お墓参り。

ポストコロナ社会なんて言葉をよく耳にするようになって

なんとかコロナと上手に付き合っていかなきゃいけないんだけど、

10日ほどね、お休みになっちゃうと…ちょっとキツイわけ。

えっ、わ、私?いや、私はね、感染する気がしない。

そりゃね、絶対とはいえないし、感染対策はしているつもり。

ただね、だいぶ古くから付き合いのあるインフルエンザに

一回も感染したことがない私がだ、

ぽっと出のコロナに感染しちゃうと

なんかね、インフルエンザに悪いっていうか…。

「なによ!私には一度も振り向いてくれなかったのに…」的な、はい。

「付き合う」ってんなら、そこはね、

マナーっつうか、順序っつうか、守るのが男ってもんである。

さて、では、なぜ何度も感染する人がいるのに対して

一度も感染しない人がいるっていうこの差は何なんやろう…。

感染しやすいしにくいとかあるのだろうか?

私は、そもそも風邪なんかもほとんど引いたことがない。

長いこと仕事してるけど、扁桃腺がどえらいことになって唾も飲めず、

アホみたいな高熱にうなされ、目をつむれば

永遠と何かしらの箱を作るという幻覚まで見るようになり、

目をつむるのが怖くなって、じっと椅子に座ってると

妻が「何してんねん!座ってんと、はよ寝えや!」と怒り出すから

「アカンねん…寝たらな…箱を作らされんねん…」っつう心の叫びを

一生懸命説明しようにも、喉がやられてうまく声が出ないもんだから

「えっ、なんて?は、箱?訳の分からんこと言うてんと、寝えって!」

なんて、さらに怒ってきて、心配してくれてんやろうけど、なんやねん…

“こいつ、治ったら箱作らせたんねん”と心に誓うっていう病気で

休んだのは後にも先にもこれっきりである。

あっ、ちがっ、あと、脱腸だ、脱腸。

左右両方2回も手術して、トータル3回休んだことになる、3回だ。

そう、それぐらい強靭な身体を手にできたのは…なんやろう?

幼少期から病気になりにくいことをしていたからなのか?

うーん…確かに、剣道を習っていて亀山先生から

「心頭滅却すれば火もまた涼し」と耳タコで言われてたしなぁ…。

いや、んなわけないやろ…って思ってたし、

「病は気から」なんてことを言われるが、それだけではないはず。

食べ物か?いや、意識したことがない。

あっ、じゃあ、あれだ、そもそもそういう身体で生まれてきたからだ。

それもすべては、脈々と受け継いできたご先祖さんのおかげである。

ご先祖さん、あざーっす!タフな身体にしてくれて。

脱腸ぐらいは、まあ、しゃあないとして、頑丈で何よりです、はい。

このブログで何が言いたいかというと、ええ、そうです、お盆です。

お墓参りにいきましょう!

※誠に勝手ながら14日15日16日とお盆休みさせていただきます。

お墓参りにいって先代へ「ええお客様ばかりで有難いわぁ」なんて

ご報告させていただきます。よろしくお願い致します。

2022/08/10

癒し。

コロナ関連も手伝って人手不足が深刻になってきている。

私がまな板の前に立ち、魚を捌いているといえば、わかってもらえるであろう。

久しぶりだから集中しないと…なんて

口をへの字にして黙々とハマチの皮を引く様はまさに魚屋さんだ。

ただ、頭の中は、値上げや雇用、コストにコロナなど…問題の魚群リーチである。

ピーンと張りつめたバックヤードでピリリリ…と携帯電話が鳴る。

時間は朝の9時30分。

隣でお刺身へ商品化している鮮魚チーフのスマホからだ。

画面を確認して一言…「んっ?ハナ(仮)からや…」と。

ハナ(仮)とは彼の長女である。

彼が入社してきた時、結婚はしていたが子供がいなくて

「3人は欲しいんですけどね…」なんて話をするも、なかなかできずにいた。

数年後、待望の第一子の誕生で私も自分のことのように喜んだのを記憶している。

父親と同じぐらい喜んだ私なんだけど、全然なついてくれずに

会えばワンワン泣き叫び、「声のデカい嫌なおっさん」という位置づけであろう。

聞けば小学校5年生にもなってて、へぇぇ…って、いやいや、言うてる場合か!

