社会からの要請?

スーパーマーケット以外にカフェを1店だけ運営させていただいている。

地域の方々へコミュニティスペースの提供…など理由がいくつかあって

その中に、会長のセカンドキャリアとしては?なんてのも。

だって、鬼のような仕事人間から仕事を剥奪しようもんなら、

何やったらええんかわからなくなり、ただの鬼へ…ヤバい…からだ

そんなカフェも7年ほどになり、会長も並行して元気である。

ただ、年齢も年齢なわけで…ちょっとサポートが必要かな…

忙しい時だけでも…あっ、ええのがおるわ!そう、長男である。

「おじいちゃん、足痛いねんて。手伝うてこいや」

「えーーーー、おじいちゃんとこ?」なんて言いつつ

欲しいものがあるのか、すんなり引き受けてくれた。

で、初日、りんごを剥く作業の指導を受ける際

「えっ、剝いたことない?今まで何しとったんや…」なんて

まずは今までの人生を全否定されるとこからスタート。

慣れない手つきで進めていると、来店中の愛すべき連中がのぞき込み

「おいっ、日ぃ暮れんど」「どんくさいのぉ」「怖っ、手ぇ切んなよ」

などと、四方八方から容赦のないヤジが順番に撃ち込まれ、

最終的には「昔、バナナは高級品やってなぁ話」へ発展してたという。

バナナ関係あらへんがな、リンゴやぁ!である。

ボロカスに言われている息子が容易に想像できたので聞いてみた。

「まさか “おまえら、じゃかましいわ!”とか言うてへんやろな…」

「言うか!」と。

ま、そら、そうや…と。

一方、愛すべきおじい連中とは違い、おかあさん連中は優しい。

「ゆっくりしぃや」「上手!上手!」と母の心で見守られ、

最終的には、愛すべきおかあさんが注文したものが

「あんた、食べ」の言葉とともに息子へ運ばれるという。

いや、食べ…って。

どういうシステム?である。

どんどん食べさせたろとするのが容易に想像できたので聞いてみた。

「おまえ、いらん!って言わんかい。なんぼでも持ってくるぞ」

「言うたわ!」と。

ま、言うたかて、聞かんやろな…である。

どちらにせよ、お客様方々から

愛をもってご指導いただけるなんて本当に有難い限りだ。

そうしていただけるのは、彼の力じゃなくって、言わずもがな

先々代からの余徳であることを忘れてはならない。

息子よ、勘違いすんなよ!である。

さて、えら若手と65歳以上が同時に勤務するのを見てると

なんか、めちゃくちゃ社会的に意義があるように思えてきた。

孫とおじいが…いっしょに働く…いや、煩わしいやろ!なんだけど、

今、そういうのを回避し過ぎて、ひとり〇〇みたいなのが増えたのでは。

バレンタインデーとかの「自分へのご褒美」なんてのも含め

なんでもかんでもひとりで完結し過ぎててバランスが悪いように思う。

もちろん、煩わしいことを推奨したい!と言ってるのではない。

核家族化が進むなか、触れ合う機会が少なくなってきてるっつうし、

働くことで、生きがいを見出し、健康寿命をキープできるかもやし、

仕事を通じて、ちょうどええバランス…お互いにええんちゃう?なのでは。

会長も長男も笑顔で文句言うてるのを聞き、そう感じた今日この頃である。

