観覧車。

忙しくなるにつれ、子供との時間が少なくなりがちだ。

先日も「お父さんは約束を破ってばっかりや。お仕事が…」などと

息子からなんやドラマさながらの発言まで飛び出す始末。

「こりゃあ、アカン!」と、枚方パーク…いや、ひらパーへ出かけた。

子どもといえば遊園地やろ!と選んだのだが、

まあ、子供以上に私自身のテンションがあがりっぱなし。

おまえ、誰やねん!っちゅう着ぐるみを着た小人さん?妖精?にも

なんの恥じらいもなく「一緒に写真撮ったってくれませんか?」

とか、平気でお願いできるほどのフルテンション。

ただ一点、意気揚揚と息子をジェットコースターへ誘うも

「早い!早い!まだ早いわ!小学生になってからや!」

と、かたくなに断られ、息子の根性なしにちょいとガッカリしたぐらいで

心から楽しい時間を過ごすことができた。

で、最後の締めくくりとして選んだ観覧車で事件が起きた。

妻の「私はええわ!」のつれない返事をあとにし、列へ並ぶも

カップル・カップル・私含め男3人・カップル・カップル…

という「おっさん、邪魔やねん!」的なポジションにいることに気づく。

えっ?あれっ?家族は御法度?である。

時はええ感じの夕暮れ時。

聞こえはしないが、「また来ような」「うん!」の会話は確実。

そして、なぜか…男性陣と目があうたびに

シックスセンスが働いて心のうちが手に取るようにわかる。

そして、いざ観覧車に乗り込み、それが確信へと変わった。

「どこ見たらええねん!前も後ろもやないか!」だ。

「お父さん、あれ見て!」や「お父さんの車見つけた!」

などのかわいらしい質問だけにしとけよ!と祈るばかり。

「あの人達、なにしてんの?」などと聞いてきたら…と気が気でない。

息子たちよ、観覧車は景色を楽しむもんやぞ、景色を。

今回楽しんだように清い心を持ち続けてくれよ。

2009/06/18

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