何かあったら電話しておいでや!と伝えてるらしく、おいおい…大丈夫かいな…

うちは息子ばっかりで女の子おらんからようわからんけど、心配になるやん…

「な、何かあったんちゃうんか?はよ出たれや!はよ、はよ!」と促す。

包丁の手が止まり、電話している様子を固唾をのんで見守る私。

一瞬緊張が走ったが、彼の表情が徐々に笑顔に変わるので、ほっと胸をなでおろす。

「おいっ、なんて電話やってん?」

「えっ、うどんが9円やけど、買った方がええかな?って…」

お母さんに買物を頼まれてスーパーマーケットに行ったら

うどんの特売が目に入り、買おか買おまいか悩んだ結果、電話したという流れ…

なんじゃそれ!である。

心配して損したわ!えっ、な、なんて…?

何かあったらの何かが「うどん9円」?ま、安いけどや、めっちゃ…

そんなもん、すっと買わんかい、すっと!

「わはは…笑かしよんな、ハナ。ほんで、買うたんか?」

「それがね、ええよ!買ってええよ!言うたんですけど、

お母さんに頼まれてへんし、やっぱやめとくわ!って…」

なんじゃそれ!である。

女性特有のアレか!

晩ごはん何食べたい?って聞いてくるから「うーん、中華」言うたら

「えー、中華…?」とかって思っきり嫌な顔して難色を示される

聞いてきといて どないやねん!ってなるアレやないかい!だ。

もうね、私の頭の中にある山積された問題が一気に全部ぶっ飛んだ。

子供ってのは、やっぱり宝やわ、かけがえのない宝。

彼女のこれからを考えると、私の抱える問題なんてちっぽけなもんである。

はあぁぁぁ…ほんま癒しやわぁ。

とにかく、彼女が今よりもっとたくさん笑える未来にするためにも

鮮魚チーフはもちろん私自身も包丁に力が入ったのは言うまでもない。

ハナよ、知らんまにしっかり者の女性に成長しとるやないかい。

さらにええ女になって声のデカいおっちゃんをビックリさせてね。

2022/07/28

12周年。

うちの長男が、結構なタイガースファンなことに驚いている。

私はプロ野球にあんまり興味がないもんだから

「なんで?」なんだけど、明確な回答が返ってこない。

「おっしゃあ!!!」ってのと「アホ、何してんねん!」ってのと

交互に入り混じってて、応援してんのかしてへんのかわからんけど、

ちょっとやかましくて迷惑やけど、ま、楽しそうで何よりである。

さて、阪神タイガースはなぜこうまで応援されるのか。

地元ってだけで…、いや、なんか、単純に応援したくなるのだろう…。

いやね、日之出屋堺駅南口店が12周年を迎えることになる。

そう、もう12年なのだ…ぐるっと一回りってやつ。

で、なぜ12周年を迎えられたのかっていうとだ、

それはたくさんの方に応援していただいたからだと思っている、心から。

でね、じゃあ、応援された方がいいわけだから、

タイガースを参考にテクニック的なことがあのるのかな…ってのが冒頭の話。

いや、そんなもんあるわけがなくて、テクニックでどうにかなるものではない。

お中元を山ほど送ってたら応援してくれるってことではないのだ…。

自分に置き換えて考えても、「自然と湧き出るもんちゃうん…」ってのに落ち着く。

この流れで綴るのもどうかと思うけど、たくさんの嬉しいお言葉を頂戴する。

昨日もわざわざ日之出屋に対してお礼のメールが届き、

文面の最後には「応援してます」と一言添えられていて本当に有難いな…と。

