対等。
「ちょっとお話があって…伺ってもよろしいでしょうか」
お取引様からこんな連絡を受けると、十中八九「値上げ」の話だ。
ま、今はね、こんな状況だから理解を示しているつもりなんだけど、
あーだこーだいろいろとお話してて、めっちゃ嫌なのが
「すいません…すいません…」って何度も謝り倒されること。
なんや?こっちがえらい上の立場みたいな…ってなる。
ほんで、新しい金額が書かれた用紙をね、私の目も見ずに
下向いて恐る恐る2・3発どつかれるのを覚悟顔で提示されること。
いや、そ、そないに…対等に話しよや?である。
私が「誰や思てんねん、客やで!」的な態度なんかをするとでも…。
また、言わな損やで!言わな何もせえへんで!といったように
交渉は、ごねたり、値切るのが当たり前みたいなね…あれも、ほんま嫌。
そもそも、大阪人って「値切ってなんぼ」なイメージが強い。
じゃあ、あんたは一切せえへんのか?言われたら、えーっと、あの、あれ、
電気製品とかあっち行ったりこっち行ったりする買い方が好かん。
買物するのになんで疲れなあかんねん…みたいなね
義理?かな…私は1回買うたらずっとそこで買い続ける派である。
関係性を築き、「あんたが言うんやったら値」で、気持ちよく買いたい。
うーん、価格交渉といえば、三方善しのタクシーの話が好きである。
昔の話なんだけど、タクシーに3人で20円って交渉成立した後に
めっちゃ急いでる人が2人、「いけます?」と同乗をお願いにきたと。
「どうぞ!」とそのまま発進しても差し支えないが、
運転手さんは契約と違うから不快な思いをしなきゃいけない。
なので、全員で5円ずつ支払うことにしようってなった。
運転手さんは5円増えるし、2人は気兼ねなく同乗できるし、
最初の3人はちょっと窮屈だが安くなったし、三方善しやん!ってやつ。
常に売り手・買い手・第三者が共に喜ぶことのできる
「三方善し」の視点を大切にしていきたいと心掛けている。
そう、売り手と買い手ってのは、対等が基本原則ではないだろうか。
そして、そしてだ、妻とも対等が基本と考える。
売り手買い手と同じように、どっちが上とか下とかはない!はず。
ただ、最初の方はよかったけど、長くつきあってきた今では
間違いなくね、しれーっと上いっとんな…である。
トントンやったはずが、気ぃついたら、はるか上におる。
まあね、そりゃね、私が悪い、私が。
だって、脱いだ服はええかげんやし、夕飯いらん言わへんかったり、
家事は手伝えへんし、家のこと何も知らんし、めっちゃルーズやし、
妻からしたら、対等って…?なにがやねん!であろう。
先日も、あれっ?思てるよりだいぶ下やな…と感じた。
夜中12時を回ってお風呂に入っている時だ。
私の携帯電話が鳴っているのに気づく。
「こんな時間に電話って…スタッフに何かあったんちゃうか?」
ビチョビチョのまま、慌てて飛び出し、確認すると…
同じ家の2階にいるはずの妻からだ。
「おまえかい!なんやねん?ビックリするやろ」
「今、思い出してん。表の電気、消してほしいねん」
「い、い、いや、ワシ、今、風呂や、風呂。風呂入ってんねん」
「あはは…ごめん。ゴロン寝たら、もう、動かれへんようになって」
うそつけ、あははやあるかい!である。
妻でビジネスパートナーの時は対等だったように思うけど、
今ではプラス息子3人のお母さん…そら、対等なわけがない…
発言撤回やな、すんません…何なりとお申し付けください。
2023/09/11
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