縁の下の力持ち。
本日の私の「愛すべきおかあさん(お客様)」を紹介いたします。
シーチキン片手にえらい勢いでもめている2人のおかあさん。
身体のことを考えてカロリー控えめのシーチキンを奨めるおかあさんと
旨いもんが喰いたい!と一向に耳を貸さないおかあさんの壮絶な闘い。
「あっ、にいちゃん!この年寄りに言うたって!言う事聞かへんねん!」
「あんたも年寄りやないか!うちは若い!」
わはは…、である。
「そない怒らんでも…。まあ、でも、身体のこと考えたら…」と私。
「ほうか!にいちゃんが言うんやったら、そないしとくわ!」とあっさり。
「どないやねん!やらしいで?、ほんまに!なあ、にいちゃん」
仲良く喧嘩するトムとジェリーだ。
「ほんでも、あれやな?。暑なってきたな?。鰻丼でも食べたろか!」
話が変わりすぎ…である。
「にいちゃん、武士天さんの鰻丼はなかなか旨いで?」
「そうですか!ありがとうございます!」
「なんちゅうても、山椒が旨いねん」
鰻関係無しのお言葉に、向かいの豆腐屋までこけそうになった。
「あんた!鰻を褒めたらんかいな!なんやねん、山椒って…」
「しゃあないやないか!山椒が旨いねんから!」「そやかて…」「△@×…」
トムとジェリー 再び… である。
ええ加減、その仲の良い喧嘩も放っておくしかなく
”山椒って…”についてよくよく考えたが、わからなくもないことがわかった。
私がハンバーグを好むのも、オムライスを好むのも、その料理が…ではなく
なんちゅうても、ケチャップとウスターソースが旨い!なのだ。
しゃぶしゃぶにしてもぽん酢やし、湯だこなんかも酢味噌やし、
お好み焼にいたっては、ビールとかまったく関係ないものまででてくる始末。
気づかないような存在が意外に力を発揮し、主役を引き立たせていたのだ。
人間も同じで、一人では所詮ちっぽけな力でしかない。
”周りにいる人達のおかげ”という感謝の心を忘れてはならない。
鰻丼でかなり深い勉強をさせていただいた。
お買上げ、ありがとうございます。
2008-05-15