今日も南口店でお客様とコミュニケーションを図っていると、

「応援してるで」とか「がんばりや」とか「おめでとうさん」とか

「いつもありがとうな」なんてね、お礼までいただいちゃって、

「いや、こっちがありがとうやん…」って涙ちょちょぎれてくる。

で、まあ、いちいち言葉にせずともね、なんやろう…

ほんまに応援してくれてはるわ…なんてビジバシ肌で感じるのだ。

うーん、こうやって「12周年」をブログに綴らせていただけるのも

すべてはたくさんのお客様からいただく応援があるからである。

心から感謝申し上げます。

そして、それはお客様だけではなくって、お取引様からも。

遠慮な…く…いや、ま、遠慮なくってことではないけど、

一応恐縮した感じで値上げの話をきちっと持ってきてくれはるけど、

本当に応援していただいている。

あと、そうそう、スタッフもだ。

全員が全員、フルスロットルでお客様のことを大切に想っているのか…

と問われれば、「もちろん、当たり前でしょ!」って言いたいけども…

喜んでいただけるようにと頑張ってくれているはず、たぶん、んっ?

あっ、なるほど、スタッフが頑張っているかどうかの指標は

応援されているかどうかってことになるので、えーっと、12周年だから

頑張ってくれている、間違いないっす、はい。

心から感謝申し上げます。

私個人にもたくさんの応援をいただ…あれっ?つまり、私の人柄がすばら…

アカン!アカン!そない思ったら終わりや!何いうてんねん…

先代の余徳に親父の恩恵があってからこそでございます、ええ。

改めまして たくさんのご愛顧を賜り、ありがとうございます。

これからもどうぞよろしくお願い申し上げます。

2022/07/25

コーヒーゼリー思考。

ブログの更新ができずにモヤモヤした毎日…うーん、情けない。

人手不足に加え、お取引様との面談が多く、時間が作れていない。

面談とは?そう、新規のお客様も多いのだが、とにかく、値上げの話だ。

そりゃね、何にも考えてなくて、何の理由もなくて、

値上げの話になっているとは、まさか思ってないわけ、全然ね。

そやけどさぁ…、ほんまかいな…ってぐらいの勢いだから参っちゃうわけ。

ここまで値上げの話が多いと、今までもそうだったが、

より合理的っていうか理屈っていうか、論理の方向へまっしぐらだ。

いや、間違ってない!間違ってないんだけど、そっちの方向ばかりだと

なんか面白くないような…「オエッ」って吐きそうになる。

例えば、新しい車を買う人がいたとしよう。

車の色をさぁ、「買い替える時に高く売れるから白にしよう」

なんて、合理的な発想で色を選んだりする風潮が、ちょっと嫌なの、なんか。

えっ、なんで?好きな色を選んだらええやん!って思ってしまう。

いや、まあ、ダメなわけじゃないんだけど、なんかさぁ…なのだ。

わが社において、FOR THE GREEN EARTH と題して

荒れた耕作放棄地を再生しようと、お客様からお預かりした売上の一部を

農具を購入するために寄付させていただいている。

これに対して、「どれだけのリターンがあるの?」って話がたまーにある。

「いや、そんなリターンを求めたものやないですよ」

「えっ、えっ、じゃあ、なんで?」と。

その、すぐさぁ、儲ける儲けへんみたいな話ばっかりすなよ!である。

地球がちょっとでも良うなったらそれでええやん!

