道の観念。

えーっと、寒波がえぐい、警報級だとか。

んっ?警報級ってことは、警報!ってとこまで行かへんのかな?

でも、もう、ほぼ警報やねん、せやけど、級やねんみたいな…

えっ、警戒レベルってのもあったような…それよりはひとつ上?

いや、ようわからん…ま、とにかく、注意せえ!ってことである。

そう、めちゃくちゃ寒いがな…だ。

朝の6時過ぎなんて、そりゃあ、もう、特別警報レベル。

次男から駅まで送ってほしいと懇願され、車に乗り込む。

車の中が暖まるのを「うーーー、寒っ」って待つ二人。

彼はどこへ向かうのかというと、道場である。

この寒いのに、半そで着て裸足になって棒でどつき合うらしい。

これがもし「剣道」でなければ、ヤバい…「狂気」と言えよう。

それが、剣道っつうと、ただただ剣の技を磨くものにあらず、

心身を錬磨して礼節・信義を重んじ、誠を尽くし、剣道に限らず

総じて「武士道」っていうか、私も含め日本人はこの「道」に

とどのつまり「人間形成」という目的が集約されているのである。

そんなことが頭に浮かび、次男へ伝えようとするも

「なにがやねん!」と聞く耳を持ってくれないだろう。

そりゃあ、そうだ!私も小・中・高と剣道していたが、

そんなこと、これっぽっちも思ったことがない。

しかし、宗教教育のない我が国に、

この「道」の観念が衰退してしまえば

我々の道徳心ってのが地に落ちて…ってか、陥りつつある。

だから、この寒空の中、稽古に向かうということは

己に克ち、己を高めるすばらしい行為で

もしかしたら日本を救うかもしれん

がんばれ、ラストサムライ!

心のなかで祈り、肩をすぼめて歩く次男を見送った。

帰りの車中、ビジネスの世界にどっぷりつかっていると

「合理性」ってのがつきまとうが、本当に大切なものは

「不合理」のなかにあるんちゃうか?なんて考える。

剣道でも重んじる「礼儀」なんて「不合理」なものばかりだ。

試合に勝っても、人前で喜ぶことを許されなかったし、

何かにつけてどんだけ頭を下げ倒すねん!など

なんで?する意味は?しなくても別にええやん!のように。

マナーもそうだ、例えば、テーブルマナー。

これも、自分のために行う行為はひとつもない。

相手の為に…また、自分の周りのために…なので

別に食べたいように食べたらええやん!なんだけど、

いやいや、それがマナーやねん…と言葉にできない。

うーん…ま、いつか気づいてくれたらと願うばかりだ。

せやけど、この寒さのなか、諸先生方には頭が下がる。

突こうが何しようが…ええ、息子をよろしくお願いします!

さて、私といえば、その後ゴルフへ向かった。

竹刀とクラブが違うだけで、何が違うねん!ってほど同じ道。

ま、厚着して貼るカイロ2つ3つの完全防寒なんだけど…

次男よ、セコイわ!とか、遊びやん!とか言わない。

ゴルフ道でもあり、社長道でもあるんやから。

け、結果はどうあれ、道を歩もうぞ。

2025/02/10

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  1. ヤッホー!もとちゃん…こんなのでも良いですか? より

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