母親の檄。
長男が剣道を始めて2年になろうとしているんだけど、
いまだに「はあ~・・・、行くのん嫌やわ~」なんて
時には泣いたりしているそうだ。
まあね、この寒空の中、誰が好き好んで裸足になるかって話だ。
その気持ちはホントわかるし、子供にはめっぽう甘めなので
「じゃあ、今日は休んだら・・・」なんて言葉がすぐに飛び出そうとする。
しかし、「じゃ・・・」って言葉にかぶせて
「アホか!行きなさい!」と鬼軍曹の妻。
おっとっと・・・、危ない、危ない!である。
その光景を見てると、私の小学校時代を思い出す。
私もオカンに首根っこ掴まれて、よく連れて行かれたものだ。
私以上に負けず嫌いのオカン。
試合会場では、「退くな!前、出え!」なんて観客席からの大きな声。
父兄の部ぶっちぎりの優勝ってぐらいの声援だった。
当時は、心の底から恨んだものだが、今となっては有難く思っている。
子供なんてのは(うちの子だけど・・・)、すぐに楽な道を選ぼうとするので
オカンがしてくれてたのと同じように、妻がきつくしてくれているので助かる。
で、先日、いっしょに稽古している流れで
どうしても彼をしごかなければならない状況になり、
私自身も心を鬼にしてボコボコにしごきまくった。
まだまだしごかれ慣れてないのであろう、
転んではゴツン、転んではゴツン、と後頭部をぶつけている。
練習後、「やりすぎやろ!!」と泣かずに食ってかかってくる様に
「わはは・・・、コケるのん、下手くそやねん!」なんて言いながら
ちょっとはたくましくなってきていると感じ、うれしくなる。
息子よ、お母さんのおかげやぞ、感謝せえよ!である。
しかし、昔のトラウマなのか、母親の檄の効果はハンパやない。
忘年会なんかが重なり、剣道の練習を休もうと思ってた矢先、
「あんた、明日の練習、休むんやって?」と携帯電話が鳴る。
「いや、飲んで遅なるし、寒いし、えらいわ・・・」
「アホか!あの子も連れていかなアカンねやろ!△@%~・・・」
もうね、最後の方なんか、怒りすぎてて言葉になってない。
「わかった、わかった!行くがな・・・」である。
オカンよ、感謝してます。
2012/12/11
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