結局。
先日、家電量販店へ出かけたときのことだ。
「男前のにいちゃん、まだがんばれるやろ!」と大阪のおばちゃん。
これでもか!と、値切って値切って値切り倒している。
この凄まじいパワーを目の当たりにすると
「スーパーマーケットでよかった?」とつくづく思う。
うちのおかんはそうでもないが、
おばあはグローバルな大阪選抜クラス。
おじいが元気な頃、2人で海外旅行へ行くことがあった。
「おばあちゃん、英語とかできんの?」と子供ながら心配したが、
「”ダウン”と”サンキュー”覚えとったらええねん!」と…。
「まけて!」と「おおきに!」だけでいいらしい。
むちゃくちゃである。
ハローとかもっと大切なものがあるのでは…、である。
まあ、大阪のひとつの文化みたいなものなので
大阪らしいといえば、大阪らしいのだが…。
ただ、この仕事をしてからというもの
なんかフェアでないような気がしてならない。
何も言わずに黙って購入する人には”特典なし”って…。
恥ずかしくて「まけて!」と言えない人も多いはずだ。
しかも、キャッシュで買えばポイントもつかない…。
う?ん、である。
私は、モノを買うときには
「なに」を「いくらで」のほかに「誰から」というのを結構気にする。
「どうせ買うんやったら…」ってやつだ。
理屈では「安けりゃ安いほうがええやん!」なのだが、
それだけでは、私の好きな”武士道”の名がすたる。
”和”とか”人情”っちゅうやつである。
ええかっこして綴っているので
きっちり500円まけてもらったことは伏せておきたい。
2007-01-15