どないしたん?
私は堺駅南口店にいることが多いのだが、
本店へ立ち寄る回数をちょいと増やしつつある。
店内へ出ると「お~!にいちゃん、どないしたん?」とおかあさん方々。
まあ、この聞きなれた愛すべき美声っちゅうのは、
仕事するうえでのガソリンとして心に注がれるわけだ。
「おっ!まいどです!」
「あれ?にいちゃん、昨日も来てなかったか?」
「そうでっせ!ちょこっとお話しましたやん、忘れました?」
「そやな…、えらい珍しいわ…、二日連続やで…。明日も会うたら
あれやな…、お皿かなんかくれるんやろ?3回連続やし」
誰が春のパンまつりや!である。
話の内容といったら、たいした話なんてひとつもないのだが、しかし、まあ…
たくさんの愛すべきおかあさんから声をかけてもらうのは、日之出屋冥利につきる。
ただ、それは店内、もしくは店まわりに限定されるわけで…
いやね、店の向かいに整骨院があるんだけど、ちょっと前に
「アメリカ研修のため、お休みさせていただきます」なんて張り紙があったもんだから
”はは~ん、遊びに行きよったな…”と、兄やんところへ話しに行ったら
「勉強してましたよ、マジで」っつうもんだから、
”じゃあ、ちょっとお願い!”ってなったんだけど、
もうね、すごいの、愛すべき「なんや?にいちゃん、どないしたん?」って数が、待合室で。
「いやね、勉強してきはったいうから、ちょっと腰もんでもらお思って…」
「なんや?腰、痛いんか?先生、ギャギャギャ~ン!ってやったりや」
なんやねん…、ギャギャギャ~ンって…である。
で、ちょっと前に腰を痛めてもんだから、骨の位置関係?
なんかわかんないけど、マジでゴキゴキやられたんだけど、
その間、入れ替わり立ち替わりおかあさん方の
「あれ?にいちゃんとちゃうんか?どないしたん?」の数がすごいの、ほぼ全員。
あと「にいちゃん、先、帰るで~」と…。
下向いてマッサージされてるおかあさんなんか、見えてないのに
「んっ?どこぞで聞いたことある声やな…、あっ、にいちゃんか?どないしたん?」と。
もうね、こえーよ!である。
お願い…、治療に集中させて!である。
まあ、先生はホント勉強してきはったみたいで凄く楽になって
「おおきに!えらい楽になりましたわ」いうて整骨院を後にしたんだけど、
店の向かいにあるもんだから、なんちゅうの、
自転車置き場にいらっしゃったおかあさん方に見つかっちゃって
「おろっ?どっか悪いんか?にいちゃん。どないしたんや?」と。
いやね、ホント心から有難いんですよ、ただね、
「どないしたん?」「どないしたん?」いわれましてもね、
おかあさん方にご挨拶でも…って感じで顔を出してますので
お客様にご挨拶するのなんて極々当たり前のことですので
で、たまには、私も人間ですから整骨院なんかにも行ったりするわけで
ホント申し訳ないぐらい特にどないもしてないので
「どないしたん?」をお控えいただけたら幸いです。
まあ、明日も普通に言われるやろな…。
2012/05/07
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