愛のチョコ。
本日の私の「愛すべきおかあさん(お客様)」を紹介します。
手押し車を押しながら、こけないようにゆっくりとご来店され、
「にいちゃん、一番ええチョコはどれや!」と。
以前にも綴ったピエールマルコリーニをご案内しつつ、
「どなたにでっか?」と質問してみると、確固たる口調で
「決まっとるやないか!おっさんにや!他に誰がおんねん!」
おっさんって…、である。
しかし、なんとも微笑ましいツンデレぶりだ。
その愛情いっぱいのチョコをカゴに入れ、レジへ向かう途中
「ん…?」みたいな感じでピタッと立ち止まられた。
そして、私の方へゆっくりと振り返り、こう言い放つ。
「なんや?欲しいんか?」と。
いやいやいや…、なんでやねん!である。
間髪いれず、「どれがええねん?買うたるから選び!」と。
いやいやいや…、あかん!あかん!である。
そこへ話に割って入ってくる別の愛すべきおかあさん。
「あんた!若い子捕まえて何を話してんねや?」
「いやな、にいちゃんがな、チョコが欲しいって言うねん」
いやいやいや…、言うてへん!言うてへん!である。
「なんでや!おばんからいらんわな?、にいちゃん。
若い娘からぎょうさん貰うのにな?」
「そうか!せっかくやろう思たのに…。しゃあないな?
ほな、ここにはにいちゃん以外に男何人おるんや?」
いやいやいや…、全員?もっとあかん!である。
「お気持ちだけいただいときます。ありがとうございます!」
「いつも世話になってるしやな…」と心からうれしいお言葉。
愛すべきおかあさん、愛のチョコは
おっさ…いや、旦那さんだけにしといてください。
マルコリーニのお買上、ありがとうございます。
2009-02-06