「思い込み」
整形手術をした。
といっても、目を二重にしたとかではなくって
なんかね、イボができちゃって、2つも…。
なんでやねん!である。
背中とかならまだしも顔面にできたもんだから
これはヤバい…と、お医者さんに診てもらった。
じゃあ、液体窒素っていうの?綿棒でコチョコチョって…。
こんなんで効くんかいな?と不信の念を抱きながらも
イボの治療ってそんなもんなんかな…と思い込む。
1か月ぐらいしても好転する気配がないので
「先生!もう、ドバッって思いっきりやってください」
そうお願いしたのだが、なぜか聞く耳を持ってくれない。
で、我慢できず、別のお医者さんに診てもらうことに。
じゃあ、液体窒素のハンドガンみたいなヤツが出てきて
「どうする?痛いけど、強めでいっとく?」と先生。
「アホみたいにやっちゃってください!」
「おっしゃ!」と、バチバチバチいわしたらすぐに完治した。
ほれ、みぃ!できるやないかい!である。
※いや、ま、綿棒派の先生にも、言い分があるんやろうけど…
失敗の三要素「情報不足 慢心 思い込み」って記憶にあるけど、
ほんまにそうやわ、気をつけよ…と痛感する。
だって、イボの治療って綿棒なんや…って思い込んでたもん。
人体実験のこんな話もあるぐらいだ。
死刑囚に「1/3の出血で人は死ぬ」と暗示をかけ
見えないようにして足の指をメスで切り、痛みを与える。
そして、ぴちょぴちょ水滴を垂らし続けると、
それを出血だと思い込んでそのまま死に至ったのだと。
こわっ…、思い込みで命を落とすことだってあるのだ。
日常では、ま、命を落とすとこまではいかないまでも
「食」ってやつは、思い込みでえらい目に合ったりする。
イカリングやと思い込み、喜び勇んで口に入れたら
オニオンリングだった時のガッカリ感なんて
「世界三大ガッカリ」にも入るんちゃうか…である。
最近では、さんまの丸干しだ。
いやね、うちのバイヤーが仕入れてきたからね
「今なんて生のさんまを塩焼きするだけでめっちゃ旨いのに
なんで干すねん!干さんかてええがな…誰や、干したん?
丸干ししたら固なってまうやん!せっかくの秋刀魚が…」
なんて、言うてたら「いや、旨いんですよ」とバイヤー。
丸干し=固いの思い込みが激しい私に焼いたのを用意してくれた。
「こんなもんな、旨いか知らんけど、固いのが嫌や!言うてんねん。
俺やったら、買えへんわ!生の…さん…ま…えっ?旨っ」である。
一口食べてビックリする。
ウルメの丸干しをイメージしてたからね、じゃあ、なに?
これは生のを干したヤツらしく、固ないし、旨味がちょうどええ。
丸干しの思い込みで人生を棒に振るところだった。
もちろん、固いのもあるんやけど、これは柔らかくて旨い。
思い込みってやつには気をつけましょう。
2024/09/10
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