日本語。
雨上がりのすがすがしい休日の朝。
「散歩にでも行こう」と、彼を誘って出かけた。
「目が離されへんやろ。」
よく皆に言われるが、まさにそうだ。
走る。走る。止まっては水溜りに足を入れ、また走る。
映画「フォレスト・ガンプ」の主人公に負けず劣らずの走りっぷり。
底なしのスタミナに関心していると、急に立ち止まり、指をさしてなにかしゃべっている。
「わんわん。わんわん」
おっ、日本語だ。
「いつの間に・・・」
犬の方も驚いた様子。
家に帰って妻にその感動を伝えると、「そうやで」と一言。
電車は「がったんごっとん」。あひるは「ガーガー」など、レパートリーがあるらしい。
驚いたのは、それだけではない。
トイレをしていると、「どこ?どこ?」と完璧な発音で私を探している。
驚かしてやろうと静かにドアを開けると
「やっと見つけた」の顔で
「おった?」って・・・。
関西弁もしゃべんのか。
もっときれいな関西弁を使うように。
「いてはりました?」とか、あるやろ。
2006-04-23