確かに ビジネスの観点からいうと、まったく無いってわけじゃない。

ただ、入口が儲ける儲けへんってのが嫌なのだ。

「お父さん、お願いがあんねん!お父さんの心臓ちょうだい!」

って言われたら、飲んでるジュースを一口ちょうだい!って

言われた時とまったく同じテンションで「ええよ!」って余裕で渡せる

大事な息子の孫の時代に地球がアホほど暑なってたら可哀そうやん…

なんて考えから生まれた企画だから、論理的ではないかもしれない。

そやけど、ええやん、別に…である。

テレビでも、すぐ論破!論破!ってね、

どっちが正しいかっつうか、どっちでもええような内容やし、

白黒はっきりしなきゃ気が済まない世の中なのだろうか…。

裁判所であれば、白黒はっきりせなアカンやろうけど、

そうじゃないんやったらね、そない論理的思考ばっかりじゃなくって

アート思考っつうか、コーヒーゼリー思考であってもええやん。

あんなもん、両方いっぺんに食べるから旨いのであって

白を食べてから黒食べるやつなんて誰もおらんやろ…。

きっちり分けんとグチャグチャってのもたまにはええやん!だ。

あっ、なるほど、せや!妻にひとつ買って帰ったろ。

夫婦間なんて特にコーヒーゼリー思考の方が絶対ええわ…。

このコーヒーゼリーめちゃめちゃ旨いので皆さんも是非!

2022/07/19

イライラ。

ウィズコロナの感覚からなのか、何かしらの会合が一気に増えた。

そこへ人手不足が手伝って仕事も忙しく、毎日のように

何かしらの用事があり、バタバタ続きでイライラが止まらない…。

暑さがググッと増して、冷凍ケースの調子がすこぶる悪い…

何かと提出物が多く、連日連夜パソコンにらめっこで寝不足気味…

あれはどうなった?これはどうするの?

電話に出れば誰かしらの質問攻め…

ちょちょちょ…ちょっと待ってや…である。

思い通りにいかなくて、畳みかけてくるのが

世の常だとはいえ、捌き切られへんやないかい!なのだ。

そんなイライラがマックスのなか、一昨日は2日間の講習の初日。

朝早くからあっちゃこっちゃと現場に入り、

「アカン、間に合わへん…行くわ!」と消えるように現場から離れ、

猛ダッシュで電車に飛び乗った瞬間、携帯を忘れたことに気づく。

「え、えらいこっちゃ…」なんだけど、

戻ってる時間なんてあるわけもなく、会場へスライディング。

先日、サウナで整えたもんだから、体質が汗っかきになってて

拭いても拭いても汗が止まらずに…嗚呼もうぅぅぅ…である。

そこへ講師がツカツカツカとやってきた。

割と大きめの会場になかなか数の受講者。

何年ぶりに味わうピンと張りつめた空気に懐かしさを覚える。

私ぐらいであろう汗とイライラを異常な量で持ち合わせている一方で

持ってない人を探すのが困難な携帯電話を持っていないのは…。

「おいおいおいっ、こんな状態で頭に入るんかいな…」

一抹の不安を抱えているところへ、司会のマイクテストがはじまった。

「えー、あー、どうでしゅか。後ろの方、聞こえましゅか?」と。

ワレ、こらっ、笑てまうやないかい!である。

私だけではないはずだ。

聞こえる聞こえへんの前にや、滑舌どないなっとんねん!

会場全員が思ったであろう。

「大丈夫しょうでしゅね。しょれでは始めましゅ」

いや、はじめましゅやあらへん…

もうええ、もうええ!何個言うねん!である。

もうね、腹ちぎれるんちゃうか?ってぐらいおもしろくって

まあまあの時間、半ニヤケで講義を受けてたのは言うまでもない。

で、ビックリしたのが、ちょっとしたことなのに

あんなに抱えてたイライラが全部どっかに行ってしまったのである。

いやね、心の底から思った。

自分の気持ちひとつでどないでもなるんやな…と。

ほんま、イライラしたらアカンわ。

イライラせんとこ!思ったら、イライラせぇへんねんから。

ここ数日、周りの人にも迷惑をかけたんちゃうかな…である。

そう、ブログの更新もほんまはできたんちゃうかな…と。

猛省しています。

そして、司会の方、ありがとうございました!