ところで、長男は大学が休みの時に、ちょこちょこ勤務しているそうだが、

見かけても、リンゴとかバナナなどエサを与えないでください。

これからもご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

2023/05/22

ルーツ。

新しい店舗ができて1年半が過ぎた。

そこで、なんとなく、ルーツを辿ることにした。

というのも、本社からのスタッフがいて

2店舗目からのスタッフ、そして、今のスタッフ…

それが「日之出屋」なんだけど、原点みたいなね、

そんなことを皆で共有する必要があるんじゃないかって…。

例えば、「地域の方々に喜んでいただこう!」なんて創業されて

今の新しい店舗が地域の方々に喜んでいただいていないとすると、

いくら業績が良くったって、それは何にも成功してないことになる。

先々代が何を想って創業したのか?今までの軌跡ってのは?…

未来ってのは、どない考えても過去~現在~未来という風に

延長線上にしかないわけで、先ばかりでなく、足元をね、

見つめ直してはじめて、次のステップへ踏み出せるのでは…である。

振り返ると、あんなことやこんなこと、また

「無駄なことしてぇ、ほんまに…」など様々な歴史がある。

今から思うと、無駄なようなことさえも

何ひとつ無駄ではなく、点がちゃんと線になっている。

つまり、未来の日之出屋は今想うことでつくられるのだ。

うーん、地域の方々により喜んでいただけるよう精進いたします!

さて、仕事をさらに気合をいれるために…ってのもあるのかな?

私生活において、引っ越すことにした。

「心機一転」において、環境を変えるのが一番ええ!と思うし。

で、まあ、妻がせっせと荷造りをしてくれている。

段ボールだらけの家に帰ると、

「片付けてたら、高校の卒業アルバムが出てきたで」と妻。

おいおいっ、半笑いやないかい…さては、見たな…である。

もうね、30年前に開いたっきりなので

見た目は、完全にハリーポッターに出てくる魔法の書で

ページをめくる前からニヤニヤが止まらない…。

そこへ息子たちがやってきて、「見せて!」と。

「何組なん?」「何組?えーっと、何組やったっかなぁ…」

ま、家の中なんだけど、えげつないぐらい遠くを見た後に

ちょこちょこ探して、半ニヤケで30年前の私を指さす私。

「わははは…ひー、ひー、だ、誰やねん!」と息子たち。

いや、俺や!である。

「えっ、剣道部か…おった!おった!真ん中や!ぎゃはは…」

いや、真ん中の何がおもろいねん…キャプテンや!である。

ってか、どんだけ笑うねん!なんだけど、

ま、そりゃあ、当然、笑けるわな…である。

だって、息子たちの年齢の時の私なわけで

どんな顔してようが、おもろいに決まっている。

ただ、ひとつ言うとくわ。おまえらもこないなんねん!である。

ほうれい線バッキバキで

髪の毛もどこいったんや!ってぐらい無くなんねん。

しかし、フッサフサやなぁ…宮城リョータやん!だ。

まあ、ええ…もう、ええか?気が済むまで笑ろたか、おっしゃ!

