはエッチな事を考えると、どういうわけか「くしゃみ」がでる。
この法則を持つ人間は、
今まで随分と調べてきたが、私と飯沼君の2人だけだ。
話がそれたが、魚屋さんがいうには、
「グレープフルーツだけで痩せたんとちゃうで!」らしい。
結局は、バランスである。
カラダに良いから…、ダイエットに良いから…、
とそればかりではやっぱり良くない。
皆さんも「暑いから、食べる気せえへんわ!」だと思いますが、
しっかりバランスのとれた食事を心がけましょう。
息子よ、暑いけど、きっちり残さんと飯食えよ。
あっ、グレープフルーツ食べたことあるか?
くしゃみでたら、おまえが3人目や。
2007-08-29
あかん!である。
いろいろな諸事情よりホームページがおろそかになっている。
ブログの更新も…、食育の勉強も…、なにもかもが遅れっぱなし。
どのように説明しても完璧に「言い訳」だ。
心よりお詫び申し上げます。
さて、「言い訳」に関してだが、
「男たるもの」に背いているようで昔から口にしたくない性分だ。
「ピンクは女の子の色」や「ピアノは女の子がするもの」など、
女の子には失礼な固定観念がいまだに結構な量で存在する。
とにかく「潔く…」の武士道が大好きである。
息子には、私以上に「男らしく」育って欲しい。
その彼が、18日にやっとこさ3歳に。
仕事を終え、彼の寝顔を見ようと寝室に入ると
「魔女の宅急便」に出てくる猫(ジジ?キキ?)を抱いて寝ている。
”男らしく”はどこいったんじゃ?!だ。
ウルトラマン・セブンにそっと差し替えておいた。
う?ん、三つ子の魂100までも…っちゅうからな?。
今日は、子供の夏の大イベント「地蔵盆」。
昨年は、花火を「怖い?。怖い?。」と泣き叫ぶ始末。
お地蔵さん、おかげで無事3歳を迎えることができました。
あの「へたれ」君、今年はどないでしたか?
勇敢に花火で楽しんでいましたか?
ちょっと情けないとこもありますが、
また今年1年間暖かく見守ったってください。
2007-08-23
なにかと忙しくブログの更新が遅れっぱなしだ。
お休みをいただいたので、その時にでも…の先送りが良くなかった。
「朝には夕方あると思うな、夕方には明日の朝が…」を
昔、死んだおじいにしょっちゅう言われていたのに全然なっていない。
墓参りに行ってなんとなく思い出した。
おじい、ごめんなさい!である。
さて、夏休みだが、夏男の息子を日帰りで淡路島の海へ…
おかげで背中がえらいことに。
自分で見ることができないが、想像では真っ赤っ赤だろう。
「イギギギ?」がここ2・3日の口癖だ。
そんな私に「ウルトラマンごっこをしよう!」と遠慮のない息子。
歯をくいしばっての「イギギギ?」が迫真の演技に。
命名・イギギ星人である。
もちろんイギギ星人の弱点は背中だ。
エセウルトラマンの息子も感じ取ってか馬乗りに。
大人気なくもう少しで本気の喧嘩に発展するところであったが、
普段息子との時間がつくれないので思いとどまることができた。
脳みそのどっかに少しでも記憶が残ってくれれば…。
世間では「家族サービス」とよく言うが、
息子にしたら「サービスってなんやねん!」だ。
サービスなどといわず、心から楽しみたいものである。
息子よ、イギギ星人は架空の怪獣やないぞ。
わしや、わし。
2007-08-17
先日、息子に「虫を捕りにいこうや!」とお願いされ、
しぶしぶ公園へ行くことに。
セミが「暑すぎるミ?ン!わしら関係ないのにミ?ン!」
と、ひときわ怒ってるように聞こえる。
我々が温暖化にしたおかげでセミに迷惑をかけているのだ。
その上、捕まえるって…。鬼である。
申し訳ない気持ちで木に近づくと、ぎっしりとセミが…。
どうも今年は当たらんでええのにセミの当たり年らしい。
いっぱいい過ぎて捕まえるどころか、一歩も近寄れない。
気持ち悪すぎる。
「いやや?!捕まえて?」と泣こうがわめこうが、
無理なもんは無理だ。
嫌がる息子の手をひいて帰るのだが、あまりにもかわいそうなので
「そうや!鹿を見に行こうか」と奈良公園へ急きょ変更。
今度は妻が「え?」という顔。
どんな顔をされたってセミ公園には二度と行きたくない。
さて、奈良公園にはセミのかわりに鹿がぎっしりと…。
セミに比べれば、おじぎはするし、かわいいものだ。
息子も機嫌を取り直して逃げながらもせんべいをあげている。
久しぶりに大仏さんも見て、なかなか良い時間を過ごせた。
帰りの車中、「おもしろかったな?」と息子もご機嫌さん。
「ヤギにビスケットあげたな?」と。
鹿にせんべいや!ペータか!である。
ド関西の奈良公園やのに
西洋のパークにでも遊びにいったとでも思っているのだろう。
まあ、なんでもええわ。
息子よ、とにかく、セミだけは勘弁してくれ。
2007-08-06