誕生。
9月18日午前8時、携帯電話が鳴った。
「分娩室に入りましたので…」と看護婦さんの声。
「うそっ、えらいこっちゃ。え?と、僕は何をしたらええのですか?」
急なお知らせに完全にパニック。
「いや…、立ち会われるんでしたか?」
「女性の聖域には入れません」と、きっぱり。
「じゃあ、特に…。お伝えしておきます」
予定日より何週間か早いし…、ず?と入院してたし…、
心配でならない。
すると、また9時に携帯電話が鳴った。
「生まれました!」と、今度はうちのおかんの声。
「うそっ、もう生まれたん?」
「すっと生まれたで?、すっと。どっちも元気やて!よかったな?」
おかんもえらいご機嫌で
妻が食べれなかった朝ごはんをしっかりたいらげたらしい。
なにをしにいってんねん、である。
おかんはともかく、元気でなによりだ。
急なもんで名前がまだない。
じっくり考えて縁起の良い名前を用意してやらねば…。
おにいちゃんよ、どんな名前がええ?と聞いたところ
「”花ちゃん”がええんちゃう?」
「花ちゃんはないやろ。男や、男」
悪いけど、却下や。
2007-09-20