入園式。
息子がいよいよ旅立ちのときを迎えた。
しかし、初っ端から荒れ狂う大海原への出発やな?と不安がよぎる。
というのも、式当日の天気予報は思いっきり開いた傘マーク。
「神さん、そんなせっしょうな?!3歳でっせ!ちょっと酷やおまへんか?」
前日、ベランダにて煙草をのみながら、空に向け必死の祈りをささげた。
以前、伊勢神宮にてお賽銭箱への大胆な千円投資が効いたのであろう。
「前回の祈願でお釣りがでたさかい、ちょこっとだけやで!」
神さんから粋なプレゼント。
朝の8時ごろまで土砂降りという演出まで用意していただき、
きっちり式の間だけの奇跡的な晴れのち曇り。
神様、心から御礼申し上げます。
さて、その式の様子を妻から聞くと…。
「おかあさんから離れられへん子が2人だけおったわ?」
「まあ、そら、おるやろな?。んっ…えっ、まさかとは思うけど…」
「あんたの子や!」と大爆笑の妻。
オトンとオカンにもその話を。
「情けないやっちゃで?。泣きはせえへんかったらしいけど…」
まさかの話をしたつもりだったが…。
「なにが情けないねん!あんたは泣いとった!」とおかん。
息子よ、雨や思っての晴れは格別やったやろ。
あれはな、叱るべきことはきっちり叱る人が
褒めてくれたときのあのなんともいえん喜びを教えてんねんぞ。
ワシからのプレゼントや。
叱るとこはガツンッと叱っていくからな。
ほんで、情けないなどと言って「すまん」。
情けないのはワシやったな。
2008-04-11