7月24日は土用の丑の日である。
うなぎ=強壮食・夏バテ防止・スタミナアップ…
などは、誰もが連想することなので説明する必要はないが、
なんせビタミンAなんかは他の食材に比べダントツである。
また「うなぎパイ」の拡販戦略において
”夜のお菓子”というあまりにも大胆なキャッチコピー
がついたことからも、栄養満点は言うまでもない。
いろいろな説があるようだが、とにかく…
土用の丑はうなぎを食べて夏を乗り切ろう!っちゅうことだ。
さて、その「うなぎ」を目的に愛すべきおかあさんとその娘さんが
どこかさっぱ詰まったような感じで買物に来られた。
「にいちゃん!”川上のうなぎ”売切れてもうたん?」とおかあさん。
土用の丑を明後日に控えているため、
発注量を抑えたのが裏目にでてしまった。
「申し訳ございません。明後日は山ほど用意しときますんで…」と私。
「いやな、この娘に、はよ食べささなアカンねん!」
と、おかあさんが娘さんのお腹に目をやる。
それは、もう、今にも産まれてくるのでは?というお腹。
「明後日やったら間に合わへんかもしれへんねん。
うなぎ食べて精つけなアカンやろ!」と娘さんが大笑い。
いやいや…、笑ったらその勢いで産まれますよ…、である。
「ごめんやで!明日までどうにか待ってな!」
と、お腹の赤ちゃんにお願いさせていただいた。
命の根源は命!である。
川上のうなぎよ、うなぎ冥利につきるやろ!
しっかり食べてもろて、元気な赤ちゃん産んでもらわなな。
※このように食に関して大切に考えてる方がいらっしゃるわけだから
うなぎ偽装にしかり、牛肉・鶏肉偽装にしかり、
ほんまにええかげんにせなあきませんね。
2008-07-22
子供の頃、よく描いていた夢。
野球選手であったり、学校の先生であったり…。
私といえば、この世に生まれてきた瞬間に決められていたような…。
小さいときから近所の愛すべきおかあさん方に
「跡取り!」「3代目!」「若社長!」等とよくからかわれ、
両親より、むしろ、おかあさん方からの刷り込みが今に至るようだ。
いや、しかし、まだまだ夢への旅の途中。
愛すべき頑張りを見せなくてはならない。
さて、今回の本題に入りたいのだが
こんなざっくりとした大きな夢の話ではなく、小さい夢の話。
誰もが子供の頃、大なり小なり考えたであろう小さい夢。
「大人になったら…の巻」だ。
売場でもよく見かける母親の「あかん!やめとき!」攻撃。
「ええやん!お手伝いするから、お願い!」などの必死の懇願にも
頑として首を縦に振ってくれない攻撃。
「くそ?!大人になったら、オカン気にせんと食べたるねん!」
と、こみ上がる怒りを抑え、心の中で叫んだ9歳の夜。
その中でも、「毎日、喫茶店に行って食べたるねん!」
と、夢に描いていたクリームソーダ。
そんなビックリするほど小さい夢を思い出させてくれたのは…
息子とアイスクリームを食べようとしたのだが、
妻より「アカン!多い!多い!」と半分こを強要され、
小声で「怖いの?。我慢せえよ」と優しい父親を演じ、
カップ式のアイスクリームを取り分けようとした際、
洗い物を増やしてはならないと選んだのが
そのちょっと前に飲んだ飲みさしのコーヒーカップ。
「あっ、夢に描いてたのとは違うが”コーヒーフロート”や!」である。
毎晩楽しみにしているのだが、
ただいま連続5日目にして、いまだ記録更新中。
はよ帰って食べよ!である。
諦めない限り、夢は叶うものだ。
2008-07-18
妹夫婦たちも集合して、皆でちょっとええレストランへ。
というのも、オカンが還暦を迎えたお祝いに、である。
プレゼントを渡すにもそれなりのもんを…と
インターネットでいろいろと研究した末、「モノより思い出」ということで
バラの花(孫からの手紙付き)を60本用意させていただいた。
照れくさすぎて女性に花なんか考えたことも、
ましてや、デートの待ち合わせ場所で花束を背中に隠し持ち、
「なに隠してんの?」などと聞かれ、
「これ、君に…」なんてプレゼントしたことはないが、
息子からの花のプレゼントは格別やで!であったことを願いたい。
