祝300話。
記念すべき300話を迎えるにあたり、
本日の私の「愛すべきおかあさん(お客様)」を紹介します。
”愛すべき”を頂戴するのは、なにも売場だけではない。
それは、なにげなく歩いている道端であったり、
駅のホームであったり、はたまた別のスーパーであったり…。
で、今回のお話は、堺から遠く離れた意外な場所・ミナミの歓楽街。
新年会にていい気分になった先輩方と
きらびやかな夜の蝶が待つお店のドアを叩いた。
「いらっしゃいませ?!はじめまして!雅で?す!」
海のように広く大きな心で黙認してくれている
妻への感謝を忘れることなく、無我夢中にお話しする私。
途中、「どこからお越しですか?」の質問が投げかけられた。
すると、「え?!私も堺なんです?!」とまさかの同じ故郷。
「えっ?堺のどの辺なん?」
「宿院の…海側で…」
またえらい近いところやないかい!である。
よっしゃ!彼女からしたら「なんや?」と思うであろうが、
ここはひとつ、聞いてみようやないかい!だ。
「あんまり行くこと無いやろうけど、
夕食とかの買物はどこですんの?」
歩いていける距離ではないので、
それほど期待はしていなかったのだが…
「ん?、おかあさんは昔から日之出屋っていうところ!」
「ブーッ!」
飲もうとした焼酎が飛んで出る。
「ええ店やいうて結構行ってるみたいですよ!」と笑顔の彼女。
なんにも知らずにこの娘は…。
あかん!飲んでられへん!である。
涙でなんにも見えへん!である。
愛すべきおかあさん、私はまだ同伴できる器やおまへんので
どうぞ娘さんと同伴でお買物してください。
昔からのご贔屓、ありがとうございます。
2009-01-20