剣の道。
息子がいよいよ「剣の道」を歩み始めようとしている。
その理由とは、”礼節を重んじる人間に…”的なもんではなく、
姿勢がよくなるんやろ?っていう「えっ?そこ?」な妻の考えからだ。
いやね、私は自分で言うのもなんだけど姿勢が良い、剣道を12年もしてたし。
そうやからかどうかわからないが、肩をあまりこらないのだ。
で、妻といえば、根性が曲がってるのか、姿勢が悪いのか、
ひどい肩こりで悩まされていて、
子供にはその悩みを背負わせたくないっちゅうのが背景にある。
まあ、理由なんてなんでもええ。とにかく、武士道を学んでくれれば…と願っている。
そう、剣道はただ単なるスポーツやないんやぞ!だ。
最近の柔道なんかの世界大会を見ていると、
完全にスポーツ化していて、なんか嫌やな~と思えてならない。
ポイントをうまく…?時間まで逃げる…?果ては、ガッツポーズ?
もちろん、試合なので負けるより勝つ方がええに決まっているけど…である。
”礼節”と”忍耐”と”潔さ”のこの3点セットは勝敗よりも絶対のはずだ。
※相撲なんてのも、今では論外で「はあ~…」である。
信じてもらえないであろうが、私の”潔さ”エピソードを綴っておこう。
私は、剣道の試合でわざと負けたことが1度だけある。
それは、高校2年生の時、千葉県の大会でこれに勝てば
ベスト4が確定するという大一番で武士道の血が騒いだのだ。
まず、私が一本を先取し、この調子なら勝てる!
と、ええ感じで試合が運ばれていたのだが、
私の手を防御する小手の紐が緩み、試合が中断された。
そして、小手の紐を直し、「よしっ、いざ!」って仕切り直しをするも
今度は、私の竹刀のメンテ不足でまたもや中断。
この時「これが真剣なら…アカン、負けや!」と、わざと負けた。
っちゅうか、2回も中断しといて勝ったらアカンやろ!と手を抜いたのだ。
いや、ほんと、信じていただきたい!である。
そう、なりふり構わず勝ちゃあええっちゅうもんではないのだ。
これから「武士道」を習う彼には、こんなことを教えていきたい。
息子よ、あんたが1年生になったらワシは厳しなるぞ!
今、あの悲惨な状況下でも前を向いて頑張っておられる
「会津藩」の教えも勉強させてもらわなアカンな。
年長者の言うことに背いたらアカンねんぞ。
理由なんてあらへん、ならぬものはならぬものなり!や。
2011/04/02
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