ある愛すべきおかあさんが私を見るなり「あ、あんたか…」と。
どういう流れなのか知らないが、私のブログを読んでくださってて
だけど、私を見たことがなくて「どんな顔してんのや?」
と気になって仕方がなくなってしまい、
娘さんにお願いして車イスに乗りながらご来店されての一言なのだ。
「これからも楽しみにしています」とのこと。
きょ、恐縮っす!である。
で、まあ、いろいろとお話しすると、
こんな顔してるんやろうな…と、だいぶイメージされていたという。
文章ってのは人柄っていうか本性っていうか出るっつうのだ…。
うーん、ま、男性が書いたのか女性が書いたのかってぐらいは
読み取れるが、人柄までは…わかるようなわからんような…だと思う。
とにかく、私の文章からスゲーいいヤツってのが、そりゃあもう
滲み出てたに違いない!と、いや、お願い…信じたい!である。
文章だけじゃない、顔だってそうだ、顔、男の顔は履歴書ってやつね。
40過ぎたら、細かく履歴書なんかをチェックしなくても
顔を見たら、どういうことをしてきたのか?どう生きてきたのか?
ある程度わかるって言われてて、リンカーンも「責任を持て」という。
ま、これも、うーん、わかるようなわからんような…
あっ、そういえば、先日、文章とか顔とかをはるかに凌駕して
人柄が思いっきり表現されているものに出会った。
湯呑みである。
妻にお茶をお願いしたら、これで出てきた。
「重っ!な、何や、これ?飲みにくいし、ぐちゃぐちゃやん…」
昨年、次男が修学旅行で作ってきたヤツを見つけてん!と妻。
次男を呼びつけると、「あれっ、俺が作ったヤツや」と笑っている。
「おまえ、これ、むっちゃめんどくさがって作ったやろ!」
「ちゃうわ!腹減ってたから、はよ終わらそう思って作ったんや」
「ちゃうことあらへんやないか…」である。
せっかくやから一生懸命作ろう…とか
人と違う感じで奇抜なヤツを作ったろう…とか、何にも訴えていない。
ただただ、興味がないし、面倒やな…ってのが完璧に表現されている。
次男よ、気をつけろよ!湯呑みに限らず、何だって人柄が出るんやぞ。
っていうか、感性を磨いてください…アート思考は大事やぞ。
バンクシー展やってるから行こか。
2020/11/16
この前の土曜日に、コロナウイルスで中止になっていた運動会が
「体育参観」といった形でしょうか…プチ運動会として開催された。
観る側からすると、とても運動会とはいえないぐらい
超コンパクトな感じなんだけど、少しでも想い出に残れば…なんて
先生方の心意気が詰まっていて、なんとか開催できたという事実は
いずれ子供たちが大人になったときに話のネタにもなり、
中止という選択よりは、むちゃくちゃ大きな意味を持つように思う。
私自身もPTA会長として微力ながらお手伝いさせていただいた。
さて、このPTAという組織だが、本当に必要なのか賛否両論な感じである。
私だって、仕方ないな…なんて喜んで引き受けたわけではない。
ただ、ある出来事がきっかけで考え方が少し変わった。
それは、自治体といっしょにする小学校の草むしりに参加した時である。
一通り終わって片付けようとしていると、愛すべきおばあちゃんが私を呼ぶ。
「にいちゃん、にいちゃん、こっちや、こっち。あの枝、危ないから切って」と。
ちょこっとだ、ちょこっと木っていうか、枝がね、地面から出てて
もし、そこで子供が転んだら怪我するやろから切っておいてというのだ。
まあぁぁぁ、誰がそんなところで転ぶねん!という場所なんだけど、
転んで目なんか当たってみぃ…と、えらい怖い想像までしている。
で、まあ、「はいはい」とか言いながら、処理した瞬間に激震が走った。
