遅ればせながら…。

「今年はサンタの恰好せぇへんのか?」

お客様からの問合せである。

いやね、ちょっと諸事情でゴリゴリに現場での仕事を…

そう、魚屋さんとしてバタバタと忙しくしてまして

ま、サンタの恰好で魚を調理しようかとも考えたが、

あの恰好で魚の返り血なんかが付着してたもんなら

完全にサイコパスの人になっちゃうので断念しました。すいません…

ただ、やっぱね、現場にでなきゃいけない!って強く感じる。

愛すべきおかあさんがあいかわらずでほっとするのだ。

「あっ、にいちゃん!今日はここかいな。ちょっと教えてぇな」

お酒売り場まで連れていかれ、いろいろと質問を受ける。

「あんたはどの日本酒が好きや?私、呑まへんからわからんねん」

「せやな…、これやな」

「ほな、それにするわ。焼酎は?」

「うーん…、これかな」

「ほな、それにするわ。コーラやったらどれ?」

「えっ、コーラはコーラやで。選びようあれへん。これやん」

「ほうか。ほんなら、カルピスやったらどれ?」

「わはは…。もう、カルピスいうてるやん!カルピスはカルピスしかないで」

「わからへんねん!あんたがいうたら間違いないから、聞いてんやんか!」

いや、怒りな、怒りな!である。

しかし、こんだけ信用されたら、どないでも騙せるやん!

ちょっと、おかあさん、オレオレ詐欺とかあるから気ぃつけてや!である。

また、別のおかあさんに捕まり、年末の予約を聞くことに。

「おっしゃあ!ほんなら、電話番号も教えといてや。なんかあったらアカンし」

「携帯の番号でもかまへんか?」

「なんでもええよ」

鞄から携帯を取り出し、ちょこちょこ触りながら口を開く。

「言うでぇ。072の…」

どないやねん!携帯ちゃうやないかい!

いやー、やっぱり現場である。

この愛すべきがたまらない。

うちのお店の自慢は、なんやいうてもお客様がええ!お客様が自慢である。

しっかり抜群の商品をご用意させていただきます。

おかあさん、ありがとうございました。

で、サンタの恰好はごめんなさい。

来年は必ず。

遅ればせながら、メリークリスマス!

2019/12/25

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  1. ヤッホー!もとちゃん…こんなのでも良いですか? より

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