ホンモノ。
先日、”日本の香り!”と力強く案内された逸品がこれ。
「佐賀の生しょうゆ」。
昔々、醤油は家庭で作られるものが多かったらしく、自家製のため”火入れ”を行なわず「生」だったという。で、開発されたその「生しょうゆ」は、昔家庭でつくられていたように「日本の香り」をそのまま出せる醤油で…などと力説される。
「よっしゃ、わかった!いっぺん使ってみるわ!」で、まずはペロッと。
おっ、なるほど!香りはもちろん、サッパリとしとる!である。
なんちゅうか素朴な風味で、素材を引き出させよるやろな!である。
甘味料などの添加物を使わない”ホンモノ”なのだが…。
今現在、なにが旨くて、なにが”ホンモノ”なのかわからなくなる時がある。
添加物で慣れてしまった口は、”昔ながら”を物足りなく感じたり、
それにより製造する側も仕方なく添加物を混ぜてしまったり…。
というのも、そばを打つ友人がいるのだが、
「本気を出せば、もっと旨いそばをつくれるが商売にならない」という。
価格の問題もあろう…、手間の問題もあろう…、流通の問題もあろう…、
自分の中で良しとする妥協が否応なしに生まれてしまうのだ。
彼もボランティアではないので、わからなくもないし、理解できる。
ただ、このままでは”ホンモノ”が無くなってしまうのでは…、と心配でならない。
極端にする必要はないと思うが、
バランスを考えて子供達に伝えるべきものは伝えていきたいものだ。
そんな物思いにふけっているところへ
「にいちゃん、バナナでほんまに痩せたわ!」と愛すべきおかあさん。
いや…、今、バランスって…、である。
「えっ、ほんまですの?朝食をバナナに変えただけでですか?」
「そうやで!それまではな?、ご飯にみそ汁、あじの開きに玉子焼き
ほんで、納豆に漬物っちゅう純和風やったんやけどな」
…って、バナナ関係ないやん!である。
量やん、量!である。
以前からの純和風の朝食のほうが、ええと思うけどな?、である。
量のバランスさえ、守っていれば…。
しかし、今回のブームは、なかなかの”ホンモノ”級や!
バナナブームよ、はよどっかいってくれ?!
2008-10-10