心機一転、頑張ります。

2022/06/22

独立自尊。

先日、焼肉屋さんへ行く機会があった。

美味しくいただいている最中、隣のテーブルから聞こえてくる

声に反応してしまい、「またや…」と少し気分を悪くしてしまう。

「あー美味しっ。やっぱりスーパーの肉とは違うな」っつう声。

おいおいおいっ…ちょっと待ったらんかい!と。

なんや?スーパーの肉を下に見とんかいな!

どこがやねん!なんやったら、うちの肉のがええぐらいや!

もうね、うちの肉を持ってきて目つぶって食べ比べさせたろか…である。

うーん、悪気はないのはわかるが、どうも釈然としない。

前にも綴ったが、だいたいお正月の定番テレビ番組「格付けチェック」でも

100万円のワインVSスーパーで売っている〇〇円のワイン

という風に説明されたりするんだけど…

いる?スーパーで売っているって部分?〇〇円のワインでええやん!だ。

で、もっといえば、100万円のワインよりスーパーで売っているワインが

美味しいと思っても別にかまへんやん!って話なのだ。

そう、高級焼肉屋さんの肉より日之出屋の肉の方が美味しい!

と、そう感じたらそれでいいのに、そんなことを言おうもんなら

「えー、なんで?こっちの方が高級やねんで」みたいな感じになるのだろう。

これは、日本の教育課程がそうさせたと考える。

小学校の頃、図工は一番好きな科目だったのに

中学校になると、美術が一番嫌いな科目になるみたいに。

なぜ、嫌いになるのか?それは、自分の自由な感覚で受けていた授業が

「この絵は誰が描いたものか?」と正解不正解の授業に変わるからだ。

美術の点数をつけるためには必要かもしれないが、

感性なんて育つわけもなく、凄い人が描いた絵を良いと思う感覚が育ち

結局、大人になっても正解不正解みたいな感覚で物事を考えるのだろう。

もっとさあ、自分の感覚を大事にしようぜ!である。

私は「独立自尊」という言葉が好きだ。

人に頼らずに自分の力だけで事を行い、自己の人格・尊厳を保つってね

福沢諭吉さんがおっしゃってて、ほんまにそうやで!と思う。

なのにだ、うちのアルバイトといったら…。

いやね、うちの大学生がキャップを被ってたんだけど、

つばのところにシールがついてたからね

「あれっ、シール付いたままやぞ。剥がさんでええんか?」って聞いたら

「ま、ファッションの一部みたいなもんですかね」と。

「へー、そうなん…。シールついてるのがオシャレなんや」

「ま、本物の証というか、新品の証というか…」と。

またや…なんやねん!恰好ええ思ってつけてるんやったらええわい!

それをや、本物か偽物かのためだけやったら、いらん!剥がせ、そんなもん!

就職活動が始まるんやろ、そん時に、なんや、皆がつけてるから

僕もつけてる、そういう人間なんです!って自分を売り込むんか?

正解不正解の感覚よりも、もっと自分の感覚を…はぁはぁ…アカン…である。

ま、48歳のおっさんにはわからん世界なので好きにしたらいいのだが、

もっとこう、アート思考っつうか、創造力っつうか、伸ばしてほしいなぁ…

とはいえ、ニューエラっていうねんな。

オシャレには疎いからな、僕。

勉強になりました。

2022/05/24

ヤッホー!

