間違い探し。

日之出屋においては月に一度勉強会たるものを開催している。

それは、本当に”当たり前”のことを当たり前のようにできているか?

親孝行は?人への思いやりは?…などといった、いわばモラルの話。

「いやいや…、それは前に聞いたから!」「いやいや…、知ってるよ!」

受講した人に感想を聞くと、まあ、上記のような感じになるであろう。

ただ、その”当たり前”なのだが、まあきれいさっぱり忘れるものだ。

なので、「あー、忘れとったわ!」と思い出す良い機会になれば…である。

決して自分の価値観がすべてにおいて正しいなんてことはまずあり得ない。

なにより、なにが正解なのかも世界中において今だにわからず模索し続けている。

だって、もし正解があるのならば、戦争やテロなんて起こりえないはずだ。

自分の発言が…、行動が…、もしかしたら間違っているのでは?

そんなことを頭の中で自問自答しながら家に帰ると

今しかないで!というタイミングで妻から一冊の本を手渡された。

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マリオが大好きな息子が作った「まちがいさがしゲーム」。

いやいや…まず「ま」がカタカナやし、どこ向いてんねん!最後の「ム」もや!

タイトルのページで「なんぼほど間違いあんねん!」と思いながらページを開く。

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「ほう、クッパやな!えらいかわいらしいな…」

「10個あるらしいから探しや!」と妻。

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いや…、10個どころやあれへんで。完全に別もんやん…。

上の方でえらそうに”さがせ”って書いてるけど、それさえ間違えてるし…。

んっ…、あっ、なるほど!である。

”そこらじゅうの字がさかさまになってるぞ!”と正してやるのも間違いではないが、

「おまえ、天才やな!」と細かいところはすべてチャラにして褒めてやるのも

これまた間違いではないはず。

大人の価値観の”間違い探し”ってわけやな。

私は迷わず後者を選ぶ。

息子よ、おまえ天才やな!である。

2010/04/16

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これまでのコメント

  1. たかぶーワイフ :

    私も後者の「天才やな!」に一票です。

    さすがカイチョーのDNAが脈々と受け継がれてる着眼点を持つ息子さんだこと。
    とってもかわいらしいね。
    子供って本当に発想がおもしろくて、笑わせてもらうこと、教えてもらうことが
    いっぱいで、どっちが育ててもらってるんだろうか?と
    思うこともしばしばです。

    私ごとですが、パートに行ってる仕事場でリーダーの人がミスをした人に
    そんなきつくなく「ここはこうじゃなくて、こうですから気をつけてください。」と
    注意をしたんだけど、後日言われたほうの人が社長に「みんなの前で恥をかかされた
    から会社を辞めさせてください。」と言ってきた。
    ということが数日前にありました。

    これもその人の価値観の違いだな~。と思った出来事でした。
    注意をされたことを「ありがたい」と思う人あれば、
    「恥をかかされた」と思う人もあり。きっと「むかつく」と思う人もいるだろうし
    何が正解かなんてないだろうし・・・
    でも、注意することを好きでやっている人は誰もいないわけで。
    人の意見を素直に聴けて、相手の立場や気持ちに寄り添い行動したり、発言したり。
    ということができる人でありたいと思う今日この頃でした。

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  1. ヤッホー!もとちゃん…こんなのでも良いですか? より

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