30年後、おまえらのアルバム見て死ぬほど笑たるからな…。

しかし、ルーツを辿るって…うーん、おもしろい。

2023/05/15

いつものにいちゃん。

現場に出ることが少なくなってきたとはいえ、

ええスーツ着て車の鍵を指でクルクル回しながら

お昼ぐらいに「オッハー!」って

ええとこの社長さんみたいに出勤できるわけもなく、

できる限り現場に出てお客様へご挨拶させていただいている。

で、先日、配達の依頼があったので

「あっ、俺、行ってくるわ!」と車を走らせた。

呼び鈴を鳴らすと、「はーい!」という声が聞こえるのと同時に…

「いつも、ごめんやで、足が痛くてな、歳いくと、あかんなぁ…」

つぶやきながら、少しでも早くドアを開けようと急いでるのが

向こう側で見えてはいないけど、なんとなく伝わってくる。

そして、ドアが開き、私の顔を見るなり

「あり…が…あれっ?いつものにいちゃんとちゃうわ」と。

「すんません、今日は、私がさせてもうてます」

「えっ、なんや?病気でもしたんか?休んでんのか?」

おーおー、どんだけ心配すんねん!である。

「たまたまです、たまたま。元気にしてまっせ」

「ほうか、それやったらええんやけどな…」

少しでも話しようとされていたのか、私が行ったばかりに…

露骨に残念な顔で…な、なんか、ごめん…僕で…である。

「おおきに!」いうて帰ろうとしたんだけど、

いつものにいちゃんがどんだけええ子か!って話がはじまる。

「あの子は、ほんまにええ子やで、気ぃきくし、愛想ええし…」

お客様の中では、いつものにいちゃんは店長という認識だ。

つまり、私は彼の部下ってことになる。

「あの子の動きをよう見ときや、勉強させてもらうんやで」

「あんた、ちゃんと言うこと聞かなアカンで!」

めっちゃ言われるやん…

あいつ、いつもどんな顔して配達してんねん…である。

そう、彼と比べて、まだまだアカンから言われるのであって

もうね、「へえ、すんまへん」なんて自然と口調が丁稚になる。

で、まあ、帰りの車中なんだけどね…

気分ええやんけ!である。

自分が褒められるより100倍うれしいやんけ!である。

そういえば、以前にも 飲食店様へ配達した時に

「自分、配達する人やったら、聞いてもわからんわな…」

「あー、ごめんなさい…帰って担当から連絡させます」

「いや、いつもちゃんとしてくれてほんま助かってんねん。

ありがとう言うといて!」と、スタッフの仕事を褒めてくれる。

いや、だから、気分ええやんけ!だ。

スタッフへのお褒めの言葉っていうのは

ホントありがたい限りで、テンションが上がりまくる。

もちろん、ええのもあれば、お叱りを受ける場合もあり、

真摯に受け止め、改善し、喜んでいただけるように努めたい。

うーん、しかし、社長へ進言する感じじゃなくて、

マジの生の声つうのは、いやー、心に刺さるわぁ…。

あと、レジが「ピッ、ピッ…」と奏でる音楽だって心地いいし…。

やっぱ、現場である、現場だ、現場。

仕事のやりがいがより加速した今日この頃である。

2023/05/08

いつもありがとうございます。

スタッフ達にはどないかしてあげたい!

なんて気持ちはね、持ってはいるんだけど…。

なんつうの、今、GWっていうんだっけ?

うーん、仕事が嫌いではなく、むしろ好きな私は…

私自身は!ですよ、休みが欲しいとか思ったことがない。

ってか、社会人になってGWを経験したことがないのに

今さらGW楽しんでみて!とか言われても、もう無理だ。

そもそも旅行ってのにも、あまり興味がない。

もっと歳いってからでええわ…とか思ってる。

なんやろう、家族旅行なんてしたことあるだろうか。

2泊なんてもってのほかで

1泊旅行でも2回ぐらいの記憶しかない。

自分の名誉の為に綴っておくが、日帰りならね、さすがに。

加えて、家なんて寝に帰るだけみたいなものだ。

朝早くに出て行って、夜遅くに帰る毎日。

ってことはだ、家事とか手伝ってへんやろ!なんだけど、

確かに洗濯機も掃除機もほぼすべて触ったことがない。

たまの休みにお風呂を洗うぐらいだ。

もうね、どつかれるのを覚悟で綴らせていただくと、

男なんて仕事してなんぼちゃうん?とか、まあまあ思ってる。

この令和の時代に「えっ、うそ?アカンやろ…」っていう

上記のような数々の所業は、間違いなく非難されるであろう。

ただ、これが誰かの指示とか やらされているのであれば

幸せの尺度は「他人からの評価」なわけで

人目を気にせなアカンやろうけど、

私が好きでやっている以上は、これで幸せってことになる。

ち、ちがっ、いやいや…あんたはどうでもええねん!

奥さんは?子供たちは?そう、家族の幸せわい!そう、これが問題。

ぐ、ぐぅ…ほんと、ぐうの音もでない…。

息子達には、「社長?そんなもんや」の背中見せときゃええ思うけど、

妻には、さすがに「そんなもんや」の昭和丸出し発言はヤバくって

ほんまのところ、どない思ってるんやろ?って、たまに考える。

旅行はいかん…家におらん…おっても、寝とる…そんでもって

子供3人をワンオペ…んっ、結婚って?夫婦って?なのでは…と。

綴っている途中ではあるが、なんか怖なってきたわ…である。

それでも、20年ほど この生活を続けてきたのかをひも解くと

家族とは別にもうひとつ家族があるからと推測される。

妾がいて…とかで…は…いや、なんでやねん!引きずり回されるわ!