先日、妻が誕生日を迎えた。

えーっと、彼女は…四十…いや、アカン…

年齢のことに触れたり

「おまえもおばはんになったな」とかの発言にも敏感だし

女性に対するマナー違反にあたるのであろう

世の中はもちろん、妻もまあまあ怒ってくる、当たり前か…。

で、こんなしょうもないことで怒ってくる割には

一般的に夫婦間でよく大問題になる

男女系のヤツで妻と揉めたことがない…、たぶん。

夜中に帰ろうが、朝方に帰ろうが、っぽい飲み方して帰ろうが、

「どこ行ってたん?」とか「なんで?」とか何にも聞かれたことがない。

いや、めっちゃ昔…そう、子供が生まれる前の2人で生活しているときに

たった一度だけ怒られたというか、注意を受けたことがある。

夜の11時頃だろうか、仕事を終え、家に帰り、

テーブルの上に携帯電話を置いて遅めの食事をとっていた。

すると、マナーモードにしていた私の携帯が「ブブブ…」と動く。

んっ?この時間にメール?ヤバい…もしかして、女性からかも…

一旦、箸を置く。

彼女は台所でなんかカチャカチャやっているけど、

「ブブブ…」と携帯電話が動いたことに気づいていることは間違いない。

なのに、私が「ブブブ…」に気づかぬフリして食事を進めるのは不自然だ。

しかし、携帯を確認して、もしも女性からだった場合、

果たしておまえは普通でいられるのか?とリトル俺が聞いてくる。

さあ、どうする?この葛藤の時間、約3秒。

見ないわけにもいかず、意を決して携帯をパカッと開け、ボタンを押す。

「ヤッホー!」と。

いや、ヤッホーやあるかい。

ちっ、やっぱりな…えらいご機嫌やな…山の上でせえよ!である。

もしかしてのはずが、あまりに予感が的中しすぎて、気が動転する。

妻が「誰から?」とか聞いてくるわけないのに、聞いてくるんちゃうかって

聞かれる前にどないか手を打っとかなって、咄嗟にでてしまった行動が

「あー、カズか…」なんてね、彼女も知っている共通の友人の名前を

聞こえるか聞こえへんかぐらいの声量でさりげにつぶやくという愚行。

「ははは、絶対カズちゃうやろ!」と洗い物したままの背中が言う。

「あらっ、バレてる?ホホホホホホホホステスやで、ホホホステスな」

もうね、3年分ぐらいのホを一気に言ったことは今でも忘れはしない。

で、まあ、「あんた、下手くそ過ぎんねん!カズって…」

と一言だけ甘噛みされて「ヤッホー事件」はお蔵入りに。

なかなかの修羅の道を覚悟はしていたが、

その後1mmも詰められることなく、男前すぎる幕切れだった。

うーん…寛容な心のおかげで今の私があります!あざーっす。

そんな心の持ち主なので精神は問題ないだろうが、身体の方はね…ええ。

「あんた、社長やねんから人間ドック行かなアカンって」

最近、ちょいちょい気遣ってくれるが、あなたもだ。

お互いそれなりの年齢なわけだから、気をつけないと…である。

とにかく、妻よ、誕生日おめでとう。

2022/05/02

バランス。

中学校の時に通信簿へ

「男らしくないところが見受けられる…」

的なことを書かれて、どえらいショックを受けた。

それ以来というもの、女性がするようなことは絶対しない!

