商売とは…。
事務員さんがお取引様へお支払いをするのに
「こっちの銀行からの方が振込料が…」「ちょっとしたことやけど…」
なんて話ながら業務に取り組んでくれている。
そう、ちょっとしたことやけど…の感覚は非常に大切である。
こんな話がある。
「旅人がラクダに乗って砂漠を旅してた。夜になり、寒いので毛布を用意する。
じゃあ、ラクダが”ご主人様、寒いのでちょっとだけ毛布を私にも…”とお願いする。
”わかった。ちょっとだけな”と毛布を少しかけてあげる。
すると、ラクダが”もう少しだけ”と。”わかった””もう少しだけ””わかった”…
続けていくと、結局、ラクダが毛布を全部使い、旅人は寒い思いをした…」
少しぐらいなら、ちょっとぐらいなら、積み重なると大きな問題になるという
たとえ話を何かの講義で先生が話してたのを思い出す。
ただ、当時、「うーん、なるほど!」とか全くをもって思わなくて
「いやいや…、なんで砂漠?えっ、ラクダがしゃべる?なんやそれ…」ってなった。
一生懸命考えてくれたのか、アラブのことわざなのか、知らないけど、
ちょっと半笑いで受講していたのを覚えている。
で、何が言いたいかというと、「なんやそれ!」と思った話ではあるんだけど、
先生の忘れないでください!という大事な目的は見事に達成しているということ。
先生の目的は素晴らしいたとえ話をすることじゃなくって、忘れないでほしいってこと。
だから、別に「なんやそれ!」って話でもいいわけである。
思うに、カンニングも同じことが言えるのではないか?
カンニングは絶対いけないこと!って前置きして綴らせていただくが、
カンニングしたところって、まあまあ忘れずに憶えてたりする。
つまり、テストの本質というのは良い点数を叩き出すというわけではなく、
憶えるってことなので、実はカンニングもあながち…いやいや、ダメなんだけどね…。
いや、まあ、ここからが本題。
このコロナ禍で「仕事って?」とか「商売って?」なんて考えさせられた。
マスクの転売とか…もうね、汚濁にたえない世の中になるんじゃないかってほど。
二宮尊徳翁の言葉は世相を表していたように思う。
「道徳なき経済は犯罪であり、経済なき道徳は寝言である」
また、「片手に論語、片手に算盤」という至言を残された
日本資本主義の育ての親ともいえる渋沢栄一さんが
一万円札の顔になるのは、偶然じゃなくって必の然ね、必然である。
っていうことは、ただただ利益が出れば良い!ってわけではないようだ。
とはいえ、そんなこと言ってられない!という状況であるのも確か。
うーん、私みたいなしょうもないヤツが答えを持ってるはずもなく、
地球上では未だに答えも見つけられず、戦争なんかも無くなっていない。
ただ、このコロナ禍によって、本質とは?目的とは?経済について
いろんなことを考えさせられて、皆がめっちゃ良い方向に向かえばと願う。
よしっ、とりあえず、良い商売をされている企業様から
カンニ…ン…いやいや、しっかり学ばせていただこう。
死ぬまで勉強、学び続けなきゃ…。
2020/06/08
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