デポビタンD。

先日、愛すべきおかあさんがこんな風に話しかけてくる。

「にいちゃんよ、精つけなアカンからテキ食べたろ思てやな。ええのん、あるか?」と。

お~、久しぶりに聞いたわ…である。

あっ、テキっていうのは、今も昔も変わらず、省略すのがみんな大好きで

ビーフ・ステーキからビフテキ、さらにはテキへの進化系だと考えられる。

うちの息子が友人らとテレビゲームのレベルの話をするときに

「おまえ、何レベなん?」って言うのと同じ、そこまで言うたらルぐらい言えよ!ってやつね。

で、まあ、この愛すべきおかあさんは、鶏肉のことを間違いなく「かしわ」と呼ぶはず。

もっというと、ブルガリアヨーグルトのことは、ルの部分をかなり巻き舌にしつつ、

「ブルガリヤヨーグルト」と、恥ずかしげもなく間違えてくることは必至だ。

なぜ、こんな話になったかというと…、「リポビタンD」という飲料をご存じでしょうか?

いやね、このリポビタンDにおいて、お客様とひと悶着あったからだ。

リポDとかって略されるのが一般的なんだけど、

その愛すべきおかあさんは、略すのはあまり好きではない派でして、こう話しかけてきた。

「にいちゃん、デポビタンDあるか?」と。

いや…、あのね、リポビタンDの「D」が強すぎて、持ってかれちゃってるわけ。

うちのお店は裁判所じゃないので…

何が正義で何が正しいのだろうか?

リポビタンDなのか?デポビタンDなのか?どっちなんだ!!

そんなことをね、はっきりする必要なんてないから、どっちでもいいわけ。

間違えても「アリナミンV」をお渡しすることなんてないからね。

まあ、私は完璧にスルーしてご案内しようかと思ったら、ご一緒されてた別のおかあさんが

「なんでやねん!ちゃう、ちゃう、ちゃうがな。”リ”が抜けてる、”リ”が…」

なんて、別にいいのにね、ご親切にご指摘くださったんだけど…

いや…、抜けてんとちゃうねん、間違えてんねん!である。

私は裁判官ではないけども、正すつもりなんてのもさらさらないんだけど、この流れ上、

「あはは…、リポビタンDね」と、まあね、軽い感じで言ったわけ。

じゃあ、「そやろ、なあ、にいちゃん。合ってるやん、デポビタンDやんな」と。

おっと…、ふりだしに戻る!の覚悟を決めて、

ご指摘いただいたおかあさんへ目をやると

「リ」の口をしたまま言葉を発せずにギリギリ飲み込んでくださった。

それこそ「ファイト!」「一発!」ってのをやりたかったぐらい。

疲れた身体には、リポDよりもやっぱり愛すべきおかあさんがよく効く!

デポビタンDのお買い上げ、ありがとうございました。

2014/10/09

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  1. ヤッホー!もとちゃん…こんなのでも良いですか? より

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