仕事のスタッフね、スタッフ、みな、私の子という感覚で家族だから…

子より自分を優先する親がどこにおんねん!ってなる。

それは、えー、どっちや…本妻の方の家族も同じようにいえる。

じゃあ、どうしても子供優先で妻は最後の最後ってなるのだろう…

うーん…妻にはいっつも後回しって感じで申し訳ない!なのだ。

いやね、4月30日は妻の誕生日である。

めっちゃ節目ってことで、これを機会に伝えておかなければ…

「すまん、あと10年…いや、もっとかなぁ?この感じやで」だ。

子供が小さいときは、ほんまに大変やったやろうけど、

もうだいぶ大きなったし、なっ、あと10年ほどや…頼むわ!である。

しかし、今までほぼ文句なしできたのには、ほんまに頭が下がる。

か、感謝っす…。

とにかく、妻よ、誕生日おめでとう。

これからもどうぞよろしくお願い申し上げます。

2023/05/01

夢中。

この4月から長男が大学に行きはじめた。

なので、聞いてみた。

「大学行って何するん?」

すると、横から妻が食い気味でこう叫ぶ。

「勉強や、勉強!!アホか、あんたとちゃうねん!!」

いや、おまえに聞いてへん…である。

ま、彼女が叫ぶのも無理はない。

そう、私の大学時代はというと、

アメリカンフットボールをするか博打するかのほぼ2択…

ちがっ、た、体育会系だったので部活がすべて!と言っておこう。

まあぁぁぁ、4年間、見事に明け暮れ…

いや、まあ、その、断っておくが、1部リーグの方々ほどではない。

あのね、アメフトってぶつかりあって激しいスポーツなわけで…

当時、遺書とか書いて試合に臨むヤバいヤツとかいてね…1部って…

ほぼゴリラみたいな人が死ぬ気でってことでしょ、怖えーよ…

で、また、俊敏なのね!ゴリラのくせに私よりクソ速えーのね…

私の倍ぐらいの腕や胸したドンキーコングが、速いとかってヤバい…

ボール持ってたら、そんなんが群れで襲いかかってくるわけで…

いや、ごめん、そこまでは、さすがに…って程度で明け暮れた。

その結果、入部時は3部リーグだったんだけど、

2部リーグに昇格し、4年生の最後には

関東関西選抜対抗の試合にも出させていただいた。

それは、ある種お祭りで、各大学の仲間も応援にくるもんだから

たくさんの人に観戦されるわけで…緊張するやんけ!級のイベント。

客席に目をやると、いろんな横断幕が掲げられている。

「スーパーキャッチ!ライン際の魔術師 #24 〇〇」とか

「ベンチプレス140kgの守護神 #96 △△」とか。

なるほど、仲間が用意してくれるわけか…

へえぇ…、私のもあるのかな?なんて探してると…

あった!あっ、あっ…た…のかな?

「走れ!パチプロ777 #10 岩橋 栄太郎」

おいおいおいっ…いや、もっとさぁ、こう、他になかった?

っていうか、親が観に来とんねん、オカンが…である。

「苦笑い」って検索したらその時の顔がヒットするぐらいの苦笑い。

後日、オカンがこう言う。

「あんた、パチプロなん?大学行って何してたんや?」と。

文字の通りや、走ってるか打ってるかのどっちかや…である。

しかし、輪廻やなぁ、同じこと言うてるわ…と感心する。

うーん、さて、私は大学で何を手に入れたかというと…

今でも肩書なしでつきあえるかけがえのないアメフト仲間と

今でも車をロックする「キュインキュイン」って音が

アレパチのリーチ音と錯覚し、ちょっと高揚してしまう身体だ。

長男よ、君はいったい何を手に入れるのだろうか。

ひとまず、自由を手に入れたと思う。

で、自由には責任が伴う。

何でもええ!自己責任で夢中になれるものを見つけてほしい。

私からアドバイスできることといえば…そうやな…

昔と比べ今のパチンコはコスパ悪すぎるからやめておけ!

