商人(あきびと)。
うちの次男なんだけど、笑われるってのを異常に嫌う。
子供の言動ってのは、大人の常識というか価値観を簡単に超えてくるので
そこに面白さが生まれ、思わず笑ってしまったりするのだが、
バカにされてるように感じるのだろうか、
我々の笑い声とかに「うるさい!」と怒ってくるのだ。
まあ、彼の勘違いなので、いずれ理解してくれるだろう。
しかし、その彼の「笑われる」に対しての姿勢には、
日本男児の心意気が垣間見えて、
武士道を貫きたい私としては誇らしく思う。
「恥は死より忌むべきもの」とあるように、笑われるぐらいなら…ってやつ。
岩崎弥太郎さんも借金の証文に、切腹するとかではなく、
「証文に違えたら、皆の前で笑ってくれ」と書かれたと聞く。
それぐらい嫌なことなのだ、たぶん日本人は。
なのにだ、まあ、理不尽なことが多いこと、多いこと…。
後ろ指差されようが、笑われようが、関係あらへん!みたいなね。
真っ正直にだ、頑張っても、頑張っても、なかなか光が…のこの世の中。
流されがちなんだけどだ、確実に「お天道様」や「世間様」は見てるってもんだ。
もう少しで新しい店を出店させていただいて2年になる。
「損得よりも先に善悪を重んじる」
そんなことを胸に、ご愛顧いただいてる愛すべきおかあさんに感謝しつつ、
天下に恥じない商人であれ!と、次男「あきひと」君に教わった次第である。
いやね、その次男からなんだけどね、長男がそろばんを習ってて
口癖のように「3円なり4円なり7円なり…」なんて言ってるんだけど、
それを真似てね、
「おとうさん、答えてや~。いくで~、一千万なり一千万なり2円なり…」
と、長男をはるかに凌駕するスケールの足し算問題が出題されるのだ。
いや、次男よ、「10円何個?」とか言ってる割には、規模がでかすぎる。
なかなかの商人とお見受けするが、まずは1円2円からスタートしてくれ。
笑けてくるから…。
2012/07/03
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