出会いと別れ。
昨日、関西人なら誰もが夢見るオシャレな街・表参道へ出かけた。
到着したのは、あたりが暗くなり始めた5時過ぎであろう。
どことなく品のあるネオン達が私を迎えてくれる。
ド派手にいったらんかい!のめちゃくちゃなネオンはもちろん皆無。
ましてやカニやら太郎やら動く類のやつなんてもってのほかだ。
ビビったらアカン!圧倒されたらアカン!なめられたらアカン!
と、交番の横にある喫煙所でとりあえず一服することに。
通り過ぎる人を見ていると、
もしかして、オシャレな人以外は通行を禁じられているのでは…
この交番もそうでない人を取り締まるためのものでは…
そんな気がしてならない萎縮した関西発の34歳は、
「アカン!ここは無理や!落ち着かへん!」
そう言い残し、そそくさと目的地へ向かった。
その目的とは、ある勉強会で講演される講師との打ち合わせである。
熱い想いを持たれたなんとも素敵な女性の方で
どんな話をされるのか?などと今から待ち遠しく思い、
また、この素晴らしいご縁に感謝している次第だ。
そうこうしているうちに、大阪行きの新幹線の時間が迫ってきた。
ややこしいメトロを乗り継ぎ、いざ東京駅へ猛ダッシュ!
「♪最終に間に合ったよ?零時ちょい前に・・・」
「ドリカム」を口ずさみ、新幹線に乗り込もうとしたそのとき…
今度は、頭の中で「青山テルマ」の曲が流れ出した。
そういえば、3連休の最終日。
遠距離恋愛であろうか、若い男女が扉のところで話をしている。
女性の方なんて、堪えていた涙が止まらない様子だ。
「♪baby boy 私はここにいるよ?…待ってるよ?…」である。
私には出会いがあったが、別のところでは別れがあった。
「なんやええな?」などと思いながら、遠くのほうを見るおっさん。
「しかし、ちょっと恥ずかしいな?」と、まだ考えてるしつこい34歳。
様々な人間模様が描かれた東京の旅が、
缶ビールを飲み干すとともに眠たくなって幕を閉じた。
2008-11-04