西村さん。

人間っちゅうのは、不思議なもんでちょっとしたこと、

そう、ホントちっちゃなことによって

ビックリするぐらい心が晴れたり、逆に沈んだり、なんなの?である。

たとえば、早朝、仕事に行こうとしたら車のキーが見当たらなくて

ダッシュで会社に向かい、自分のだらしなさとかにムカムカしてたら

妻からメールがきて、三男が自分の長靴に隠してたっちゅうか、遊んでたことを知ると、

「あいつ、どんだけ俺と離れたないねん…」って逆にうれしくなったり、

なんやろな、浮き沈み激しすぎ!である。

で、特に言葉。

「ありがとう!」なんてね、たった5文字のくせに威力がハンパやない、軽くメガトン級。

時によっては、ズシンッて持ち切れないぐらい重いもんね…。

「誰が”ありがとう”やねん!ええかげんにさらせよ!」

って怒ってる人見たことないし、もし居たら人間じゃないね、鬼や、鬼、赤鬼。

だいたいの人は、ほわ~…ってなって

「いえいえ…、そんな…、わざわざ…」みたいなこと言ったりなんかして

お互い笑顔だし、お互い気分がいいもんである。

いやね、お昼頃に、まあ、ちょっとバタバタしてて心に余裕がないときにね、

「2番にお電話です」って言われてね、「誰?」って聞くと

「西村さんって方からですけど…」なんて言われてね、

速やかに脳みそが”西村”つってググったんだけど、

えっ、まさか…、あの西村?ってぐらいの西村さんしかヒットしなくて

首をかしげながら電話に出ると

「あっ、にいちゃんか!私やで~、西村です~」って女性の声。

まさか…、あの西村ってのは男であるからして、「あれ?ちゃうわ…、えっ、誰?」と

今度は”西村 年配の女性の声”でググると、もうね、愛すべきおかあさんしかないわけ。

「あ~!!これは、これは、まいどです。で、どないしましたん?」

「どないしましたん?やあるかいな。ちゃんと、もろたで。うれしいわ!」

そう、直接渡すことができなかったので、スタッフにお願いしていたチョコのお返し。

「にいちゃん、ほんま、おおきにやで~」

「いえいえ…、そんな…、わざわざ…」である。

で、「すぐに食べるのもったいないからな、仏壇にあげてんねん!」と。

いや…、ご先祖さんへチンッいわさんでも…、さっさと食べてや、さっさと…である。

しかし、まあ、愛すべきおかあさんからの「おおきに!」ってのは、この上ない。

余裕がなかった心に花が咲くってもんだ。

こちらこそ、いつもありがとうございます!である。

2012/03/15

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  1. ヤッホー!もとちゃん…こんなのでも良いですか? より

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