夫婦愛。
本日の私の「愛すべきおかあさん(仲買さん)」を紹介いたします。
天候にも恵まれ、恒例の「とれとれ市」を開催すべく
泉佐野漁港へトラックを走らせた。
到着するや否や聞こえてくるのは、いつもの二人の声。
そう、仲買さんとしてお世話になっている大将と女将だ。
「あんた、もう海老は買うてこんでええで!」
「じゃかましわい!おまえがごちゃごちゃ@△×…」
興奮しすぎて最後の方は何を言ってるのかわからない。
面白いのが、いつものことすぎて誰も気にもとめないところ。
太陽が東から昇るのと一緒で”当たり前”みたいなものであろう。
まあ、しかし、本日の大将の怒り方といったら
平成生まれの夫婦には考えられない怒り方である。
いつの時代であろう?
昭和?いや…、明治あたりの日本の夫婦といったところか?
気になって見ている私にどちらさんか知らない方が
「気にしたらアカンで?。あれでええねん!」と一言。
あんた、誰やねん!である。
大将に至っては「もう取るとこあれへんねん!みな持ってかれた!」
とおっしゃられるほど入退院を繰り返しているにも関わらず、
あの大きな罵声は、心配を通り越して天晴れだ。
それ以上にもっと凄いのは、怒ってくるのを解かってて
いちいち「あんたな?…」と助言をする愛すべき女将。
むちゃくちゃ大将が怒ってようが知らん顔である。
で、我々も買物が終り、二人が言い合ってる横を
気づかれないように小声で「おおきに?」と帰ろうとするも…
「あっ、おおきにやで?!」
さっきの言い合いはどこへやら…
息ピッタリで声をそろえて言うええ笑顔の二人。
さすが愛すべき女将である。
夫婦のあり方というのは、人それぞれ…と勉強させられる。
よっしゃ!私もいっぺん妻を思いっきり怒ったろ。
いや…、まず間違いなく無理やな…。
怖すぎる…。
2009-03-10