早寝 早起き 朝ごはん。
息子達の朝は早い。
私はもちろん彼らより早いのだが、
妻を含め愛する家族には、まだもう少しいい夢を見てもらおうと
ハットリ君さながらの忍び足で身支度にとりかかる。
ただ、毎回、物音ひとつ立てずに玄関までたどりつけるわけではない。
起きる時間の10分後に保険でセットしていた目覚まし時計の解除を忘れ、
歯磨き途中に「ジリリリ…」と遠慮なしに鳴り響き、
自分の意思の弱さからの失敗を悔やみながら慌てて止めに行くのだが…
「おとうさん、何してん?遊ぼか?」と長男が立ちはだかる。
「なんでやねん!」と小声で二度寝に誘うのだが、”どりゃ?”などと遊ぶ気満々。
その声に反応した次男が、歯が生えてきてこそばゆいのか「ブブブ…」と同じく起床。
とどめは、口にはしないものの「なにさらしとんじゃ!」と言わんばかりの鬼の形相の妻。
申し訳ない気持ちいっぱいで家を後にすることもしばしば…。
さて、この息子達の早起きは、言うまでもなく早寝からきている。
その辺は、妻がちゃんとしてくれているっぽい。
子供の頃、9時から「ジャッキーチェン主演 酔拳」が洋画劇場で放映の夜、
涙ながらに必死のパッチでオカンに頼み込んだことを思い出す。
「アカン!はよ寝え!」とバッサリ却下され、
「女の人にはジャッキーの良さがわからんねん!」と悔し涙を飲んだものだ。
しかし、今になって甘やかすのが、親の優しさではない!と思える。
「早寝 早起き 朝ごはん」は、泣こうがわめこうが関係ない。
子供の義務みたいなものだ。
かるがもおかあさん方、時には愛のムチで
「早寝 早起き 朝ごはん」を徹底していきましょう。
2008-07-29