炊いたらええねん。

本日も「とれとれ市」開催のため、泉佐野漁港に向かった。

セリにかけられる鮮度抜群のお魚たち。

「おっ、これは喜ぶで!」「あっ、あれは買うとかな!」

お魚好きの愛すべきおかあさん方の顔を浮かべながら買い付けを行う。

ただ、浮かんでくる顔というのは、かなりの確立でご年配の方。

「今はええけど…、しかし、我々の世代のおかあさんが今後…、この魚たちを…」

なんてことをふと考えたりすると、魚料理の未来は無いのでは?である。

私の妻を例にとっても

「舌平目なんか一回も食べたことないかもしれん。どないして食べんの?」

なんて、あの旨い舌平目をバカにしたような発言まで飛び出す始末。

炊いたらええねん、炊いたら!である。

大阪湾にどんだけおると思ってんねん!アホほどおるぞ!である。

もちろん、何も知らない妻においてはしっかりと教育させていただくが、

この古きよき港町の文化を絶やさぬよう皆様に超レアなものを紹介しよう。

まずはこいつ、ギンタ。

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「幻の魚」とも呼ばれ、ご年配の方々は取り合いするほど。

今が旬で脂がのっており、炊いて食べると旨い。

そして、次にこいつ、モキチ。

100302_15080002

モキチって…、誰やねん?と思われた方も多いだろう。

いやね、カニさんです。毛がはえてる小さいワタリガ二のようなカニだ。

湯がいて食べてもいいが、みそ汁なんかにいれると抜群である。

とにかく、旨いとかまずいとかなにより名前がええがな!だ。

こんな愛らしい魚たちの需要が減ってくるとなると寂しくてならない。

愛すべきおかあさん方、見たこともない魚が並んでいましたら

魚屋さんに聞いたりして、どうかチャレンジしていただきたい。

思いのほか美味しいのでよろしくお願い致します。

妻よ、”ギンタ”や”モキチ”クラスはおまえにはまだ荷が重い。

まずは、舌平目やメイタカレイを極めてからや!

わからんかったら炊いたらええねん、炊いたら。

だいたいの魚は旨いはずやから。

2010/03/19

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これまでのコメント

  1. カイチョーのブログ fanの牛乳屋 :

    釣りというものを趣味にしていると、色んな海の幸に出会えます。
    口がバカ程長い「ヤガラ」、天ぷらにするとキスよりおいしい「ガッチョ」
    毒魚の「アイゴ」、「ゴンズイ」も美味しいそうです(^_^)

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  1. ヤッホー!もとちゃん…こんなのでも良いですか? より

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