雨の月曜日。
「よっしゃあ!また一週間頑張るぞ~!エイッエイッオー!」
ってね、拳を高々と突き上げたいところやないですか?月曜日って・・・。
なに?ず~っと雨って・・。涙雨ってこれか!ってぐらいの気分だ。
しかし、そんな淀んだ心を晴れさせてくれるのは、そう、お客様である。
こんな雨の中、わざわざご来店くださって、ニコッと挨拶でもしてくれたもんなら
そりゃあ、♫君に逢う日は~不思議なくらい~・・・って、飛鳥りたくもなる。
しかも、今日はお二方の愛すべきお客様によって、さらに心は日本晴れに。
いやね、まず、愛すべきおかあさんなんだけど、
「ちょっと、ちょっと、にいちゃん!あんた、ちょっと待ちって・・・」と勢いが凄いの。
「ど…どないしましたん、えらい勢いで?」
「うちのこと、最近、見いへんな~・・・って思ってたやろ?どや?」
「んっ?せやな・・・、ほんまですわ。そういえば、そうですね。何かありましたん?」
「よう聞いてくれたわ、にいちゃん!あのな・・△@◆$?・・・」
って、いや、そんだけまくしたてられたら、聞くでしょ、普通・・・である。
で、話したい内容が濃すぎて多すぎて、それは急な坂道を走るのに似てて
話そうとする気持ちが、言葉を発する口の運動量を追い越しちゃってて
転げ落ちるかのように話されるもんだから、処理しきれなくって、それも
息継ぎを忘れちゃうほどだから、相槌打ちづらかったんだけど、最終的に・・・
「あっ、あんた!バシッ。うちが浮気してるんちゃうか?って思ってたやろ。バシッ。
あのな、バシッ。こんな雨の中、来てんのに浮気なんかするかいや・・・バシッ」と。
いや・・・、痛い、痛い!バシッ、バシッ、ってそこらじゅう叩きすぎ!である。
もうね、「おおきに!」って心の底から絞り出すように出た。
そこへ今度は、愛すべきおとうさんである。
「お~、にいちゃん、この間、すまんかったな~。おおきにな」と。
なんや?なんのことや?って大将の方を向くと、目線は若干私の後ろの方へ。
振り向くと、うちの魚屋のスタッフが「塩、大丈夫でした?」と頭を下げている。
スタッフに聞いてみた。
「大将、どないしてん?なんや、魚の振り塩効きすぎたんか?」
「いや、なんかね、お葬式で塩もらうの忘れはって、どないしよか?って考えた末、
”あっ、そうや!日之出屋行こう”ってなりはって・・・。清めの塩をね、もらいに・・・」
なるほどな!”え~っと、塩、塩・・・あっ、日之出屋!”ってこと・・・ね・・・。
まあ、別に買い物されるのがすべてやないわけで
たとえば、お友達とお話しされるだけでも
どんな理由でも、店の存在価値があるというのはうれしいもんである。
雨の中でもご来店くださる愛すべきお客様が確かにいらっしゃることで
どんより曇ったうっとおしい月曜日でも、心は晴れやかになった今日この頃。
よっしゃあ!明日も頑張ろう!である。
2013/02/18
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