なんて、「料理をしない」とか「ピアノはしない」とか

ま、子供じみた考えなんだけど、相当トラウマになってるのか

いまだにまだその感覚が普通に残ってたりする。

これだけジェンダーがどうのこうの言ってるのに…。

うーん…さすがにもうええやん!である。

ってことで、積極的に家事に参加しなきゃ!第一弾

ハンバーグを作ってみた。

こんな商売をしているが、生まれてはじめて作ったのだ。

すると、まあぁぁぁぁぁ…ビックリするぐらいの気づきに出会う。

玉ねぎをみじん切りに!と妻からの指示でやるんだけど、

「い、痛っ。痛い痛い…。えっ、こ、こんなに目が痛いん?」である。

涙がでるとは聞いてたけど、これほどとは…と度肝を抜かれた。

また、ミンチ肉を揉み倒せ!と妻からの指示でやるんだけど、

「えっ、ちょっ…ちょっと、冷た過ぎひん?」である。

右手がどないかなるんちゃうか?ってほどで、

「ぬ、温めたらアカンの?」と音をあげかける私へ

「アホ、ボケ、こらっ、アカンに決まってるやろ…」

と口にはしないものの、そんな冷たい視線で首を振られる。

結果、それはもう、美味しいハンバーグができた喜びより

普段からひとつひとつ丁寧に手作りしているスタッフにも

また、子供たちのために!と手作りされている世のお母さんにも

尊敬の念が沸々と沸き起こり、

こんなに大変なんや…と、なんか感謝の気持ちでいっぱいになった。

やっぱり「男子厨房に入らず」なんていう

どぎつい偏った考え方は良くないことを痛感する。

バランサーを公言している割には

思いっきりバランスの悪い考え方だ。

このコロナ期間、ニュースを目にすれば

極端な思想が蔓延していて、バランスが悪いなぁ…と感じていたのに

私自身がこんなにもバランスが悪いなんて…と猛省している。

そう、とにかく、パワーアップだ!と偏った修行をして

セルにコテンパンにやっつけられるトランクスみたいになっていた。

悟空やベジータは、それじゃあダメだ!バランスが悪い!

