恩返し。
先日、以前お世話になった会社の先輩から結婚式に招かれた。
初めて社会にでた右も左もわからないええかげんな私に
「こら~!ほんまに…。仕事覚えるより、まず性格を直せ!」
などと、時には烈火のごとく、時には阿修羅のごとく、
よく叱られた昔を懐かしみながら、しっかりと祝福させていただいた。
いや、本当に、この先輩なしに今の自分は無いな…である。
会社を辞めた後も、何度か飲みに行ったりはしていたが、
これからも長いおつきあいをさせていただきたいと思う。
どうか末長くお幸せに…である。
さて、式では実習でお世話になった先輩方なんかともお会いするわけで
「お~!変わってないっすね~」とか言いながら盛り上がるなか
「おまえ、そういえば…」って私の妻の話になった。
あっ、そうそう、妻とはその実習のときに出会ったのだ。
彼女とのファーストコンタクトはえげつなかった。
肉を商品化する途中、思いっきり手を切り、噴き出す血を抑えながら
「あっ、実習生?私、病院いってくるから…、よろしくね!」である。
私は、女の子女の子してる女性というのはちょいと苦手で
どちらかというと、血が噴き出しててもあっけらかんとしてる女性の方がタイプだ。
そのシチュエーションに遭遇することは奇跡そのもので、
まさにタイプの女性と合致したわけである。
まあ、それぐらいの方が店を手伝ってくれるだろう!
っていうのが根っこにあったわけだが…、
実際に子供が生まれるまで本当によく手伝ってくれた。
年末の夜中に2人で「ふぐ」かなんかのパック詰めをしてるときに
「えらいとこ来てもうた~!」とか
友達の連休を引き合いに出し、「私の産休は、盆休み以下か~!」とか
冗談かどうなんか微妙な感じで愚痴られ倒したりはしたが…。
まあ、しかし、様々な方と久しぶりにお会いし、
そんなことまで懐かしむことができた。
その会社には、先輩とも今の妻とも出会わせてくれて
しかも、社会の勉強までさせていただいて本当に感謝している。
いつか、そう、いつの日か、
絶対、恩返ししたんねん!って頭から離れたことがない。
すんません、もうちょっと待っておくんなはれ…。
2011/03/21
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