健闘を祈る。

2013/04/24

体験。

ゴルフに対してあまり良い印象がなかった。

なんつうの、「仕事せんと、ゴルフばっかりしてんちゃうん?」

なんてね、あいさつ代わりの社長イジリを何度も耳にしてきたからだ。

なので、今までお誘いがあっても頑なに断ってきた。

ただ、社長にでも就任したもんなら、お誘いの量が一気に増え、

断り続けるのも「さすがに…」と、数年前に満を持してスタート。

するとだ、ゴルフって、そんなに悪いもんでもないな…と。

普段なかなかできないコミュニケーションが格段に増えたり

素晴らしいご縁だっていただけたり、あれっ、ええやん!なのだ。

もちろん、ゴルフってスポーツ自体もなかなかおもしろいし…。

うーん、「体験」もしたことないくせに

偏見で物事を判断してはいけないと痛感する。

あれやな、とにかく、まずはやってみんとわからんわな…

なんてね、妻と話をしていると、彼女からある提案が。

「せやせや、あんた、人間ドック受けなアカンで、社長やし」と。

50歳まであと少しやからこれを機会になのか…

私のことを愛し過ぎてて心配だからなのか…

ま、後者ではないんやろうけど、グイグイくる。

で、「胃カメラもしいや」と。

「おまえ、やったん?」「やったよ」「オエッてなる?」「なるよ」

えっ、めっちゃ怖いやん。嫌や、嫌や、そんなん、嫌や!である。

「いけるって!一瞬や、一瞬。せなアカンねんから」と。

うーん、ま、まずはやってみんと…言うたばっかりやし、

変な思い込みがあるだけで、そこまでオエッてならんかもな…

おっしゃ、なんでも体験せな!つって、先日、行ってきた。

はじまる前に冷たいアイスみたいなのを食べさせられる。

「麻酔になりますので…」と、若い女性の看護師さん。

舐めてると、「おっ、ほんまや、麻酔したみたいや」である。

なるほど、医学ってのは凄いなぁ、誰が考えたんやろ

この感じやったら、確かにオエッてなる気がせえへんわ…。

「それでは、いきますね」って、うねうねと黒蛇がやってきた。

おーおー来んかい!来んかい!麻酔しとるからなんぼでも来ん…か…

オ、オエー、オエー、オエー、お、おえ~って…

いや、アカンがな!だ。

ワレ、コラ、ボケッ、麻酔、どこいっとんねん!である。

なんとか峠を越えて、徐々にオエッてならんようになる。

で、落ち着いたのはいいが、置かれている状況を客観視してしまう。

涙目でよだれまみれのおっさんが、背中丸めて横たわっている。

若い女性がその背中を優しく優しくさすってくれている。

なんじゃこれ?どういう状況?とか考えだしたら

もうね、笑けて笑けて「フガッ、フガッ…」って肩が大きく揺れる。

「だ、大丈夫ですか?どうされました?」と。

いや、どうもせえへんよ!おもろいねん!である。

「ひや、ふいまへん、はいひょうふへす」

いや、おっさん、何を言うとんねん!しっかりしゃべれよ!である。

と、まあ、なんとか無事に胃カメラが終わった。

診断結果はまた後日にでも。

うーん、この歳になっても、体験せんとわからんことが多い。

で、これだけは言える。

もう、二度とせん。

2023/04/10

夢幻のごとくなり。

2023スタートから、もう4月突入って…はやっ!

歳をとればそれだけ1日1日が早く感じるという。

5歳の人の1年は1/5年で50歳の人は1/50年だからとか。

いや、知らん、知らん!そんなん関係あらへん!である。

何歳でも何にしても終わってみれば、すべて

「なんか、あっちゅう間やったなぁ」なのだ。

例えば、旅行でも、出発するまでがとにかく楽しい。

あんなことしようかな…こんなことしようかな…と膨らむばかり。

で、まあ、初日はね、まだいい、完全にまだご機嫌の状態である。

しかし、最終日の朝ごはんの時には、「もう今日で終わりか…」

なんてね、寂しさなんかも入り混じって、どことなく上の空。

帰りの車の中なんか、もうね、脳みそは完全に明日のことでいっぱい。

大津のサービスエリアあたり、阪神高速神戸線の渋滞につかまるあたり、

この辺になったら、現実に連れ戻されるのが嫌すぎて…

モノ言わんようになるか、声が大きなるかどっちかだ。

そして、終わってみると、うーん、やっぱり、あっという間…。

ってことは、振り返るのをやめればええんや!である。

振り返ってる暇なんかあるかい!ぼやぼやしてたら一生なんてすぐや!