「あれっ、もしかしたら、俺が小学校6年間で大きな怪我をしなかったのは
こんなおばあちゃんが山ほどおったからとちゃうか…」という仮説である。
そう考えると、PTAという組織は悪いものではない。
届くか届かないのかわからなかったおばあちゃんか誰かの贈り物を、
40年も経ってからたまたま受け取ることができたからだ。
そして、受け取った以上はね、届かないかもしれない贈り物を、今度は
今の子供たちに届いたらいいな…と祈って贈ることができるわけ。
今回の運動会も、たくさんの恩恵の上に成り立っている。
今の時点では、子供たちに届かないであろうがそんなもんは関係ない。
っていうか、バレちゃいけないってぐらいだ。
何事もなく、普通うううに運動会が開催されることに意味がある。
うーん…、運動会に限らず、世の中ってのはいろんな贈与で溢れている。
「世界は贈与でできている」
最近、出会った本でめちゃくちゃ感銘を受けた。
なにわともあれ、運動会が開催されて良かったあぁ。
2020/11/02
剣道の稽古終わり、三男坊といっしょに帰っている時だ。
「こんにちは~。えっ、何番目の子?」「こんにちは~。三番目の息子です」
「いや~、大きなったなぁ。上の子はいくつになんの?」「中1と高1やわ」
「早いな~、そら、うちも歳とるはずやわ。ははは…」「ははは…」
このやりとりは、もう何万回と繰り返してきただろう。
「今の誰?」三男坊が聞いてくる。
「うーん…誰や?ま、お客様なのは間違いないやろけど…」である。
大阪のおばちゃんは、道で「こんにちは」言うたら誰とか関係ないねん
ぎゅって距離詰めてくんねん、いちいち気にすな、商売人にならんかい
次、会ったら飴ちゃんくれるから「おおきに」言えよ などを三男坊に教える。
そういえば、昨日もたまたまスーツを着てたら
「おっ、なんや、市会議員にでもなるんか?」と、どこぞのおかあさん。
いや、もう、誰やねん!である。
ただ、この もひとつ誰かわからない方々にも応援していただいて
日之出屋御陵前店が54周年を迎える。
差出人不明ではあったりもするが、たくさんのご愛顧を頂戴しているのだ。
店の営業に限らず、剣道の稽古ができるのも、スーツ着て勉強会へ行けるのも
昨日と何にも変わらないような何でもない今日があるのも すべて!
誰かのおかげなわけで、むっちゃ有難いことで感謝しなきゃならない。
ヤ、ヤバイ…誰やねん!言うてる場合やなかったわ…申し訳ございません。
そうです!54年間、当たり前のように一日一日を積み重ねてこれたのも
先代はもちろん、今まで関係のあった方々のおかげであり、
ご協力いただいているお取引様のおかげであり、
頑張ってくれているスタッフのおかげであり、
そして、そして、たくさんの愛すべきおかあさん方々のおかげである。
これだけいただいているのに、返さんかったらどえらい恩知らずだ…。
来週は御陵前店・南口店で大創業祭セールを開催いたします。
それはもう、誰やわからん…ってことがないように
ひとりひとりお客様に密着し…て…そう、そう、
「地域密着型」とかってのを超越してですね
「顧客密着型」を目指して頑張らせていただきます。
そんなことを考えながら裏口から店を出ると…あっ、また、鳩や!である。
いやね、高架下だから裏口のちょうど真上に巣?っていうのかな…
鳩が集まってフンを落とすから掃除が大変なのだ。
ガムテープをグルグルにしてボールを作り、軽めにね、投げて追っ払う。
すると、「にいちゃん、何してんや?」とおっちゃん。
「鳩ですねん、鳩。鳩で難儀してますねん。」
「鳩はどないしても、また来るぞ」いうて自転車で去っていった。
いや、だから、誰やねん!
