結び方。
仕事を終え、家に帰り、”疲れた?”と、とりあえずビール。
体をボリボり…かきながら(癖ですね)、待つこと10分。
運ばれてきたのが、「たけのこ御膳」。
「お?、春やな?」である。
”たけのこご飯”に”たけのこの天ぷら”。
「やっぱり旬のもんを食わんとの?」と独り言のようにつぶやきながら
台所でなんかカチャカチャしてる妻に目をやる。
「…ん?コラ?!なんでやねん!」である。
後ろで紐を結ぶタイプのエプロンをしていたのだが、その結び方が…。
蝶々がトンボになっとるやないか!である。
長いこと剣道をやっていたせいか、トンボ結びだけはどうも許せない。
当時、対戦相手が万が一”トンボ結び”のヤツであろうもんなら
「試合する以前の問題やろ!」と審判に中止を訴えたいほどであった。
「えっ、間違えてる?」と妻がほくそ笑む。
なにを言うとんねん!である。
笑てる場合か!である。
クルッといくやつが逆や!である。
そんな軽い感じでどうすんねん!である。
逆に難しいわ!である。
美味しい”たけのこ”をほったらかしての徹底指導。
妻よ、息子達はおまえの背中を見てるんやぞ。
春にトンボはないやろ。
トンボは秋や。
春の風情が台無しやぞ。
たかが結び方、されど結び方である。
2008-04-08