「人間50年、下天の内をくらぶれば、夢幻のごとくなり」

大昔にあの織田っちも、そんなこと言うてたし…。

いやね、こんなしっぽりとブログを綴るのは、あれだ、あれ

えーっと、まあ、その、自己申告するのもあれなんだけど、

そう、3月27日で、なんと49歳に。

えっ、なんて?見えへんって?さ、30代に?いやいや…そんな…

あっ、誰も言うてへん…失礼しました…ええ、人間50年だと土俵際…

しかーし、時は変わり、今や、人間100年時代…んっ、100年?

あれっ?よくよく考えると、まだまだこれからやん!

っていうか、今からがおもろなるんちゃうん?である。

というのも、100年を1日で換算してみると…

49歳ってのは…えーっと、お昼の12時前ってことやから…

おいおいおいっ、昼飯かて、まだ喰うてへんやんけ!なのだ。

せやなぁ、お昼、何食べよ?「適当に済ませよか…」なんてのは、

明日も明後日もこれから何度でもランチタイムがある場合。

1回限りとわかっていれば…こんなええかげんな決め方はもったいない。

どうせやったら、誰も食べたことのない昼飯を食べたんねん!

うーん、お金も必要やし、情報収集も必要やし、準備も大変…

せやけど、1回限りの昼飯だからこそ、

ちょっとマジで考えなアカンし、うかうかしてられない。

だって、49年という長い年月も、振り返れば…そう、夢幻のごとくだから。

せめて13時(54歳)ぐらいには、なんとか用意して、いざ後半戦へ。

やっぱ先にワクワクすることを考えてこそ、1回限りの人生である。

さて、14時ぐらい…いやいや、17時ぐらいまでかな…

あんなことしたろ…こんなことしたろ…と構想は膨らむばかり。

そして、最後の晩餐なんて、そりゃあもう、パーティーだ、パーリー。

愛すべきおかあさんはもちろん

お世話になった方々を巻き込んで盛大なパーティーを開催する予定…

そのために 今 49歳は何をすべきか?大事なのは 今だ、今。

頭のなかにあるワクワクする構想が夢幻に終わらないよう

これからもご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。

2023/03/28

祈り。

またまたブログの更新が遅れてきた…。

理由は他でもない、母校の卒業式で祝辞…。

えげつなかった3年間を乗り越えてきた子供たちへ

どうにか心に残るものをと、原稿づくりに練習に忙しかったのだ。

もちろん、目を見て彼たちへ伝えたいわけだから

紙を見てしゃべるやつじゃなく、暗記するパターンで挑む。

仕事を終えた後に声出して…

車を運転している時に声出して…

何度も何度も本番で間違えない様に練習に明け暮れる。

で、当日、まあね、な、なんとかやりきった。

彼らに伝わったのだろうか?

まず間違いなく、すっかり忘れているだろう。

PTA会長の祝辞など、誰が覚えてんねん!である。

それじゃあ、適当にやればいいのではないか?ってなる。

だって、覚えてないんだから…。

いや、まあ、その、覚えてて欲しくて練習してきたわけではない。

では、なぜ、そこまでして練習してきたのかというと、

自分が小学校の時に誰かが同じようにしてくれたんやな…と

時空を超えて恩恵を受け取ったからである。

この立場にならないと、もしかしたら、気づかなかったかもしれない。

PTA活動に参加させていただいて

何がよかったかというと、まさにこれだ。

小学校の時に大きなケガをしなかったのは

誰かがケガをしないように気をつけてくれたからやろな…とか

小学校の登下校で一度も事故にあわなかったのは

誰かが安全を見守ってくれたんちゃうんかな…とか

活動していると、送り主不明の贈与をめちゃくちゃ受け取るわけ。

で、受け取っちゃうと、なんだってやってあげよう!ってなるのね。

よく「いつか返ってくるから、良いことをしよう」

なんてのがあるけど、これは貰う前提での行動だか…ら…なるほど!