三男坊よ、すまん、おばちゃんだけやないわ、おっちゃんもや…。
2010/10/22
いとこが結婚するんだけど、コロナってことで結婚式はしないとのこと。
男は別にどうでもいいが、女性はね、ウエディングドレスなんてのもあるし、
ご両親へお手紙読んで…本人もお父さんも友達も会場みんなで、くー!つって
涙ちょちょぎれるやつは、どないかしてやってほしいな…とか思ったりする。
ほんまに…コロナウイルスはいろんなもんを奪いやがって…だ。
で、ま、結婚式はめっちゃ素敵でいいんだけど、あの「誓いのキス」だけはいらない。
日本人は人前でそんなことはしないはずなのに、
なんや、急に、キリスト教って…みんな平気で…。
いや、ほんと、見てる方も見てらんない…スゲー照れるのね。
年齢を重ね、だいぶ慣れてはきたけど、最初の方なんて
「♪Can you celebrate~」とか音楽がかかるだけで、もう恥ずかしかった。
また、2次会から来たやつが「あっ、俺、見てへんし…」とか言って
酔っぱらってんのか知らんけど、「チュー!チュー!」なんて煽ったり。
いや、なんで、見たいねん!である。
なんやねん、ええやんけ、照れくさいやろ…って、チラッと目をやると、
ま、当の二人は「え~!」とか言いながらも、そない嫌な感じでもない…な…
って、なんや、するんかい!すな、すな、チューを人前ですな!である。
ほっぺたにいく感じのヤツやったらまだ見てられるけど、向き合ったら…
その瞬間に私は下を向いているので、今までほとんど見たことがない。
いや、ま、あの、その、別のヤツはね、いくらでも夢中になって見れるんだけど、
知ってる人だからなのか、それぐらい照れるっつうか、恥ずかしいのだ。
この感覚を見事に遺伝されたのが三男坊である。
例えば、ドラえもんを家で見ていると、のび太がしずかちゃんと
いい感じになったりしたもんなら、部屋を出て行ってしまう。
どこでもドアからのしずかちゃんの入浴シーンなんて、もってのほかだ。
それだけではない!嘘がばれそうになる時も、友情が際立った時なんかも、
男女の以外恥ずかしくなるようなヤツ全部が見てらんないらしい。
俺以上やな…である。
うーん…しかし、いつもお弁当は大盛りで!と念をおすぐらい頼むのに
遠足でブドウ狩りへ行く日は「弁当は少なくていい!」と
遠足をほぼ試合の姿勢で挑むそんな彼もいよいよ10歳である。
上の二人がだいぶ大人になりつつあるので
まだなんでも恥ずかしがる子供っぽい彼が可愛くて仕方がない。
しかし、10歳にもなり、どんどん大人になっていくのだろう…。
まさか、人前でチューとか…いやいや、まだめっちゃ先の話である。
とにかく、今の時間をできるだけ共有するようにしなきゃ…。
せやけど、YouTube、なかなか手強いからなぁ。
なにわともあれ、三男坊よ、誕生日おめでとう!
2020/10/13
先日、ある勉強会でめちゃくちゃお世話になっている大先輩から
「101周年」の記念品をいただいた、私みたいなものに…あざーっす。
ま、その会社は京都にあるんだけど、老舗の多い京都では
100年なんてまだまだ道の途中どすえ的な感覚とよく聞く。
いやいや…、凄いことやん!100年って戦争も乗り越えてるやん!
私からしたら「どえらいことやん!」なんだけど…
そう、これだけの偉業をなされている会社のトップは決まってこう言う。
「いやいや、たくさんの方々のおかげです」と。
半沢直樹ではないが、感謝と恩返しが凄まじい…。
で、ま、確かにそうなんやろな…なんだけど、想像でしかないわけだ。
だって、私はそれを経験していない。
言葉ってのは、めちゃくちゃ目の粗いコミュニケーションツールだから
話を聞いたり、本やテキストを読んで解ったつもりでも、
経験やその立場にならないと言葉の本質までは間違いなく理解できない。
例えば、うちのスタッフが妊娠してるんだけど、
鼻から西瓜なんでしょ?というえげつない表現でしか例えられないように
男の私は出産の大変さなんてのは、どれだけ勉強してもわからない。
実際は、えっ、西瓜って?いやいや、そんなもんやないからな!
っていうんだから、そりゃあ、もう、ひえ~…女性はやっぱ凄いな…である。
「親孝行」ってのもそうだ。
若いときは、めっちゃ大切なことってのは理解できる。
ただ、親の立場になると、なんかニュアンスが変わる。
わが子に対して親孝行してほしい!なんて微塵も思ったことがない。
元気に生まれてきた瞬間に親孝行のほとんどが終わっているのだ。
生まれてきてくれて、マジでマジでありがとう!なんてね。
で、ほとんどだから少し、ホントめっちゃ少し残ってるんだけど、
それは、私より長生きしてくれると完結する。
そうなんです、先日、次男が誕生日を迎えた。
中学1年生だから、多感な年ごろでさまざまな悩みを抱えていることだろう。
しかも、コロナウイルスのせいで「生きる意味は?」なんて
大人でもスゲー難解な基本的な問い掛けにまで
向き合わうことだってあるかもしれない。
考えなきゃいけないことがたくさんあるんだろうけど、
私からしたら、ただただ生きてるだけでめっちゃ意味がある…
ってか、それがすべてなのだ!
