100点満点。
来店される愛すべきおかあさんの中には、
同級生のおかあさん、いわゆる”○○のおばちゃん”が少なくない。
「あの子も朝はよから、がんばってんで?」などと
旧友の近況を教えてくれたりする。
ただ、全部が全部知っているわけではなく、最近初めて知ることも。
今日も「にいちゃん、この桃旨いんか?」から話し始めて、
「えっ、そうでしたん!あいつ、元気にしてます?」と度肝を抜かれた。
話は、小学校のときにさかのぼる。
先生が社会のテストの答案用紙をひとりひとり返していく。
私の答案用紙には、なんと…100点満点の赤い文字(花丸付き)。
「よっしゃ?!」と抑えきれず、雄叫びをあげた。
それを見ておもしろく思わなかったのであろうひとりの少年が
「ほんまか??見せてみ?!」と、私の答案用紙をくまなくチェックし始める。
「あっ、間違えてる!」クラス中が振り返るほどの大きな声。
”第2次世界大戦”を”弟2次世界大戦”と書いちゃっているではないか!
「先生!ほら!ここ!ここ!」
静まり返る教室。
腕組みをして「う?ん」と動かない先生。
この100点疑惑の結末にクラスみんなが固唾を呑んだ。
何が正しくて何が正しくないのか、先生の手腕が問われるとき。
結果、99点(先生の「仕方が無いね」の意味がこもったウインク付き)
数えるほどしかない100点満点を不意にしてくれよった忘れもしないあいつ。
…のおかあさんだ。
質問された桃は、今日から直送がスタートした岸和田・かねちかの桃。
土づくりからこだわっためちゃくちゃ甘いオススメの桃である。
「孫に食わしたろ思ってな?」とおかあさん。
私の100点満点を台無しにしたあいつも今やお父さんである。
「男の子、3人やで?。もう、悪い!悪い!」
よう知ってます、である。
「めちゃめちゃ甘い桃ですから、喧嘩せんようにね」
と、”弟”2人にも確実に食べられる量をオススメさせていただいた。
「誰がどう言おうと、桃の味は100点満点ですよ!」
言っても伝わらないので、心の中にしまっておいた。
お買上、ありがとうございました。
2008-06-24