目ぇつぶれる。

惣菜のお弁当づくりを手伝うことに。

勝手がわからず、邪魔だけにはならないとようにと

一生懸命、私の愛情と一緒に白ご飯をセットしていく。

ひと段落し、ご飯が入っていたバットを洗い場へ。

いくつか米粒がついており、お客様へ提供するにも…と

「このまま置いといてええんか?」って聞けば

「洗うんで、そのまま置いといてください」と返ってくる。

「いや、ちょっと米粒がついてんねん。目ぇつぶれへんか?」

そう投げかけると、隣にいる若いスタッフが

明らかに「はぁ?」の顔をしている。

「その世代っすね」と、別の私と同じ世代の声。

ちゃうやん!世代、関係ないやん!

昔から脈々と伝わってることちゃうん!

いや、日本人は全員言うてると思ってたわ…である。

ただ、その若いスタッフは米粒は残さないとのこと。

なるほど、残したらアカン教育はされてるんだけど、

手段として「目ぇつぶれるで」指導はされてないだけなのだ。

確かに、ちょっと怖いわな…である。

さて、この「目ぇつぶれるで」ってのはどういう意味なのか?

調べると、「神様が宿る」など諸説がいろいろある。

そのなかで、一番ストンッと腹に落ちたのが

「米粒に感謝もできないやつは

世の中のさまざなことが見えるわけない」みたいな説。

誰や?どこのおばあちゃんや?上手に言うて…だ。

食育において、今、個食とか孤食、さらには虚食に至るまで

こ食が食卓の問題としてクローズアップされている。

料理を見ることなく、スマホに夢中のまま食事したり…。

流行りのウェルビーイングにおいても

個食とか孤食ってのは、明らかに課題になるであろう。

じゃあ、その課題を解決するために

企業はどのように動いているのか?ってなるんだけど、

逆にね、「ひとり化」ってのが活況なような…。

ソロキャンプ、ひとり旅、ひとり焼肉、ひとり〇〇…。

そうそう、バレンタインデーでも自分のご褒美に…とかね

いや、わざわざね、その日にご褒美したらんでも

自分へでしょ?いつでも好きなだけご褒美やったらええがな!

そんなことを思ったりするんだけど、違うのだ、たぶん。

うーん、誰かと食事するとかってのは煩わしいのかな?

いや、わかる!そんなもんね、痛いほどわかる!

焼肉でもね、美味しく食べようと、目の前で大事に大事に

一生懸命裏返したりして育ててた焼肉が、知らない間に

無くなってて、あれっ、俺の焼肉は?って隣見たら

いや、犯人、おまえかい!みたいなことは往々にしてある。

だけど、それも含めて「焼肉」ではないか。

断っておくが、ひとりで食べるのがダメ!と言ってるわけではない。

私だってひとりで食べたい時なんて山ほどある。

ただ、なんかね、言葉にできないんだけど、

そっちのが断然いい!っていう風潮が、ちょっと…なのだ。

あれっ?世の中が見えなくなってるのだろうか。

アカン!もっとキレイにご飯を食べないといけない。

2023/07/13

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  1. ヤッホー!もとちゃん…こんなのでも良いですか? より

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