なんか、ショッキングなニュースが続いてたので
こんなことをふと思う今日この頃…。
息子3人のなかの真ん中だからか、なかなかの世界観に驚くことがあるが、
とにかく笑顔で一日一日を楽しんでくれることを心から祈っている。
君の誕生日をブログに綴るのが遅れたのは
決して、決して、忘れてたわけやないからな!
どうか許していただきたい。
親孝行な次男よ、誕生日おめでとう。
2020/09/28
お客様から「あんた、ブログはどないしたんや?」と。
いや、まあ、その、バ、バレた…である。
で、たった今、パソコンと真摯に向き合ってるわけだが、
地蔵か!ってぐらい指も何も動かさず、フリーズした状態が続いている。
なぜ固まっているのかっていうと、そう、綴るようなネタがない…。
とにかく、自粛!自粛!なんて、なんかしらの力が働いて
行動を起こせていない…起こそうとしない…そんな自分がいるからだ。
命には限りがあるので、自粛してる時間なんてあるかいな…
頭ではそう考えたりするんだけど、うーん、なんかね…である。
さて、「この頭ではそう考えたり…」についてだが、
世の中の経済を回さなきゃ…って、私を含め多くのビジネスマンは
たぶん、いろんなことをめっちゃ考えたりしているのだろう。
いやね、先日、あまりにもどこかへ出かけたく本屋さんへ行くとだ
平積みされてる本が「〇〇思考法」「〇〇の考え方」的なものが多く、
「あら、まあ、世相を表しとるなぁ…」なんて感じた次第なのね。
ま、パラパラとどれを読もうか探してるなか
「13歳からのアート思考」ってのに興味が湧く。
13歳から…っつうから、まあ、うちの子供たちにもええかな…
ぐらいの気で読み始めるも、これがまた、なかなか面白い。
じゃあ、もう、なんかね、いろんなものをアート思考で見ちゃって
このブログさえもアートとちゃうか…そんな気さえしだしている。
で、興奮して妻にその本の内容を話しすると
「あんたは、そういったジャンルの本を読まへん過ぎ…」と一蹴。
その道の人はちゃんと勉強してるからと…。
恥ずかしいから、イキるなよ!と…。
おっとっと、危ない…危ない…。
なんか、ジャッキーチェンの映画を見た後に
酔拳とか蛇拳をあたかも習得した気になった人みたいになっていた。
ボッボッボッボッ…とか、口でいったりしてね。
いや、ホント「俺ってアーティストやから」の顔してたもん、すっかり。
あれだけイキッたらアカン!イキッたらアカン!と
自我を没却していたつもりが、イキッたヤツになりかけていたのだ。
いや~、人と会わないってのはホント良くないね。
やはり、本やテキストからでは本質は学べない。
人は人からしか学べないのだ。
リモートって策はあるけど、最近、凄まじい壁を感じている…。
すんまへん、コロナウイルスはん、もう堪忍したってください。
あのね、ブログ、書くことおまへんねん。
よろしくお願い致します。
2020/09/15
人生には転機っつうか、ターニングポイントってのがある。
いくつかあるが、「長男の誕生」はそのひとつだ。
結婚したら、子供なんてちょちょいのちょいってできると思ってた。
それがだ、なかなかできなくって、妻は病院にまで相談にいく始末。
病院へ行く日には車の中で「春夏秋冬」という歌が流れている。
♪今日ですべてが終わるさ~、今日ですべてが変わる~…
せ、切ねぇぇぇ…である。
で、実際に生まれた日ってのは、みなが言うほど感動しなかったのだが、
「妊娠したみたいやわ…」と妻から告げられた瞬間の喜びといったら…。
もうね…
♪今日ですべてが報われる~、今日ですべてが始まるさ~なんてね
跳びまわって喜んだのは忘れもしない。
そんな彼が16歳を迎えた。
彼が誕生して1年が経とうとした時ぐらいに食育の師匠と出会い、
「食」に携わる仕事をしているのもあって、せや、想いをつづんなきゃ!