つまり、人間っていうのは、まずは貰わなきゃできないのだ。

親子の間でも「無償の愛」なんてのがあるけど、

いやいや…やっぱり、その もひとつ上の親から実は貰っている。

貰わなきゃできない…っつうと、なんか嫌なやつみたいだけど、

貰っていることに気づいていないだけのこと。

だいたい、私もPTAに参加しなければ、

こんなに貰ってたんやな…って気づかなかったし。

そう考えると、気づいてないだけで

あれもこれもとヤバいぐらい貰っていることになる。

道にゴミが落ちてないのも

誰かが掃除して拾ってくれているのでは…。

その誰かってのは、「街が少しでもキレイになれば…」なんて

「祈り」のなかで送り主不明の贈与を提供されているのだ、たぶん。

うーん、卒業生のなかのたったひとりでもいい

何十年後に「誰かがしてくれたんやな」って気づいてくれたら…

そんな「祈り」のなかでお祝いの言葉を送らせていただいた。

とはいえ、私はそこまで人間できていないから、綴っておこう。

ワシや、ワシ!あん時の祝辞はワシが言うたんやで!

届くとええなぁ…。

なにわともあれ、後輩諸君、卒業おめでとう!

2023/03/20

戦う男。

なんかごちゃごちゃと仕事をしていたら

いつのまにか23時を回っていた。

家に帰ると、浴室からドライヤーの音が聞こえる。

てっきり奥さんだと思い、「ただいま」とドアを開ける。

すると、そこにはパンイチでドライヤーをかける息子がいた。

おまえかい!

っていうか、モデルか!

なんちゅう恰好で 髪の毛、乾かしてんねん!

いらん、いらん、男はドライヤーなんかせんでええ!

タオルでワサワサってやったら乾くわい、そんなもん。

「なんや、出かけんか?」

「なんでやねん!出かけへんわ…」

「ほんなら、ドライヤーせんでええやろ」

「するわ!」

えっ、すんの?したことないわ…

寝るだけやん!勝手に乾くやん!なんで?である。

髪の毛、少ないからのぉ…みたいな顔してるけどやな

あほんだら、多かった時でもしたことないわい!

なんや、急に敵とかが来たら、どないすんねん?

誰が家族を守んねん?

