社会からの要請?
スーパーマーケット以外にカフェを1店だけ運営させていただいている。
地域の方々へコミュニティスペースの提供…など理由がいくつかあって
その中に、会長のセカンドキャリアとしては?なんてのも。
だって、鬼のような仕事人間から仕事を剥奪しようもんなら、
何やったらええんかわからなくなり、ただの鬼へ…ヤバい…からだ
そんなカフェも7年ほどになり、会長も並行して元気である。
ただ、年齢も年齢なわけで…ちょっとサポートが必要かな…
忙しい時だけでも…あっ、ええのがおるわ!そう、長男である。
「おじいちゃん、足痛いねんて。手伝うてこいや」
「えーーーー、おじいちゃんとこ?」なんて言いつつ
欲しいものがあるのか、すんなり引き受けてくれた。
で、初日、りんごを剥く作業の指導を受ける際
「えっ、剝いたことない?今まで何しとったんや…」なんて
まずは今までの人生を全否定されるとこからスタート。
慣れない手つきで進めていると、来店中の愛すべき連中がのぞき込み
「おいっ、日ぃ暮れんど」「どんくさいのぉ」「怖っ、手ぇ切んなよ」
などと、四方八方から容赦のないヤジが順番に撃ち込まれ、
最終的には「昔、バナナは高級品やってなぁ話」へ発展してたという。
バナナ関係あらへんがな、リンゴやぁ!である。
ボロカスに言われている息子が容易に想像できたので聞いてみた。
「まさか “おまえら、じゃかましいわ!”とか言うてへんやろな…」
「言うか!」と。
ま、そら、そうや…と。
一方、愛すべきおじい連中とは違い、おかあさん連中は優しい。
「ゆっくりしぃや」「上手!上手!」と母の心で見守られ、
最終的には、愛すべきおかあさんが注文したものが
「あんた、食べ」の言葉とともに息子へ運ばれるという。
いや、食べ…って。
どういうシステム?である。
どんどん食べさせたろとするのが容易に想像できたので聞いてみた。
「おまえ、いらん!って言わんかい。なんぼでも持ってくるぞ」
「言うたわ!」と。
ま、言うたかて、聞かんやろな…である。
どちらにせよ、お客様方々から
愛をもってご指導いただけるなんて本当に有難い限りだ。
そうしていただけるのは、彼の力じゃなくって、言わずもがな
先々代からの余徳であることを忘れてはならない。
息子よ、勘違いすんなよ!である。
さて、えら若手と65歳以上が同時に勤務するのを見てると
なんか、めちゃくちゃ社会的に意義があるように思えてきた。
孫とおじいが…いっしょに働く…いや、煩わしいやろ!なんだけど、
今、そういうのを回避し過ぎて、ひとり〇〇みたいなのが増えたのでは。
バレンタインデーとかの「自分へのご褒美」なんてのも含め
なんでもかんでもひとりで完結し過ぎててバランスが悪いように思う。
もちろん、煩わしいことを推奨したい!と言ってるのではない。
核家族化が進むなか、触れ合う機会が少なくなってきてるっつうし、
働くことで、生きがいを見出し、健康寿命をキープできるかもやし、
仕事を通じて、ちょうどええバランス…お互いにええんちゃう?なのでは。
会長も長男も笑顔で文句言うてるのを聞き、そう感じた今日この頃である。
ところで、長男は大学が休みの時に、ちょこちょこ勤務しているそうだが、
見かけても、リンゴとかバナナなどエサを与えないでください。
これからもご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
2023/05/22
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