中身。
「おわっ、まいどです!お久しぶりです。よくなりましたか?」
入院されていた愛すべきおかあさんの久しぶりのご来店。
「だいぶましになったでー!おおきになー」と、すっかりお元気な様子。
「んっ?なんや?あんたもマスクしてんかいな?イケメンもわややな」
いや…、イケメンって…である。
70歳にもなろう御方からの発言とは思えない…。
「わはは。顔を隠しとってもええ男には変わりおまへん」
「そや!私は顔の男前はもういらん!中身が男前やないとアカン!」
いや…、70歳にもなろう御方から「男性論」を語られるとは…。
完全復活を確信いたしました!である。
さて、その「中身が男前」において息子への指導が迫られている。
それは、仕事休みの日にいっしょにお風呂へ入った後のことだ。
息子の姿がないことにふと気づき、「どこいったんや?」と
洗面所のドアを開けた瞬間、彼の行動に目を疑った。
くしで頭をセットしてけつかる。
しかも、「かっこええやろ!」などとぬかしよった。
何をさらしとんねん!ナルシストか!である。
そんなん気にする前にもっとせなアカンことあるやろ!である。
お友達の女の子にやさしくしたり、
どろぼうが出てくる絵本を「怖い!怖い!」言うのんやめたり、
鼻くそほじるのんやめたり…、山ほどあるわ!である。
そりゃね、外見も看板やから大事にせなアカンのはわかる。
ただ、5歳にもなってない人間が気にすることやない。
男たるもの…やぞ。中身や、中身。
息子よ、抜群の手本がすぐ近くにいてるやろ!
その人を見習ってしっかり中身を磨くんやぞ!
2009/05/21