とにかく、まだまだ元気に人生を謳歌してもらえれば…、である。
”花なんて考えたことも…”とつづったが、実は一度だけある。
現在の妻とまだお付き合いさせていただいているときのこと。
その日が誕生日と思い出したのが、すっかり日も暮れた夜の7時。
「えらいこっちゃ!」と、日之出屋の近所の花屋さんへ飛び込んで
「おっちゃん!なんか、は…、は…、観葉植物ってある?」と。
さすがに花束とはいえず、観葉植物を購入し、
助手席にそいつを座らせ、出発したのが9時。
「その日のうちに…」と「明日も朝早いのに…」が一緒になって
ブルーハーツの曲を歌いだす。
”♪電光石火の超特急が?”と完全にフルスロットル。
そんな車を阪神高速道路のオービスは見逃すわけがない。
後日、出頭して写真を見せてもらったが、
言い逃れ出来ないほどの正真正銘の私と植木君。
しかし、罰金やら免停やら、それなりに頑張った割には
それ相応の喜び方ではなかったような気が…。
まあ、花に限らず、プレゼントに高い安いっていうのは関係ない。
オカンも一番うれしかったのは、
孫にあたる私の息子が食事中にウロウロしなくなったこと、と。
それを聞いて、仏教にある「無財の七施」をふと思い出した。
息子よ、やるな?!勉強になりました。
私も常日頃から心がけたいと思います。
2008-07-14
店の向いにある”ももたろう整骨院”が一周年を迎えた。
そこの兄やんだが、これが、また、ええ兄やん!である。
今風のチャリンコにまたがり、流行の髪型+茶髪という風貌で
「こりゃ、よう遊びよるで!」というのが、私の第一印象であったが…。
ところがどっこい!朝早くから来て、自分の店先のみならず、
隣の豆腐屋さんやうちの店の周りまで綺麗に掃除を欠かさないナイスガイ。
ちょくちょくお話させていただくのだが、
私が高校時代全寮制という軍隊生活において
ことあるごとに先輩のアンマを延々とさせられており、
「親指がもげるかと思いましたよ?。親指って痛くなりませんの?」
の話題を振りつつ、兄やんの親指を見せてもらったのだが…。
えらいこっちゃ!救急車!救急車呼んで!の騒ぎになるほどの親指。
それは、まるでトンカチかなんかでどつかれたほどぺったんこで丸く…、
それは、曲がったらアカン方向にきっちり90度に反り返っていて…、
それは…、それは…、アカン!泣けてこれ以上は…、なのだ。
「慣れましたよ!」と屈託のない笑顔に見合う日本語が浮かばない。
エライ!ほんまにエライ!である。
親指のことなど顧みず、お客様の痛みを少しでも緩和できれば…、
と、想いのこもった仕事ぶりが安易に想像できる。
で、その想いというのは必ず伝わるもので
「あの兄ちゃん、ええ子やろ?。一周年やさかい、祝いしたるねん」
と、その日、愛すべきおかあさんからお酒の包装の注文。
私が一周年と知ったのも、別のおかあさんからの祝いからだ。
お客様から祝っていただくことほど、うれしいことはない。
「負けてられへんな?」と思いながら”とれとれ市”に行くと
そこには、私なんて相手にもならない太陽にもガソリン高にも
魚離れにも負けてられへん真っ黒焦げの漁師さん達。
逃げ場なしの海のど真ん中での仕事は、想像を絶する。
ももたろうさん、漁師さん、いい刺激を頂戴しました。
覚悟をもって頑張らせていただきます。
2008-07-11
本日の私の「愛すべきチビッコ(お客様)」を紹介いたします。
お肉の売場で、眉間にしわを寄せながら、なにやら探し物に精を出すチビッコ。
「お?、つかいか?えらいやないか!」
「あ?、おっちゃん!一人で来たんやで!一人で!」
なんぼ言うても、”おっちゃん”は譲れないらしい。
「どないしたんや?何を買うてこい、って言われたんや?」
おかあさんから「ありがとう!」のたったその一言が欲しいがために
見たいアニメを我慢してまで買物に来た純粋な心を持つ彼が
メモ書きされた紙を見ながら必死のぱっちで探していたもの、
そう、それは、「にんにく!」。
わからなくもない。
ただ、肉の売場で探している以上、ミッション・インポッシブルである。
アカン!ちょっとでも笑ってしもたら、アカン!