なんて気づいていたのは、やはりさすがとしか言いようがない…。

光と影、月と太陽、男と女…

世の中、すべてバランスである。

なのに、今、絶対的にバランスが悪い世の中ではないだろうか。

息子たちよ、ハンバーグ美味しかったやろ。

そやねん…美味しければ美味しいほど裏にはちゃんと理由がある。

今回は私やけど、いつもはおかあさんが涙ちょちょ切れながら

冷たいミンチ肉をコネ倒してるからやねんぞ。

私もそうだが、君たちもだ、良いことも悪いことも

側面だけを見るのではなく、「一方では…」の感覚は忘れないように。

世の中、すべてバランスである。

2022/04/25

自分ルール。

年度初めである。

新しい店舗を出店させていただいたこともあり、

今一度「原点回帰」たるものを掲げて運営していく次第だ。

で、私なんだけど、後継者として三代目にあたる。

ラオウやトキといった喧嘩するような男兄弟がいないので

三代目JSOULBROTHERSにはなることができず、

ただの三代目ということになる。

まあ、その、創業するにあたって先代が描いていた原点を

私はちゃんと思い描いているだろうか…なんて自問自答するわけ。

しかも、想うだけでなく、ちゃんと実践しているのか…という風にだ。

あっ、そうそう、実践といえば、日之出屋へ入社した当初

数々の「自分ルール」を策定したなぁ…と思い出す。

それは、後継者なんだから、あんまイキるなよ!と律するため。

いや、創業者はね、イキろうが何しようが良いと思うんだけど、

後継者ってのは、ほらっ 勘違いして図に乗りやすいっていうか、

「ボンボン」みたいなね、なんかダメなヤツ的なイメージがあったり…

また「あ~、三代目か~…」なんて含みをもたせた言い方をされたり…

なるほど、こりゃあ引き締めていかなアカンわ…ってのが背景にあった。

「40歳まではどこへ出張しても日帰り ※可能な限り」

「40歳までは腕時計とかスーツとか外見でイキらない」

「40歳まではスタッフ全員が昼飯を食べ終わるまで昼飯食わない」

これはほんの一部で、書きだせば綴りきれないほどの「自分ルール」

とにかく若い時はイキるな!と自分に言い聞かせて守ってきた。

しかし、もうええやろ!ってのが何個かあって、そのうちのひとつ

「40歳までゴルフはしない」に関しては、1年ほど前に解禁となった。

いやね、ゴルフにあんまり良いイメージがなく、

誘われても断り続けてきたが、

代表に就任してからというもの 尋常やないほどのお誘いが増えに増えて

もうね「ゴルフぐらいできなアカンで!」「ゴルフは仕事や!」とか

言われ過ぎたからなのか、ま、さすがにお付き合い程度には必要やな…

と、自分ルールを改正したわけである。

で、止まってる球を打てばええんやろ、簡単、簡単!と舐め倒してたら

先日、3回目のコースでえらい目にあった。

それはもう、おじいちゃんクラスの方々にも歯が立たない始末…。

このクラブが竹刀やったら、一瞬でボッコボコにしたんのに…。

いやいや、ゴルフは自分との闘いである。

うーん、しかし、ビックリするぐらい情けない自分に出会った。

そう、3月27日でゴルフへたくそのしょうもない48歳になる。

5周目に突入して、あと12年で「原点回帰」だ。

改めて「自分ルール」の改正を考えなければならない。

60歳まで…か。

とにかく、今まで山ほどいただいてきた恩恵を

返し倒す12年にするのは言うまでもないが、

腹ひっこめなアカンし、ゴルフも少しは上手にならんと…

ふうぅぅぅ、やらなアカンこといっぱいあるわ…である。

ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。

2022/04/04

思ひて学ばざれば則ちあやうし。

以前からだけど、ちょこちょこサウナへ行っている。

リフレッシュするために…ってのが当初の目的だったが、

今はコロナウイルスが私の身体に入ってきたとしても

「熱っ!なんや、こいつの身体、めっちゃ熱いやんけ!やめとこ」

って出て行ってくれるんちゃうかな…が、目的になりつつある。

サウナの中ってのは座ってるだけですることがない。

なので、仕方なくではないが、鬼のように妄想にふける。

テーマは日によってさまざま異なるんだけど、

その日は「経営は逆算なんだから自分が60歳の時に…」の巻。

“現在は、食材を提供する仕事で基本忘れられる仕事といえる。

「昨日のお昼、何食べた?」「んっ、何やったかな…」といった具合に。

空気や水のようにあって当たり前というか、

あまりにも日常すぎていちいち覚えてられないのであろう。

それはそれでモノ凄く尊くて誇りある仕事なんだけど、

60歳になったら今度は逆に忘れられない仕事をしてみたい。

忘れられない仕事といえば、うーん、ブライダルか旅行…。

ブライダル…良いときは良いけど、何か手違いがあった場合

ゴリゴリのガチクレームを60歳が受け止められるのか…うーん…

リスクがデカすぎて高齢からはじめるのはちょいキツいなぁ…

ってことは、旅行。そやな、ホテルけ…いや、ペンション経営。

瀬戸内海に浮かぶ小さな島なんかでどうだろう。

大阪から車で3・4時間ぐらい…1時間半運転して

途中サービスエリアでうどんをすすって休憩後1時間半…

近すぎてもアレやし遠すぎてもアレやし、ちょうどええやん。

瀬戸内海が用意する魚と景色は間違いなく、

慌ただしい大阪と違って時間がゆっくり流れているはず。

60歳までは、ずっと日の出を意識してきたので

これからは海辺のロッキングチェアに座り、夕日を眺めながら

ゆらゆーらゆ…”

アカン、アカン、アカン、揺れてる揺れてる!である。

妄想にふけり過ぎて、現実とごちゃ混ぜになっとるがな。

サウナでぶっ倒れるところである。

次の日、「青いシャツ買いに行こや」と妻を買物に誘う。

車中、「ペンションが海辺やから白い短パンに青いシャツで…」など

昨日の妄想がまだ続いていて、買物までの経緯を延々と説明する。

なかなか気に入ったものが見つかり

「妄想が現実になる第一歩やし、おまえも買えや」

「なんで一緒のんやねん。いらんわ!」と一蹴。

なるほど、確かに、一緒のんはアレやな…っていうか

彼女の意見をまったく聞かずに妄想が走っていることに反省する。

この言葉が頭に浮かぶ。

「子曰く、学びて思わざれば則ち罔し 思ひて学ばざれば則ちあやうし」

自分の考えだけで、人の意見を聞いたり学んだりせんと危なっかしいで!

2000年も前から孔子さんが「気ぃつけや!」言うてくれてはんのに

俺ってやつは…っていうか、人間ってやつは…。

悲劇が起こらんように!の想い届かず…である。

肝に銘じたい。

2022/03/16

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