恩師との再会。

テレビのニュースでは体罰関連の話題が多い。

そういえば、私が通っていた道場はえげつなかったな~

なんてことをよく思い出すのだが・・・。

今日、売り場へ出たときに「おいっ、岩橋!」と呼び止められる。

「ワシ、誰やわかるか?」

「は・・・はい、え~っと、申し訳ございません・・・。失礼ですが・・・」

「ワシや、ワシ。ほらっ、剣道の。まだ、わからんか?」

「んっ?ま、まさか・・・、ギャー!!」である。

それは土曜日の稽古を担当されていた先生・・・、いや、鬼だ、赤鬼。

蘇ってきたおぞましい記憶を「卒業式バージョン」でお届けしたい。

ザビエル公園を何周も何周も何周も跳びまくった・・・うさぎ跳び。

重たいモノを乗せて足を上げながら九九を一の段から順番に言わされ、

七の段か八の段で誰かがつまり、最初からやり直される・・・腹筋。

ザビエル公園の木に登ってセミのマネをさせられた・・・罰ゲーム。

家に帰ってお尻を鏡で見ると綺麗に残っている・・・木刀のアザ。

腕の感覚が無くなるまでさせられた・・・素振り。

喉元にささるスコップで土でも掘るかのような・・・突き。

竹刀を落とされたら「ウオリャアァァ・・・」つってもろ手で突進し、

さっきまで剣道だったはずが、なぜかそこから始まる・・・相撲。

ホント、挙げればキリがない・・・。

目をつむると、もうね、吐きそうになる。

しかし、25年ぶりにお会いしたんだけど、なぜか「感謝」しか浮かばない。

当初、へなちょこだった私を鍛えてくれたから今があるわけだ。

むちゃくちゃ厳しかったけど、体罰って言葉は当てはまらへんな~である。

う~ん、そこには”愛”があった・・・からなのか・・・な?

たこ焼きをよくオゴッてくれたし・・・。

とにかく、お会いして嬉しくなってブログを綴った次第である。

「当初のこと今やったら、えらいことやな。わはは・・・」

「は、はは・・・」

「しかし、ええおっさんになってから。頑張っとるな!」

「いや、先生。優しい言葉は気持ち悪いっす。鬼のイメージしかないんで・・・」

「なんやねん?シゴいて欲しいんかい?」

「いや、もういい、もういいっす・・・」

いや、ほんと、先生のおかげです。ありがとうございました。

2013/02/01

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