私がもしも少しでも笑ってしまうことで、彼の今後のおつかいはまず無い。
「また、笑われるかも…。恥をかくかも…」と。
ここは、歯を食いしばってのウソも方便。
「お?、惜しいな?。勘違いしやすいねん!俺もよう間違えたわ!
”にく”ってついてるけど、あれや、にんにくって実は野菜やねん」
彼のご機嫌を伺うかのように、やさしい口調で
「なんか、わからんことあったら、聞くんが一番やな。今したように、な!」
などと話しながら野菜売場へ向い、彼のミスをもみ消した。
「もう、わからんこと無いか?」、彼の任務を是が非でも成功させたい私。
そうはさせまいと阻止するかのように、メモ書きされた紙には
「おいしそうなアイス」と、かなり難易度の高い指令。
彼のセンスを信じるしかない。
で、選びよったのが、これ。

なかなか渋いやないかい!である。
「お?、これは、間違いない。むちゃくちゃ旨いからな!
だいぶ昔から人気やで!おっちゃんが子供の時も…」
♪僕らの生まれてく?るずっとずっと前にはもう?…
などと、ただ彼の笑顔が見たくて歌ってみせたが、走ってレジへ。
まあ、ええけど…、である。
これからも、おかあさんのために「おつかい」に来るのを祈るばかりだ。
私は「歌がうまくなるように!」と、短冊に願いを込めなくては…。
お買上げ、ありがとうございました。
2008-07-07
先月、”エコバッグ”を抽選にてプレゼントさせていただいたが、
愛すべきおかあさん方のエコに対する意識の高さに驚かされた。
もちろん私もそうだが、子供達へどうにか美しい地球を残してあげたい。
子供を持つ親としては、誰もがそう考えているにちがいないが…、しかし、
必死のぱっちで取り組んでいるかと問われれば、案外そうでもなかったり…。
なので、「かるがもクラブ」よりまずは第一歩として
「地球防衛プロジェクト?2円も積もればエコとなる?」がスタートされた。

かといって、「レジ袋を全廃しましょう!」と言うつもりはない。
主婦さまからしたら、案外便利だとよく聞く。
それなのに、「エコやで!エコをせなあかんで!」
と、急に変化を求められてもなかなか変えられないのが我々、人間。
ただ、ちょっと意識を持って毎回もらっていたのを
2回に1回にすることだけで、「あれれのれ?」のうちに半減されるのだ。
そうしたちょっとのことから、どんどん大きな取り組みに進めればと思う。
「よっしゃ!カイチョーとしても…」と意気込んでいるところへ
レジ袋を使わない運動は、やれエゴや!やれ自己満足や!
と、批判される方もいらっしゃるとか…。
※まあ、確かに、レジ袋もええけど、折込チラシはええの?とか…
じゃかましわい!である。
そんなん言いだしたら、キリないやないかい!である。
これがええ!とか、それはアカン!とか、ごちゃごちゃ言うまえに
なんせ行動に移さなければ、えらいことになるのは必至である。
近々、環境が主要テーマのサミットが北海道で開催される。
福田議長、たのんまっせ!
”武士道”をひっぱりだして、いっぺんガツンッとかましたってくださいよ。
なんとも難しい議論をされるんでしょうけど、
人類が協力し合って地球を守れるやつをたのんまっせ!
「かなりの成果!」とか、新聞で目にするのを期待してまっせ!