とかいって、ブログを始めたのだ。
だから、このブログを綴り始めてはや15年ほどになる。
ほんと、あっという間である、すくすくと育ってくれて…
私は誰かに身長を聞かれると178.5㎝のところを「180!」なんて
サバをよんでいるのに対し、彼は正式に180オーバーと私よりでかい…。
ま、身体だけがでかくなって、中身はペラッペラなところはあるが、
自分の人生について、いろいろと考えてもらわなきゃいけない。
親孝行ってのは、元気に生まれた瞬間にほとんどが終わってるし、
私が思う道を歩まなきゃいけない!なんてことは、これっぽっちもない。
もちろん、相談にはのるから何だって聞いてくれてもいいけど、
なんやかんやいうても最後は自分である。
うーん、だって、高校一年生やもんな…。
俺が高校一年生の時って…うわっ、あんなことしたりする歳かいな…。
えーっと、私からのお願いは、兄弟仲良く!ってのと、
先生や友達との出会いを大切に!ぐらいかな…。
あとは、精一杯、悩んでください。
長男よ、誕生日おめでとう!
2020/08/24
いや、もうね、やばい、めちゃめちゃ暑い…ってか、熱い。
「毎年、こんなこと言うてるなぁ」なんて会話になったりするんだけど、
んっ、ちょっと待って、ま、毎年?である。
ゆでガエルの法則じゃないけど、毎年、ちょっとずつ気温が上昇してて
気が付いたら「あれっ、ゆでニンゲン?」とか笑い話にもならない…。
じゃあ、何か策を講じていかないと…である。
で、その策のひとつに挙げられるのが「レジ袋有料化」。
ま、これには、賛否両論さまざまな意見があるようだ。
政府だって、これでプラごみが減るなんて思ってもいない。
だって、減るであろうと考えるならば、
「ダメ!絶対、アカンで!!」とかってやめちゃえばいいのに
そこはあえての有料化なんや…であったり。
そもそもレジ袋を全廃したところで…たった数%でしょ…だったり。
「ほな、全然、意味ないやんけ!」
こんな声がめちゃくちゃ聞こえてきそうだし、
スゲーわかる!って気持ちにもなるんだけど、
意味のないことを続けていくってのはできないわけ。
例えば、午前中はここに穴を掘ってもらって
午後からはその穴を元通りに埋め直すっていう仕事を与えられたら
間違いなく続けてられへん、意味が無さ過ぎて…。
なので、どないか続けていくことを考えるなら
この「レジ袋有料化」ってのを意味があるものにしなければならない。
経済産業省だっけ…そこがいうには…
「普段何気なくもらっているレジ袋を有料化にすることで、
それが本当に必要かを考えていただき、私たちのライフスタイルを
見直すきっかけとする」っつうことなのだ。
そこで、日之出屋としてはエコバッグを作ることにした。
レジ袋の代わりにマイバッグを…ってことでね。
タイトルは「FOR THE GREEN EARTH」。
緑の地球のために…我々ができることを…
ま、そのバッグを使うことで見直すきっかけになれば…である。
498円で販売させていただくのだが、
1割は地球保護団体とかに寄付をさせていただく。
デザインもナチュラルな感じで…うーん、気に入っている。
販売させていただくが、もちろん、愛すべきプレゼントも考えている。
私にも目に入れても痛くないジャリが3匹もいるので
彼らが大人になった時に少しでも暑さが緩和できるよう
今からせっせと種を蒔かなければならない。
レジ袋有料化は、ホント、何かを考えるきっかけである。
緑の地球のために…。
よろしくお願い申し上げます。
2020/08/18
いやね、10年である。
昨年はもちろんのこと9周年だったわけだが、
今年のこの「10」っつうのは、なんやろう…
区切りっつうか、9とは違い、やっぱり感慨深いものである。
10年前、オープンさせていただくにあたり、
ま、ちょっと…いや、だいぶ天狗になってたってのもあるが、
お客様は当たり前のように来てくれると思っていた。
ところが、どうだ、お客様は来てくれない…。
そもそも、そこに店があることも知らない…。
その時、すでに40数年営業させていただいている本店の恩恵、
先代や父親の恩恵があっての自分ってのを思い知らされたわけだ。
いやいや…それだけではない!
