歌。
2月がスタートして、やっと落ち着いた感じである。
何がって、ええ、新年会だ。
1月の間は、「何回、祝うねん…」などと妻もあきれ顔。
ま、お酒は嫌いな方じゃないし、
いろいろとご縁をいただけるわけだから
有難いぐらいに思ってるんだけど、
そう、♪はしごはしごで明日を忘れ~の昭和の飲み方は
もうね、代謝が悪くなってるせいか、残ったりしてきつい。
あと、躊躇するのが「歌、いきましょう!」ってやつ。
ま、カラオケは歌うのが嫌いなわけじゃないし
雰囲気も盛り上がって楽しいからいいんだけど、
順番がくると、下手くそだから、心臓がギューってなる。
そう、音痴だ。
別に気にせず歌えばええやん!なんだけど…
数々のトラウマがフラッシュバックするのだ。
それは、中学校の合唱コンクールにさかのぼる。
音楽の授業でコンクールのパートを決めるからと、
先生がピアノの鍵盤をたたき、ひとりずつ
何を言わされたか忘れたが、ま、「ドー」とかいって
「君はソプラノ」「あなたはアルト」とか振り分けられる。
順調に決まっていくなか、いよいよ私の番がきた。
私の「ドー」に対して、先生はどこか一点を見つめたまま
それは聴力検査をしてる時の顔といったらいいのか、もしくは
歯に挟まったネギがなかなか取れない時みたいに黙り込んでる。
「も、もう一回、いいかな?」
私より前の人でこんなケースがなかったのに、お、俺だけ?
「ドー」
「うーん…」と。
えっ、そんなにネギがひっかかってんの?
いや、違う!口にはせずとも、その曇った顔を見ればわかる。
あっ、なるほど、もしかして音痴?
この時、90%ぐらいの自覚が芽生えた。
そして、高校1年生の時、確信に変わる。
寮生活で夕礼時に寮歌たるものを歌わされるのだが、
寮では3年生は神様で1年生は奴隷みたいな扱いだから
アホみたいにデカい声で歌わなきゃいけない。
で、夕礼終わりに友人が半笑いでこう言う。
「栄太郎につられて、わけわからんようになるわ」と。
あっ、ごめん、やっぱり…である。
そこからの音痴人生…こうも長くなると
何か歌った後に言われる言葉は簡単に想像できるようになった。
「声がええわ」と。
声?いや、歌わい…。
ま、ここまでヘタだとね、これは、社長であり、親でもある私へ
神様が与えてくれたプレゼントだと思うようにしている。
「なんでや?なんで何回言うても、でけへんのや!」
なんていうセリフが、子に対して頭をよぎったとしても…
「いや、おまえもやん!歌、歌」って抑止される。
人によって得手不得手ってあるもんな…。
うーん、ほんま、歌はうまならん…。
2024/02/05
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