北海道の美味しいもん食べて終り!とか、無しでっせ!
2008-07-02
前回のブログで登場した「かねちかの桃」だが、
この抜群のタイミングでテレビの番組で取り上げられたらしい。
「にいちゃん!あんたとこで売り始めた桃な?、テレビに出てたで?。
あの大阪の大臣がおいしそうに食べとったわ?」と愛すべきおかあさん。
大臣?あ?、知事ね、である。
梅ビーフといい…、桃といい…、橋下知事!おおきに!だ。
そんな桃の話で盛り上がった一日が終わろうとした閉店間際、
1本の電話が「助けてくれ?!」と言わんばかりに鳴った。
本日の私の「愛すべきおかあさん(お客さま)」からだ。
「○○やけど、こんなに遅くにごめんやで。ハンバーグの忘れ物なかった?
今から食べよう思たら、あらへんねん!」と、今にも泣き出しそうな声。
「ありましたよ。遠いし、もう暗いから持って行きますわ!」
住所を教えていただき、お腹をすかせた愛すべきおかあさんのもとへ。
家の前に到着し、呼び鈴を探していると
真っ暗闇のなか、なにやら庭でゴソゴソと動く人影が…。
目を凝らしてみると、腰をかがめた愛すべきおかあさん。
「まいど?!ですけど…、どないしましたん?」
「あっ、にいちゃんか!ごめんやで?。アホやろ?。情けないわ!
堪忍したってや。これ、持って帰って!」と、手渡されたのがこれ。

暗闇のなか、ゴソゴソと懸命につくってくださったお詫びの印。
なんというか、金銭よりも遥かに尊いものをいただいた。
最近、よく耳にする「偽装問題」や「使いまわし問題」。
この「自分さえよければ…」と考えている人間に是非とも見せてやりたい
”人を思いやる心”が詰まった花束である。
まさに、そう、「堺にひとつだけの花」。
ただ単に「買い手」と「売り手」という関係とちゃうな!と確信した。
”愛すべき”所以である。
ハンバーグを美味しくいただけましたでしょうか?
お買上、ありがとうございました。
そして、素敵なお花までいただいてありがとうございました。
2008-06-26
来店される愛すべきおかあさんの中には、
同級生のおかあさん、いわゆる”○○のおばちゃん”が少なくない。
「あの子も朝はよから、がんばってんで?」などと
旧友の近況を教えてくれたりする。
ただ、全部が全部知っているわけではなく、最近初めて知ることも。
今日も「にいちゃん、この桃旨いんか?」から話し始めて、
「えっ、そうでしたん!あいつ、元気にしてます?」と度肝を抜かれた。
話は、小学校のときにさかのぼる。
先生が社会のテストの答案用紙をひとりひとり返していく。
私の答案用紙には、なんと…100点満点の赤い文字(花丸付き)。
「よっしゃ?!」と抑えきれず、雄叫びをあげた。
それを見ておもしろく思わなかったのであろうひとりの少年が
「ほんまか??見せてみ?!」と、私の答案用紙をくまなくチェックし始める。
「あっ、間違えてる!」クラス中が振り返るほどの大きな声。
”第2次世界大戦”を”弟2次世界大戦”と書いちゃっているではないか!