「あっ、ちょ、ちょっと待って。髪の毛、乾かしてんねん」

そんなん言うても、誰も待ってくれへんぞ。

敷居跨いでないけど、男には7人の敵がおんねんから

いつでも、サッと戦える準備をしとかなアカンのに…

鏡の前で裸になってブオーッやあるかい!である。

で、こんな話を他の者にすると

「いや、するやろ…」と。

かなり偏見かもしれないが、息子やから男やで…と伝える。

「いや、だから、男とか女とか関係ないねん!するって」と。

あれっ、うそ…?完璧に私がマイノリティーっぽい。

あっ、そうか、ちょっと長いねんな、髪の毛が、男でも。

私は、目にかかったこともないから…である。

戦わなアカン時に、髪の毛みたいなん、邪魔やん…である。

「いや、さっきから戦う戦うって、誰と戦うねん」

「もしもや、なんかの時は、男が前いかなアカン…やん?」

どういう状況…何時代やねん…という。

うーん、昔から…えーっと、高校ぐらいかな、剣道の試合会場でも

一生懸命 髪の毛を気にしてるヤツなんか見つけるとだ

「ちっ、イキんな!何しに来てん、死合いや!勝つ気、あんのか」

なんて“こいつにだけは負けん!”と、燃えたぎったのを思い出す。

いや、もうね、「男道」みたいなのは無くなってきたんだろう…

大昔なら、戦うだけやなしに狩りにも行かなアカンかって

そんな男の役割的なDNAが今でも絶対にどこか残ってるはずなのに

美肌に化粧・アクセサリー、トイレは座って、風呂上がりのドライヤー…

うーん、まあ、令和やし、何より平和なんだから喜ぶべきなんだろう。

しかし、やっぱり我慢できず、息子に「なんで、するん?」と聞く。

「髪の毛が痛むからやん。ハゲたく…な…あっ、なんか、ごめん」

は、はは…なるほどな…遺伝と戦ってるんやな…そうかそうか…

戦ってるんやったらええわ…こっちこそ、なんか、ごめんな。

2023/02/22

なにわ英語。

梅田や難波にでかけると、外国の方が多く感じる。

コロナ前は難波なんか「えっ、ここって日本?」と錯覚するほどで

ま、そん時まではいかないまでも、最近、ホントまあまあの量である。

当時、立ち食いうどんの食べ終わり

「おかあさん、ごめん、会計してぇ」の返しに

「おおきに! はいっ、おつり、100万ドル」なんてね

100円を100万円っていう全然おもんない鉄板ギャグまで

グローバルになっとるやないかい!と驚いたものだが、

先日、ある愛すべきおかあさんの言動きっかけで

あの独特の「なにわ英語」が蘇ってきてる!と痛感する。

いやね、ある小粋な割烹というか小料理屋さんで会食していると

後ろの方でなにやら押し問答が繰り広げられているのだ。

おかあさんと外国の方である。

「これは、つ・け・だ・し」

「TSUKEDASHI?」

「つけだし、わからんか…。えーっと、お・と・お・し」

いや、もうね、なんでやねん!

向かいの焼きとり屋さんまでこけそうになる。

まず、フル日本語を英語調で言うところが愛すべきだ。

「プレゼントとちゃうねん。どないする、いる?いらん?」

「PRESENT?」

アカン、アカン、あんたもプレゼントに食いついたらアカンがな!

理解できる単語を拾たんやろうけど、あー、もう、いらんこと言うて…

余計にややこしなったがな…である。

ま、私の「おかあさん、大丈夫かな…」なんていう心配をよそに

フル日本語の割には、最終的には「OK!THANK YOU」って

たぶんね、オーケーじゃないと思うんだけど、

お互い笑顔だったし、「あーよかった…」って食事に戻る。

憂いもなくなってほっとしたのか、ちょっと お手洗いへ。

用をすまし、お手洗いから通路へ差し掛かろうとしたその時だ

外国の方の相手もしなきゃいけないし、

続々と入ってくるお客様も対応しなきゃいけないし、

ちょっと小走りになっていたおかあさんとぶつかりそうに…

っていうか、ちょこっとだけぶつかる。

ま、私とおかさんが入れ替わるぐらいドーンってのやなく、

ちょこっとだけね、ちょこっと、ええ。

「あっ、ごめん」

思わず、私が口にしたと同時ぐらいに

「セーーーフ!」

と、おかあさん。

いや、セーフやあるかい!当たっとる…アウトや!だ。

そりゃね、アウトほどの大きな当たりやないかもしれない

そやけど、そやけどもや、セーフではないねん、おかあさん。

最近はあんまりないけど、その辺の道端でもね、よくあった。

自転車で激走するおかあさんが

「どいて!あぶない!」言いながら、わざわざ私の方にやってきて

ブレーキの効きが悪いのか しっかり握ってないのかわからないが、

どっちかというと私の足に当たったから止まったようなもんやのに

「あー、こわっ、ギリギリセーフやな、にいちゃん」と言う。

いや、当たってんねん、アウトや、ア・ウ・ト!である。

だいたい、セーフってなんやねん…英語やめぃ。

いやいや、「なにわ英語」が再開しつつあって嬉しく思う。

大阪万博までもうすぐでっせ!

おもてなしの準備は万端にしとかなあきまへん!ねっ、おかあさん。

2023/02/13

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  1. ヤッホー!もとちゃん…こんなのでも良いですか? より

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