いまだに亡くなった先代と同じ歳ぐらいの愛すべきおかあさんから
「にいちゃん、疲れてんか?身体気ぃつけや!」なんて声を頂戴する。
私からすれば「いや、あんたや!」と言いたくもなるが、
孫を見るかのような目で気にかけてくださるように
たくさんのお客様からの恩恵がハンパでない。
今日も、10周年大感謝セールの影響もあって
たくさんのお客様がご来店いただいたわけだが、
もちろん、これは当たり前のことではない。
これだけスーパーマーケットがたくさんあるのに、うーん…有難い。
しかも、コロナによって何でもない日常がぶち壊され、
当たり前のことが、本当に当たり前のことでなくなった。
この10周年とコロナが同時期に…って話なんだけど、
私にとってこれはただの偶然ではなく、必然と捉えるならばだ
今の自分はたくさんの方々のえげつない恩恵があってこそであり、
当たり前と思っていることに感謝を忘れるな!ってことである。
じゃあ、受けた恩は返さなきゃ…ってか、おじいは死んじゃってるし…。
であれば、ご協力をいただいているお取引様に
また、毎日頑張ってくれているスタッフのみんなに
そして、そして、たくさんの愛すべきおかあさんに
受けた恩は、次のものへ…ねっ、感謝とともに…
じゃないと、そりゃあもう、くそったれのただの恩知らずである。
この10年で本当に成長させていただいたが、またまだ道の途中。
わが社に集う人々の物心両面にわたる豊かさづくりを行っていくには
今年は、間違いなくステップアップの年である。
これからも変わらぬご愛顧を賜りますようお願いするとともに
ご指導ご鞭撻をどうぞよろしくお願い申し上げます。
2020/07/27
現在のお取引のなかで生産者が直接持ってきてくれたり、
直送していただいているアイテムが結構ある。
で、まあ、納品だけって…なので、いろいろと話をするんだけど、
よく「どない食べたら一番美味しいっすか?」の話に。
すると、「そやな、塩だけで…」みたいなことが多い。
そう、素材が良ければ何もしなくても素材の旨みでいけるってわけだ。
なるほど…ってことはだ!美味い塩はどれやろ?って興味が湧き、
奈良県の有名な塩の問屋さんに営業へ来てもらうことに。
じゃあ、社長さん自らお越しくださって
塩だけの話を軽く一時間半ほど熱く語っていただいた。
もうね、ホント、「塩だけ」他は何もいらない…お腹いっぱい…である。
しかし、これだけ情熱を持ってるってのはカッケーのね。
堺の老舗「やまつ辻田」さんの社長もそれにあたる。
夏限定の「暑気払」ってのがあって「いるか?」とのご連絡。
堺駅南口店をオープンするにあたり、お取引させていただこうと
お伺いしてからのお付き合いだから、まもなく10年だ。
初めてお会いした時は「えっ、武田信玄?」なんて、たじろんだほど。
剣道の腕前は凄まじく、私も長いこと剣道をしているが、
そんなもん、足元にも及ばない…。
剣道の試合会場でご挨拶にいくと、「どうや?」って聞かれるもんだから
「ええ、お客様に支持さ…」って話だそうとしてるのに
「違う!剣道や。稽古しとんのか?」
なんて、剣道への情熱がハンパやないし、
だからこそ、仕事への情熱も凄まじいのでホント尊敬している。
結局、それが老舗なんだし、たくさんのお客様から支持をいただけるのだ。
で、その「暑気払」だが、スゲー希少な商品なのに声をかけていただき、
気にかけてくださってるというか、本当に有難いし、そう、カッケーのである。
このように、信念を持って仕事に情熱を燃やす社長さんを想うと
私なんてまだまだやないか…なんて自問自答する。
まもなく、堺駅南口店が10周年を迎える。
どこか私の信念たるものを試されてるような気がしてならない。
うーん…ってなってるのに、そこへ電話が鳴る。
長男がコンタクトにするだとかスマホの機種を変えたいだとか…って内容。
こらこらこら…長男よ、飾るな!飾るな!ええ格好すな!
男やったら中身を磨かんかい!
塩だけで旨い!みたいな素材になろう思わんか…なのだ。
えーっと、高校一年生やろ…俺が高校一年生の時はやな…
アカンアカンアカン…いっしょや、いっしょ!ワシもそんなんやったわ…。
長男よ、すまん…自分のことを棚にあげてたわ…。
そやけど、ほんまに恰好ええのはそんなんちゃうぞ!
いらんこと考えんと、いっしょに中身を磨いていきましょう!
2020/07/13
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