「先生!ほら!ここ!ここ!」
静まり返る教室。
腕組みをして「う?ん」と動かない先生。
この100点疑惑の結末にクラスみんなが固唾を呑んだ。
何が正しくて何が正しくないのか、先生の手腕が問われるとき。
結果、99点(先生の「仕方が無いね」の意味がこもったウインク付き)
数えるほどしかない100点満点を不意にしてくれよった忘れもしないあいつ。
…のおかあさんだ。
質問された桃は、今日から直送がスタートした岸和田・かねちかの桃。
土づくりからこだわっためちゃくちゃ甘いオススメの桃である。
「孫に食わしたろ思ってな?」とおかあさん。
私の100点満点を台無しにしたあいつも今やお父さんである。
「男の子、3人やで?。もう、悪い!悪い!」
よう知ってます、である。
「めちゃめちゃ甘い桃ですから、喧嘩せんようにね」
と、”弟”2人にも確実に食べられる量をオススメさせていただいた。
「誰がどう言おうと、桃の味は100点満点ですよ!」
言っても伝わらないので、心の中にしまっておいた。
お買上、ありがとうございました。
2008-06-24
先日、たくさんの同業者の方々と素晴らしいご縁をいただいた。
お話させていただく時間は、ほとんどなかったものの
なんかこう刺激を受けたり、なんかこうやる気がみなぎったりする。
インターネットでいろいろとやりとりもできるし、
情報や資料も山のように手に入る世の中。
しかし、”学ぶ”という意味では
実際に会わないとそれほど学ぶことはできないように思えてならない。
といっても、この「ご縁」というのはラッキー的な要素がバカでかい。
自分の力によって得た縁など無い!と考えるべきである。
いやいや、僕の今の奥さんは、たまたま道ですれ違ったときに
「素敵な女性だな?」とナンパを試み、巧みな話術で彼女を楽しませ、
あれよあれよというまにゴールインしたので、自分の力だ!
と、考える方もいらっしゃると思うが、
そのたまたま歩いていた道があったからこそ成立したわけで
その道に感謝する必要があり、決して自分の力だけではない!と言いたい。
話を戻すが、今回のご縁も第三者の方の力が大きく、大変感謝している。
他にも、私は後継者ということで、オトンの恩恵を受けていることもしばしば。
また、神がかり的な超ラッキーっちゅうのもある。
オトンに神に感謝しなければならない。
と、こうして会社でブログをつづっているまさに今、
おとんが笑いながらやってきた。
「今な、コンビニでunoのジェルを買いにいってんけどや?」と。
60歳を超えて、unoって…。えらいハイカラやな?、である。
「店員がな、こない言いよんねん。
”すんません、それは髪につけるヤツですけど?、いいですか?”って。
いいですか?ってなんやねん!わかっとるっちゅうねん!どう思う?」
と、若い店員にいろんな意味で心配されたらしい。
ブログをつづる上でも、オトンに髪に感謝しなければならない。
2008-06-19
ビックリするぐらい盛り上がりに欠ける。
「あっ、ほんまや!忘れてた!」ちゅうぐらいの日だ。
世間の盛り上がりも「母の日」に比べると、かなりの温度差がある。
…そりゃあね、おかあさんの功績はわかりやすくていいさ。
掃除・洗濯・料理など目に見えるものばかりで
「おかあさんっていつも大変。ご苦労様!ありがとう!」
と、なんかこう素直な気持ちで子供達は感謝するんだよね。
いやね、もちろんエライよ。大変だと、そりゃあ思うさ。
でもよ?、俺だって…、おとうさんだって…、大変なんだぜ…。
耳を澄ませば、そんな声が聞こえてくるようだ。
なので、私も息子からなにかあるのかな?
なんて微塵にも考えていなかったのだが…。
事件は、不吉ともいわれている13日の金曜日に起こった。
ちょうど「とれとれ市」の為の仕入れから帰ってくるのと同時に
息子がうちわを持って私のほうへ走ってくるのが見える。
「お?、どないしたんや?」
「おとうさん、これ、どうぞ!」

「おまえ…、おまえ…、これ…、ヒゲ生えてるけど…、おとうさんか?」
「うん…」と、ハニカミ王子が走り去っていく。
あかん!泣いたら、あかん!魚を調理せなアカンねん!である。
涙でタコの足が8本どころか、10本にも、20本にも見える。
どこの幼稚園でもするのであろうが、なかなか粋な計らいだ。
うちわの裏には「おもちゃ買ってくれてありがとう!」と。
「なんじゃそれ!」ではあるが、まあなんでもええわ。
息子よ、おおきにな。
しかし、ヒゲが気になってしゃあない。
「なあ、これヒゲに見えるけど、どんな意味があんねや?」
「タコやで!」
かなりのクレイジーボーイである。
2008-06-16