浪花男の心意気。

売場に出ると、お客様同士が談笑している場面をよく目にする。

うーん、これこそが「地域密着型」たる所以だと断言したい。

で、それは、本日も例外なくいたるところで行われているわけだが、

あるうどん屋さんの大将と愛すべきおかあさんのやりとりには

なんちゅうんか、こうスカッとした気分にさせてもらった。

日之出屋の店内でよく知るお客様と久々にお会いしたのだろう、

大きいおなかを揺らしながら駆け寄っていく大将。

「お久しぶりっす。で、おかあさん、どないでした?」

「あー、ありがとう。おかげさんでようなりましたわー」

「そうでっか!なによりですわ!」

「また、母とおうどん食べに寄せてもらいますね」

ってなことをお話されているのだが、

そのお客様の笑顔といったら…である。

今やポイントカードやクーポン券などでお店とお客様をつなぐ手法が

はびこっている中、やはり、こういうのが王道っちゅうもんだ。

人と人である。

それは、金銭なんかよりもはるかに尊い絆で、簡単には切れない。

あー、ええもん見せてもろたわ!見習わなアカンわ!

なんて思いながら、仕事に戻ろうとしたところへ

「なあ、にいちゃん、ちょっと教えてえな?シャンパンってどれや?」

と慌てふためく大将。

「どないしましたん?うどんに入れまんの?」

「そや!シャンパン入れて炊いたら…って言うてる場合やないねん!」

と、お教えしたシャンパンを持ってレジへ並ばれる。

そして、お支払いを済ませた瞬間、さきほどのお客様を探し、

また大きいおなかを揺らしながら

似合わんシャンパン持って駆け寄っていく大将。

「裸でゴメンやけど…お祝いや。おかあさんに…」

それは、どこか照れくさそうで、心のこもった感じでシャンパンを手渡された。

かー、浪花男の心意気やで!だ。

気持ちええわ!である。

大将、おおきに!

私も見習って、愛すべきおかあさんとの絆づくりに精進いたします。

負けまへんでー。

2009/12/17

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これまでのコメント

  1. たかぶーワイフ :

    お久しぶり~。12月も中盤突入でカイチョーもさぞや忙しい時期だと思います。
    体だけは、大事にしてくださいね。

    浪花男の心意気!素敵だね~。
    今、TBSでやっている「JIN 仁」ってドラマでも仁義とか自分の職業や生き方に
    強固なるプライドを持っている日本人の心意気が描かれていて、毎週はまってます。
    長女が小学校の低学年の頃、私の誕生日に学校帰り近所の公園に咲いていたなんでもない
    花を摘んで「はい。ママにお花のプレゼント」ってもらったことがあったけど、高い花束ももちろん素敵だけど、金額じゃなくその心がうれしい。もんだよね。

    そんな粋な優しさをさりげなくできる人になりたいもんです。

    昨日の晩に、突然高校の同級生の男子達から電話があり。
    もちろん目的は主人だったんだけど、仕事から戻っていなかったので思いがけず懐かしの面々と話ができました。声を聴くだけで、当時の彼らの顔が思い浮かんできてなんともうれしい瞬間でした。
    私もパワーをもらえたので、カイチョーも年末年始に向けて頑張ってね!!

  2. gottchi :

     毎度!カイチョー殿。来年、カイチョー殿が江戸に参られると伺い、
    城下のみなみな楽しみにしておりやした!驚くことに、彦根の漬物屋の若旦那や、
    桑名辺りの商人も、時期を合わせて、参上すると申しておりましたので、時期が
    決まった際は、何卒お早めに、御一報くださいませ!
    追伸、大坂、京、琵琶湖あたりのお供を従えて参られれては如何で御座いますか?

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  1. ヤッホー!もとちゃん…こんなのでも良いですか? より

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