恩師。
日之出屋にとって絶対的な存在でもある恩師が亡くなられた。
「日之出屋」という屋号も恩師の企業からいただいたものでもあり、
創業時から現在まで2代にわたって教えを被ってきたわけだから
それはもう、このご恩は返しても返しても返しきれない。
その恩師は、畑違いの仕事をされていたので
食品に関する専門的な知識をお持ちだったわけではない。
では、何を教えていただいてきたのかといえば…
企業の資本は「金」は第2であり、「品性」が第1やで!だとか
三方善しの経営をしとるか?だとか
企業のあり方、いや、人間のあり方を教えていただいたように思う。
果たして私は教えを実行できているだろうか…?
たとえば、今回の新規出店でも
「私利私欲に走った野心みたいなものではないのか?」
こんなことをたまに自問自答したりする。
いやいや…、師匠!滅相もございません!である。
来店される愛すべきおかあさんからも
「私が毎日買物来てんやから、大きならなあかんで!」
「近なってうれしいわ!はよ店開けてや!」
などのうれしいお言葉をちょいちょいいただいてますし、
常に「恩返し」の気持ちは忘れてはいない…、たぶん…。
決して業績アップのみを考えた出店ではなく、
地域のお客様に望まれての出店ではないでしょうか?
…ってな話をもう少しさせていただきたかったし、
ぜひとも弟子の成長を見て欲しかった…である。
昔、剣道の大きな大会があるときは
「仏さんにチンッいわしていき!おじいが守ってくれるから…」
なんて、おばあが朝一番からうるさかったことを思い出す。
これからは、おじいに加え恩師も天国から見守ってくれるはず。
これほど心強いものはない。
師匠の教えを守り、お客様に喜んでいただけるよう精進させていただきます。
ご冥福をお祈り申し上げます。
2010/03/23
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