男の料理3。
寒くなってくると無性に食べたくなるのが「泉州からの贈り物 わたりがに」通称「わたり」だ。
子持ちになるので割高ではあるが、メスがやはり旨い。
人間の世界と同じであろう、オスにはあまり値打ちがない。わはは…である。
しかし、驚いたことに「あんまり食べたことがない」と妻が言う。
確かに、地元が港町でない人は何が何でも食べたい!とは思わないであろう。
「よっしゃ!」である。
男の料理の出番がやってきた。
ゆがいて三杯酢も芸がないので、私も食べたことのないパスタを挑戦することに。
料理の技術がないくせに負けず嫌いのため、びっくりさせるには”素材・ダイナミックさ”がポイントとなる。
今月のうまいもん倶楽部推奨品の「スパゲッティーニ」を使用し、ワタリガニを解体していく。
横で「かに!かに!」と息子の声援が私を料理の鉄人へと導く。
できたのが、これ。
名づけて「わたりの足がパスタでボ?ノ」である。※ボ?ノ(イタリア語でおいしいの意)
妻の顔をのぞいてみた。
「おいしいで」と口では言っているが、
「それぞれがおいしいねんからパスタはパスタで、わたりはわたりで食べたいわ。わざわざいっしょにせんでも…」の顔だ。
私も食べてみた。
間違いない。
わたりはゆがくのが、一番である。
かるがもおかあさん、おいしい男の料理があれば教えてください、ダイナミックなやつ。
妻をギャフンといわしたいので…。
補足 スパゲティーニはやっぱり違いますよ
2006-11-9