当たり前。

夕方、急に雨なんか降ると、「うわっ、最悪や…」なんて

そないに最悪ではないんだけど、ガクッと肩を落とす。

そういえば、カバンに折りたたみ傘があるのを思い出す。

「あ、あった、あった!助かった~」

小さな傘に大きな感謝を捧げる。

日常では、こんなことがよくあることだ。

さて、よく考えていただきたい。

家の屋根とかに感謝しているだろうか。

屋根があるから雨を凌げているのに…さらには

暑い時、かなりの日差しからも守ってくれているのに

これっぽっちも感謝をしていない。

たまたま降った雨の時には、あれだけ傘に感謝するくせに。

なぜ?

そりゃあもう、当たり前と思っているからだろう。

車に乗って「便利やわ~、助かるわ~」とか言っても

整備されている道路にまで感謝してないのもそう。

もっといえば、太陽や自然、空気に水などなど…

挙げれば暇がないほどの当たり前に守られてるのだ。

うーん、この「当たり前」ってヤツに

我々はもっと向き合わなければならない。

なのにだ、台風や地震など大きな天災が無い限り

この当たり前の日常がどれほど有難いことか気づかない…。

急に、長々と哲学的なことを綴るのには理由がある。

いやね、「爪」ってあるでしょ、当たり前のようにあるやつ。

普段、ま、何にも思わないのね、爪って、ええ、無だ、無。

何なら勝手に伸びてくるから、面倒くさいのぉなんて思ったり、

ネイルをするわけではないから、あることすら忘れてるぐらい。

そんな爪に、今、めちゃくちゃ感謝している。

先日、人手不足で魚切るのを手伝っていたんだけど、

慌てちゃってザクっと指をいきそうになったのを

私の爪が犠牲になって、ガシッと包丁を受け止めてくれた。

もうね、有難すぎて「弁慶」って名前までつけたもん。

いつぶりだろう、爪に感謝するなんて…。

もしもね、もしも、爪が無かったら、体重は支えられないし、

バランスを保てない、踏ん張れない、モノもつかめない

そして、無防備な指先を誰が守ってくれんねん!なのだ。

それなのに、俺ってやつは…申し訳ない。

弁慶よ、本当に助かりました、ほんまにありがとう!である。

うーん、この「当たり前」とちゃんと向き合っていかなければ…

そうそう、前に綴ったんだけど、今、ギターを習ってて

スピッツさんの「空も飛べるはず」を練習しているが、

当たり前のように動いてくれるはずの指が全然動いてくれなくて

空も飛べるはずなのに飛べてないし、飛べる気もまったくしない。

先生に私のギターで1回弾いてみて!とお願いする。

ほんまに同じギターか?ってぐらいクソ上手いのね…。

「えぇぇ?めっちゃ上手いな。全然ちゃうやん、俺と」

「いや、あ、当たり前でしょ!」

ほらね、やっぱり、向き合っていない…。

当たり前に感謝である。

2024/10/22

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