はじめて。
はじめての手術、はじめての入院(1泊だけど)なんてのを
緊急ダイアルと同じ「119」にするってのは、「はじめて記念」にするには
持ってこいのええ日やないかい…なんて様々な準備を進めていた。
「夜中、オバケ出るかな?廊下のコツコツ…が部屋の前でとまるやつとかや…」
「麻酔が覚めた時、”今、何年ですか?”って言える余裕あるかな?」
B型の私の質問にはまったく耳を貸さず、A型の妻が完璧に用意をしてくれた。
おっしゃ!あとは、その日を待つだけ…の2日前。
朝起きると、扁桃腺当たりがちょい痛く、若干の悪寒が…。
ヤバい!このままだと手術が延期になってしまう!って町医者へダッシュ。
体温を測ると「えっ、あるやん!」の38.3を確認するや一気にしんどさ5割増し。
「ちょちょちょ…、そんなに!そんなに入れなあかんの?嘘やろ、ほんま?」
インフルやないという検査結果だったが、
よくわかんないけど時間が経ってないらしく
この症状はインフルの可能性が高すぎる!ってインフルの治療を行った。
これで「はじめての手術」計画は、パーである。
あれだけ準備してきた手術が延期ってよっぽどやな…と嘆いてても仕方がない。
はじめてのインフル?もどきを、とりあえずはやっつけることに専念しよう。
っていうか、喉が痛すぎて、水すらも飲めなく、声もちゃんと出ない。
体温はどんどん上昇し、子供なんかがよくあるって聞いてた幻覚までも…
そう、目をつむれば、何かしらの箱を大量に作らされるのだ、ほれ、ほれって。
もう、箱を作ってるのが現実なのか夢?なのか、わけがわからなくなるぐらい…
いつまで続くのか怖なってきて、妻に助けを乞う。
「お、おい、おまえも昔インフルになったやんな…、どうやった?」
「えっ?なんて?聞こえへん…どうやった?って何がよ?」
「箱や、箱。お前の時も箱作らされたんか?」
「えっ?なに?は、箱?何いうてんかわからん!はよ寝えや!」
「あかんねん…寝たらまた箱作らなアカン…、もう嫌やねん!箱、作んの…」
熱でここまでうなされるのは生まれてはじめてで
食事を5日もとらずに点滴だけで過ごすってのもはじめてやし、
最初の2日間、昼夜関係なく箱を作り続けたのもはじめてだ。
はじめての手術が、いろんな「はじめて」に化けたわけだが、
インフルになった人の気持ちってのも理解できたし
私がいない会社もスタッフ皆がしっかりと回してくれたし
なんか、いい勉強をさせていただいた。※ま、それでも私はインフルではないけど
復帰後の人に軽い感じで「おいっ、うつすなよ」的なシャレを言ってきたけど
逆の立場だと、まあまあシャレになってないことに気づいたので気をつけたい。
いやね、今までしてないのに事務員さんが二人ともガチンコのマスク姿でさ
「あっ、社長!大丈夫ですか?治りました?良かった~」みないなね…
「いや、あのや、入りにくいわ、事務所!ってか、絶対ちゃうで、インフル」
「オホホホ…」と。
治っても結構つらいな…。
皆様もどうかお気をつけください!
2018/01/24
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